こんにちは、コロスケです。
今日は新型肺炎・新型コロナウイルスの流行による、調達品への影響を解説していきます。
2020年1月から新型コロナウイルスの感染が拡大してきております。
中国政府も感染拡大の食い止めのための対応を現在進めてきております。
今回は、新型肺炎・新型コロナウイルス感染拡大に伴う、調達品への影響を解説していきます。
・そもそも新型コロナウイルスって何?
・調達品に影響が出るってホント?
・資材部員はどのような対応をすれば良いの?
これら疑問を解決していきます。
【新型肺炎、コロナウイルス】中国生産品の納期遅延リスクを解説
・春節延長、企業活動停止、移動制限により中国生産品の納期遅延が懸念される
・春節明けの2/3迄は、資材部門で対応できることは少ない
・現時点で出来ることは、中国生産品のリストアップと在庫確認
残念ながら、春節が明ける2月3日までは資材部門で出来ることはあまりありません。
まずは中国から仕入れている部材をリストアップしましょう。
その上で、どこまで在庫が持つかを事前に確認しましょう。
コロナウイルスについて
そもそもコロナウイルスとは何なのかを改めて調べてみました。
コロナウイルスとは?
コロナウイルスとは、実は身近な存在です。
一般的な風邪の症状の10%~15%は、コロナウイルスが原因と言われております。
風邪の10~15%(流行期35%)はこれら4種のコロナウイルスを原因とする。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html
流行期は冬の時期なので、この時期はコロナウイルスが風邪の原因であることが多いです。
またコロナウイルスには、重症化するタイプが確認されております。
2003年頃に流行したSARSもコロナウイルスの1種です。
SARSは、重度の肺炎を引き起こし死亡率も高いことから、大きな社会問題になりました。
今回流行しているウイルスは未発見の新型
コロナウイルスは今まで6種類確認されていましたが、今回のウイルスは今までにない新型です。
そのため重篤度合いや感染力が分かっておりません。
状況がはっきり分かっていない中で、死亡者数が増えてきていること、感染が急速に広がっていることから不安が広がっています。
新型コロナウイルスは、1/28時点の情報では、中国で 4,515 人が感染、内死亡者数が 106 人です。
致死率は2.3%の計算です。
海外の国・地域の政府公式発表に基づくと、1月28日12:00現在、日本国外で新型コロナウイルス関連の肺炎と診断されている症例及び死亡例の数は以下のとおり。
中国:感染者4,515名、死亡者106名。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09159.html
また中国以外でも感染者が拡大しており、日本での感染も拡大しております。
現在中国で起きていること
現在中国で起きていることは以下の通りです。
・春節が1/30から2/2まで延長された
・中国国内での移動が制限されている
・上海市では市内の企業が2/9迄、休業となる
春節が1/30から2/2まで延長された
今回の問題を受けて、中国政府は春節の期間を1/30から2/2まで延長することを発表しております。
中国国務院(内閣に相当)は、春節休暇を2月2日まで延長すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため。中国国営中央テレビ(CCTV)が報じた。
春節休暇は当初1月30日までだった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00000003-reut-cn
中国国内での移動が制限されている
感染拡大の防止のため、人の移動が大きく制限されております。
中国の武漢市政府は、市内で発生している新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、1月23日午前10時(現地時間)から、市内の公共交通機関(地下鉄、路線バス、長距離バス、船)を運休すると発表した。鉄道駅と空港も閉鎖となる予定で、再開時期は未定。武漢市から市外への移動のみならず、市内移動も自家用車や自転車などを除いてはできない状況となっている。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/01/f6b6e8ff9cf09867.html
また1/27からは中国国民の海外への渡航が禁止されました。
中国政府は25日、国民の海外旅行を27日から事実上禁止することを決めた。新型コロナウイルスによる肺炎患者が中国本土で1300人を超え、海外にも感染が拡大する中、国民を国内から出さず、これ以上の拡散を防ぐ狙いだ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012500605&g=int
上海市では市内の企業が2/9迄、休業となる
更に、上海市内にある企業は、一部のインフラ企業を除いて2/9迄の休業となることが発表されております。
中国製品の資材調達で懸念されること
上記のように中国では企業活動が大きく制限されており、中国内での生産活動が停滞することが予想されています。
このように、中国国内で生産している製品の納期遅延が予想されます。
しかし、現時点では春節休みであり、今後の見通しを確認する方法はありません。
更に、今後は中国国内の生産品で無い製品も間接的に影響を受ける可能性があります。
コロナウイルス問題は、中国国内の生産品に限らず多くの分野で今後影響が出ることが予想されます。
資材部門ですべき対策
現在中国は春節なので、資材部門が出来ることは少ないです。
まずは以下確認をしましょう。
・中国工場で生産している品目の調査
・中国工場生産品の在庫確認(商社・自社)
・春節明けの2/3以降に本格的な調査を始める(依頼は今の内にする)
・中国製品以外にも情報のアンテナを張り、影響があればすぐに対応する
今の段階で出来るのは中国生産品のリストアップです。
直近で影響が出そうな品目は何かを事前に整理しておきましょう。
そして、春節明けからすぐに情報収集が出来るようにしましょう。
但し上海では2/9までは休業なので、上海市内の営業部門とは連絡が取れない可能性があります。
工場と直接コンタクトを取るなど、工夫が必要になりそうです。
まとめ
本記事のまとめです。
・春節延長、企業活動停止、移動制限により中国生産品の納期遅延が懸念される
・春節明けの2/3迄は、資材部門で対応できることは少ない
・現時点で出来ることは、中国生産品のリストアップと在庫確認
現時点で影響の範囲を特定することは不可能です。
時間と共に状況が見えてくるので、アンテナを張って日々情報収集に努めましょう。
こういう時に資材部門に求められるのは、「何か起きた時に素早く対応すること」です。
コロナウイルス問題は、資材部門のプレゼンスを向上させる絶好の機会です。
一緒に頑張りましょう!
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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