取引先の決算資料を読むメリットを解説【IR資料を読んでみよう!】

取引先の決算資料を読むメリットを解説【IR資料を読んでみよう!】 資材業務について
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こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。

この記事では「取引先の決算資料を読むメリット」を解説します。

    

皆さん、自分の取引先の決算資料を読んだ事はありますか?

    

えっ、決算なんて読んだこと無いよ・・・

   

確かに決算資料なんか読まなくても、資材の仕事は務まります。

でも取引先の決算資料を読むと、資材部員としてレベルアップできるって知っていましたか?

    

今回は資材歴10年の著者が「取引先の決算資料を読むメリット」を解説します。

    

・決算なんて読む必要あるの?

・決算資料のどこを読めば良いの?

    

こういった疑問を解決します。

    

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取引先の決算資料を読むメリットを解説【IR資料を読んでみよう!】

     

取引先の決算資料を読むメリットは、以下のとおりです。

    

・取引先の経営状況を定量的に把握することができる

・取引先と質の高い打ち合わせができる

・取引先の「今期、厳しくて・・・」という言葉に騙されなくなる

     

上場している会社は、必ず決算書類をHP上で公開しています。

決算資料を読むことで、取引先に「この資材部員、できるな」と思われるようになります。

    

【メリット1】取引先の経営状況を定量的に把握することができる

取引先とこんな打ち合わせをした事はありませんか?

   

最近、御社の業績はどうですか?

     

今年はかなり厳しいです・・・

    

良くある風景ですが、この内容だと抽象的すぎて、取引先の経営状況はわかりません。

「厳しい・苦しい」には、色々な次元があります。

    

厳しい、苦しいの次元には色々ある

・今年の経営目標に届かない(去年並には利益は出ている)

・去年よりマイナス(でも黒字は維持)

・会社の経営は黒字だが、営業担当者自身のノルマが厳しい

・ホントに赤字で苦しい

    

このような抽象的な話をしても、分かった気になるだけで、何も意味がありません。

一方で、決算資料を読むと「前年比で5%売上がダウンしているな」「売上は下がっているけど、利益は増えている」など、定量的な情報を得られます。

    

【メリット2】取引先と質の高い打ち合わせができる

決算資料を読んでから取引先と打ち合わせをすると、レベルの高い話をすることができます。

例えば・・・

   

売上が増えた要因は何でしょうか?

    

最近利益が減った原因は何でしょうか?

     

このように決算資料を読み、自分の疑問点を取引先に質問することで、自分の理解が深まります。

更に取引先からも「仕事ができる人」と思われるようになります。

       

【メリット3】「今期、厳しくて・・・」という言葉に騙されなくなる

価格交渉で、このようなコメントを言われたことは無いでしょうか?

    

値下げしてください

     

値下げしたいのですが、最近弊社は厳しくて・・・

      

そうですか・・・

     

でも決算情報を把握していると・・・

   

いやいや、御社は昨年より営業利益増えていますよね??

     

減収減益でも、手配している部品の事業は増収増益ですよね?

    

と適切なカウンターを出すことができます。

相手の苦し紛れの言葉に騙されなくなるのは、資材部員にとって大きなメリットです。

    

取引先の決算資料はどこを読めば良いの?【資材調達・購買部員向け】

    

決算の重要性は分かったけど、決算書はどこを読めば良いの?

      

資材部員は、以下のポイントを抑えましょう。

    

・決算書は全部読む必要は無い!(売上と利益だけでOK)

・過去5年間のトレンドをチェックしよう

・決算説明資料を斜め読みしよう

     

資材部員は、決算書を全部読む必要はありません。

また決算書を読むのに、専門の知識も不要です。

読むべきポイントをご紹介します。

    

決算書は全部読む必要は無い!(売上と利益だけでOK)

資材部員は、「売上・利益」だけ把握すれば大丈夫です。

    

・売上

・営業利益

・純利益

     

上記情報は、決算短信の「一番上のサマリー」に書いてあります。

具体的に村田製作所の決算短信を見てみましょう。

    

村田製作所決算短信2019年度-min
【出典】村田製作所2019年度決算短信 ※赤字は著者記載

      

一番上の部分を読めば良いので、実は読むのは楽ちんなんです。

    

ふむふむ、村田の19年度は、売上・利益ともに微減か

      

過去5年間のトレンドをチェックしよう

単年の決算では、企業の業績のトレンドが見えません。

できれば、「過去5年間の売上・利益の推移」を見てみましょう。

     

トレンドを見ることで、「売上が減少傾向にある・・・」など特徴を掴むことができます。

  

また会社によっては、主要な業績をグラフ化してくれている会社もあります。

     

村田製作所連結経営成績(グラフ)-min
【出典】村田製作所 連結経営成績

     

このようにひと目で「売上、利益動向」が分かるので、非常に便利です。

    

決算説明資料をナナメ読みしてみよう

決算を出している会社は「決算説明資料」を添付してくれるケースがあります。

そこには、「会社の現状認識」「今後の見通し」が書かれています。

   

数字だけ読んでもよく分からない・・・というケースでは、決算説明資料を読むことで、理解が深まります。

  

村田製作所決算説明資料2019年度
【出典】村田製作所2019年度決算説明資料

      

なるほど、20年度は車が2割も減ることを想定しているのか

 

     

また経営者の事業の見通し、今後の投資計画なども把握することができます。

決算短信の数字の羅列と違い、ビジュアル重視なので非常に分かりやすいです。

   

決算短信が苦手、という方は、決算説明資料を中心に読んでみましょう。

    

まとめ:決算資料を読むと資材部員としてレベルアップする

本記事のまとめです。

   

・決算資料を読むと、交渉力がアップし取引先と対等以上に会話ができる

     

決算資料は、情報の宝庫です。

情報を知った上で取引先と対峙すると、良い結果が出やすいです。

15分程度の時間で、貴重な情報が手に入るので、生産性も高いです。

   

主要な取引先が上場している場合は、ぜひ決算資料を読んでみましょう!

きっと有益な情報が手に入るはずです。

   

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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