この記事では、三菱UFJ_FGの株価が安い理由と、今後どうなるのかを解説しています。
三菱UFJフィナンシャル・グループの株価は今後どうなるの?
こんな疑問に答えます。
三菱UFJは単元が安いので、購入を検討している方も多いのでは無いでしょうか?
でも三菱UFJの株価は、長期に渡って低迷しています。
でも日本一のメガバンクである三菱UFJの株が、何故低迷しているのでしょうか?
そこで本記事では、三菱UFJの「株価が安い理由」と「今後の見通し」を解説します。
三菱UFJフィナンシャルグループへの投資を考えている方に、役立つ情報を提供します。
三菱UFJの株価が安い理由を解説【銀行株は今後どうなるの?】
三菱UFJフィナンシャルグループの株価が安い理由は、以下の3つです。
・ゼロ金利政策で稼ぎにくくなっている
・その結果、経常利益は右肩下がり
・フィンテックの台頭でオワコンになりそう
銀行は、金貸し業です。
お金を貸す時の金利が高いほど、利益が出ます。
ですが、最近は低金利で稼げなくなっています。
以降では、三菱UFJの株価が安い理由を深堀りしていきます。
三菱UFJの株価は割安なまま放置されている
PER(株価収益率)という指標では、三菱UFJは相当割安であることが分かります。
PER10倍未満は、相当割安です。
三菱UFJは、割安なまま放置されていることが良く分かります。
次に「何故三菱UFJの株価は割安なのか」を分析していきます。
ゼロ金利政策で稼ぎにくくなっている
日銀は、景気刺激策として「ゼロ金利政策」を行っています。
ゼロ金利政策とは、日銀が銀行へ貸す時の金利をゼロにする事を意味します。
政策金利を限りなくゼロ近くに誘導する金融政策。政策金利をゼロにすることにより、銀行はただ同然で資金を調達できるため、企業への融資がしやすくなり、お金の流れが活発化し、景気を刺激する効果が得られます。
【出典】大和証券 ゼロ金利(政策)
その結果、銀行が企業や人に融資する時の金利も低くなります。
金利が低いと、借り手は嬉しいです。
一方で銀行は手数料がほとんど取れないので、儲かりにくくなります。
2021年8月時点の、住宅ローン金利もかなり安いです。
今後もゼロ金利政策が続く見込みのため、銀行は今後も苦しい経営が続く事が予想されます。
三菱UFJの経常利益は右肩下がり
ゼロ金利政策などの逆風があり、三菱UFJの利益は右肩下がりです。
ご覧の通り、利益が右肩下がりです。
売上は横ばいですが、営業利益率がどんどん下がっている事が分かります。
利益が右肩下がりの会社に投資したくないですよね。
実際利益の減少に比例して、株価も低迷しています。
フィンテックの台頭で銀行がオワコンになりそう
フィンテックとは、ファイナンス(金融)とテクノロジー(技術)を合わせた造語です。
近年、新しい金融が誕生しております。
・クラウドファンディング
・仮想通貨
・スマホアプリ(paypayなど)
クラウドファンディングは、貸し手と借り手を結びつけるサービスです。
需要と供給がマッチすれば、誰でもお金を調達することが可能です。
また仮想通貨では、銀行を介する事なくお金のやり取りが可能になります。
更にpaypayなどのスマホアプリでも送金などが行なえます。
このように今まで銀行が行ってきた「融資」や「送金」が銀行を介さなくても行えるようになりました。
つまり、「銀行なんかいらない」という未来が見えてきています。
銀行はオワコンと言われるのは、フィンテックの台頭が原因なんです。
三菱UFJは今後も安いままなの?【今後の株価見通しを解説】
じゃあ三菱UFJは買わない方が良いかな?
三菱UFJフィナンシャルグループは、オワコンなのでしょうか?
・割安&高配当で、投資の検討候補になる
・海外事業を強化しており、収益力強化も期待
・一方でリスクが高いので投資の際は分散を徹底
銀行業は、フィンテックの台頭で今後苦戦が予想されます。
一方で「銀行」が無くなる事は考えにくいと思います。
苦戦が予想されるからこそ、割安に株を買う事が可能です。
三菱UFJは高配当株銘柄
三菱UFJは株価が低迷しています。
その結果、高配当株になっています。
配当金も順調に伸びてきております。
また配当利回りも、4%超と高配当になっています。
将来的なリスクが懸念される一方で、直近はそこまで経営リスクは高くありません。
安定して利益を出しており、減配リスクも低いです。
今後も増配が見込めるので、高配当投資家は検討の余地がありそうです。
海外事業を強化しており、収益力強化も期待
三菱UFJは、近年海外事業を強化しています。
2019年にインドネシア大手ダナモン銀行を買収するなど、新興国の事業を拡大しています。
日本は今後人口減少により、売上増加は見込めません。
人口が増える海外事業を拡大することで、売上・利益拡大を目指しています。
そのため、今すぐに三菱UFJがオワコンになることは無いと考えています。
一方でリスクが高いので投資の際は分散を徹底
一方で今まで説明したように、将来的に銀行がオワコンになる可能性もゼロではありません。
配当利回りが高いのは「事業リスクが高い」事の裏返しです。
そのため、投資する際は分散を徹底することが大切です。
また、三菱UFJは大きな株価上昇はあまり見込ません。
そのため、割高な価格で買ってしまうと、長期間含み損を抱えるリスクがあります。
成熟企業であることを理解して、買値に気をつけるようにしましょう。
まとめ:三菱UFJの株価が安い理由と今後の見通し
本記事のまとめです。
・三菱UFJはフィンテックの台頭&ゼロ金利政策で今後も厳しい見込み
・一方で割安感があり、高配当目当ての投資では検討の余地がある
・買う時は、買値に気をつける&分散を徹底することが大切
三菱UFJフィナンシャルグループは、単元も安いので初めての投資には最適です。
ですが、投資する際は、銀行銘柄のリスクをきちんと理解しておきましょう。
僕は、買値に注意しつつ今後も買い増ししていきたいと思います。
尚、この記事は著者の見解をまとめたもので、投資を推奨するものでは無いことにご注意下さい。
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