この記事では、2020年度の景気動向・新型コロナウイルスの影響度合いを予測しています。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の経済活動が停滞しています。
20年度の景気はどうなるのか?気になりますよね。
そんな中、日本を代表する電子部品メーカーである村田製作所が19年度の決算発表をしました。
村田の決算発表では、20年度の見通しの記載もありました。
そこで今回は村田製作所の決算発表を通して、「2020年度の景気の動向」「コロナウイルスの影響度合い」を予測してみたいと思います。
・2020年度の景気はどうなるの?
・コロナウイルスはいつ収束するの?
・電子部品メーカーは大丈夫?
上記疑問に答えます。
コロナ影響はいつまで続く?|20年度の景気予測を村田決算から分析
村田製作所が予測する、2020年度の景気動向・コロナウイルスの影響です。
・村田製作所は上期中にコロナが収束すると読んでいる
・上期中に収束する前提で、車の需要は20%減、スマホは10%減
車は、消費の冷え込みにより19年度比で20%も需要が減少することを予測しています。
そして、村田の予測通り上期中にコロナは収束するのでしょうか?
村田製作所の20年度決算見込み
売上・営業利益
村田製作所の20年度の売上・営業利益見込みは以下の通りです。
売上が19年度比で6.8%減、営業利益は17.1%減の予測です。
20年度は、コロナウイルスの影響で減収減益の見込みです。
コロナウイルスの影響額
実際にコロナウイルスの影響額はいくらなのでしょうか?
売上高で約▲1,700億円の影響があるものと推計
【出典】村田IR資料 https://corporate.murata.com/-/media/corporate/about/newsroom/news/irnews/irnews/2020/0430b/19q4-j-speach.ashx?la=ja-jp
20年度の売上見込みが、1兆4,300憶円なので、約11%の売上ダウンです。
このことから、他の電子部品のメーカーも、10%くらいは売上が落ちるのではないかと思われます。
新型コロナウイルスの動向予測
コロナウイルスの状況が20年度の経済を大きく左右します。
村田製作所が20年度の売上予測をする上での、前提条件は以下の通りです。
・村田の工場は4/30以降、コロナが原因の稼働停止はしない
・コロナの感染拡大は上期中に収束する
村田は今後5月以降、コロナが原因の稼働停止はしない予想を立てています。
村田は日本だけでなく、世界各国に拠点を構えていることを考えると、経済活動の制限は世界的にピークを越えたとみていることが伺えます。
(もしくは想定が不可能なので、稼働停止しない前提としたのかもしれません)
また上期中の収束ですが、「収束」とはある程度落ち着くという意味です。
村田は、コロナは上期中にはある程度落ち着くと予想しています。
2020年度の景気の見通し
村田の主力市場である、スマホ・PC・車の20年度の見通しは以下の通りです。
2019年度比で、スマホが10%減、自動車が20%減と厳しい予想を立てています。
PCはリモートワークや巣ごもりの需要増を見込み横ばいとなっています。
この前提として、村田製作所は20年度の下期(10月~)から電子部品の需要が回復に向かうとしています。
各国政府の景気刺激策による需要回復が、下期から電子部品に波及すると考えているようです。
まとめ:上期中にコロナが収束するか?
本記事のまとめです。
・村田製作所は、上期中にコロナが収束すると見込んでいる
・上期中に収束する前提で、車の需要は20%減、スマホ10%減
現在世界各国は、5月以降から、徐々に活動制限を緩和する方向で動いています。
今後、第二の流行が起きれば、再び活動制限・ロックダウンが起こる可能性があります。
日本では緊急事態宣言が5月末まで延期となる見込みです。
上期中に本当にコロナが収束するのか?に注目していきたいと思います。
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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