こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
この記事では、SPYDへの投資をおすすめしない理由を3つご紹介しています。
SPYDは、米国の高配当株を集めたETFです。
米国の高配当株へまとめて投資できるので、最近個人投資家に人気です。
インフルエンサーもおすすめしているので、とりあえずSPYDを買っている方も多いのでは無いでしょうか?
ですが、実は「SPYDはリスクが高くておすすめできない」のを知っていましたか?
安易にSPYDを購入するのは、非常にリスクが高いです。
そこで本記事では、SPYDをおすすめしない理由と、買う場合の注意点を詳しく解説します。
SPYDへの投資をおすすめしない理由3選【全然成長していない!】
SPYDをおすすめしない理由を3つまとめました。
・株価の上昇が期待できない
・株価下落リスクが高い
・増配が期待できない
実はSPYDには、大きな3つのデメリットが存在します。
高配当だからと言って安易に買うと、失敗する可能性が高いです。
以降では、SPYDをおすすめしない3つの根拠を詳しく分析していきます。
SPYDの概要をざっくり解説
まずSPYDの概要について解説します。
・米国S&P500指数銘柄の内、配当利回り上位80社へ均等投資するETF
・経費は「年0.07%」
・資産運用残高は約1兆円
・運用会社はSPYなどを運用する「STATE STREET」
SPYDは、配当利回り上位80社へ均等に投資するETFです。
通常インデックス指数は、時価総額加重平均など規模が大きいほど比率が高まる仕組みです。
ですが、SPYDは規模に関わらず上位80社へ均等に投資しております。
また高配当銘柄へ投資する性質上、ITの比率は少ないです。
不動産セクターへ投資しているのも、SPYDならではの特徴と言えそうです。
経費率は、年0.07%と破格の安さです。
日本の高配当ETFの経費が「0.3%前後」なのを考えると、いかに安いかが良く分かります。
SPYDの運用会社は、STATE STREETです。
STATE STREETは、世界で最大規模の運用額を誇る「SPY」を運用する大手証券会社です。
またSPYDの運用残高は、約1兆円です。
(2022年8月時点$8,310.48 M)
運用会社及び運用規模も大きく、すぐに償還されるリスクの少ない真っ当なETFです。
株価の上昇が期待できない
SPYDのデメリットの1つ目が「株価の上昇が期待できない点」にあります。
SPYDの株価は、長期的に見て横ばいです。
米国株投資の一番の魅力は「長期的に株価は右肩上がり」という点にあります。
イノベーションによって、アメリカ市場は経済成長を続けております。
しかし、ご覧の通り、SPYDの株価はほとんど成長していません。
指数の代表格である「S&P500」と比べると、株価の差は歴然としています。
また他の高配当ETFと比較しても、株価の上昇率は低いです。
・SPYDの上昇率24.39%
・HDVの上昇率32.50%
・VYMの上昇率:49.33%
※5年前からの上昇率
このようにSPYDは、株価が大きく成長していません。
米国市場へ投資する一番の魅力である「株価の上昇」を得られないETFなのです。
「米国市場へ投資すれば、株価は右肩上がり!」
あくまでその考え方は、S&P500など伝統的なインデックス指数に当てはまります。
SPYDは株価の上昇を捨てる代わりに、高配当銘柄へ投資するETFであることを理解しましょう。
株価下落リスクが高い
SPYDは、高配当銘柄を集めたETFです。
高配当銘柄は景気敏感株が多いので、景気後退時や○○ショックの時に、株価が暴落しやすい性質があります。
実際、2020年3月のコロナショックでは、SPYDは他の高配当ETF銘柄より株価が下がりました。
コロナショック前の株価を100とした場合、SPYDは一番株価が下がりました。
株価は20ドルと半値になり、多くの人が損切りを迫られました。
そしてSPYDは、株価が戻るのも遅かったです。
2020年のコロナショック時、VYMは半年ほどで株価はコロナ前の水準に回復しました。
一方でSPYDは、コロナ前の株価に戻るまでに1年ほどの期間を要しています。
このようにSPYDは「株価は上がりにくいのに、暴落時は一番株価が下がる」という性質があります。
景気敏感銘柄の比率が高く、リスクが高いETFなので、安易な投資はおすすめできません。
増配が期待できない
SPYDの一番の魅力が「高い配当利回り」です。
実際に3つの高配当ETFの中でも、一貫して高い利回りを得ています。
※VYM$100、HDV$100、SPYD$40時の利回り
しかし、時間軸を長く取ると、見える景色が変わってきます。
ETFの「増配率」という観点で見ると、実はSPYDは全然成長していないんです。
HDV、VYMは、長期的に見ると増配傾向にあるのが分かります。
一方で、SPYDは長期的にみると全然増配しておりません。
配当目当てで投資する時は、直近の利回りだけでなく「増配率」にも注目する必要があります。
特に高配当投資家は、長期保有が基本です。
目先の利回りだけに釣られて投資するのはおすすめできません。
SPYDはおすすめしないけど、条件に合致する場合は買う価値あり
このようにSPYDは、リスクが高くクセが強いETFです。
そのため投資初心者が安易に買うのは、おすすめできません。
一方で個人的には、以下の条件に合致する場合は投資する価値があるかなと思っています。
・リスクを取ってすぐに高配当を得たい場合
・暴落時はSPYDへの投資がおすすめ
リスクを取ってすぐに高配当を得たい場合
これまで説明したように、SPYDの特徴は以下の2つです。
・リスクが高い(暴落時は株価が大きく下がる)
・一番配当利回りが高い
この条件を踏まえると「リスクを取ってでも、早く配当を得たい人」は、SPYDへ投資する価値があります。
例えば、リスクを取ってでも一日も早くFIREを実現したい人が当てはまります。
「仕事がイヤで仕方ない!一日も早く仕事を辞めたい!」
こういう人は、リスクを取ってSPYDを買うことに合理的根拠を見いだせます。
もちろん高い利回りには、高いリスクが伴います。
それでも早く配当を積み上げたい方は、SPYDへの投資を検討しましょう。
暴落時はSPYDへの投資がおすすめ
SPYDは、○○ショックの時に脆いです。
他のETFと比べて、株価が大きく下がります。
ですが見方を変えると、暴落時はチャンスでもあります。
株価が大きく下がるという事は、高い配当利回りが期待できます。
更に平時に戻るにつれ、株価が戻る=キャピタルゲインも狙えます。
このように平時には4%弱の利回りですが、暴落時は5%以上の利回りを狙えます。
SPYDの弱点を逆手に取った投資ができれば、高い利回りと株価上昇、その2つを手に入れる事が可能です。
まとめ:SPYDへの投資をおすすめしない3つの理由
SPYDをおすすめしない理由まとめです。
・株価の上昇が期待できない
・株価下落リスクが高い
・増配が期待できない
この通り、SPYDは万人におすすめできるETFではありません。
投資をする際は、上記リスクを理解した上で慎重に投資するようにしましょう。
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