この記事では、鉄フライパン・鉄なべから「鉄分」が取れるのか?を解説しています。
鉄フライパンから「鉄分」が取れるって聞いたけどホントかな?
こんな疑問に答えます。
鉄フライパンを買う時に、気になるのが「フライパンから鉄分が本当に取れるのか?」だと思います。
テレビで紹介されているけど、ほんとかな?と思いますよね。
僕も鉄フライパンを使っていますが、そもそも貧血気味では無かったので、鉄分がホントに取れているのか疑問でした。
そこで今回は、日本調理科学会誌の論文を元に「鉄フライパン・鉄なべから鉄分が取れるのか?」を解説していきます。
鉄フライパン・鉄なべから鉄分が取れるってホント?検証論文を紹介
日本調理科学会誌の「調理中に鉄鍋から溶出する鉄量の変化」という論文の内容です。
・鉄フライパン・鉄なべから鉄分は取れます!
・貧血改善にも有効
・より鉄分が取れる調理法も解説!
実験で、鉄フライパンを使うと鉄分を多く摂取できることが分かりました。
貧血を防ぎたい人に、鉄フライパン・鉄なべはおすすめです。
鉄フライパンで調理した食材には鉄含有量が多くなる
論文内の実験では、条件を振ってどのくらい鉄含有量が多くなるかを確認しています。
その結果、上図の通り鉄鍋から鉄が溶出している事実が判明しました。
そして溶出する鉄分は、体に吸収されやすいということも分かりました。
鉄鍋、鉄びんから溶出した鉄の78%~98%が吸収されやすい2価鉄であり、中でも食酢添加では98%と、ほとんど2価鉄で、しかも安定性に優れていた。
【出典】調理中の鉄鍋から溶出する鉄量の変化
上記結果を踏まえ、論文では「鉄鍋・フライパンは貧血に効果あり」と結論付けています。
以上の結果は、調理における鉄鍋の使用は生体利用性の高い鉄摂取量を増加させ、貧血改善に有効であることを示唆するものである。
【出典】調理中の鉄鍋から溶出する鉄量の変化
やっぱり、鉄鍋・フライパンから鉄分は取れるんですね!
より鉄分が増える調理方法を紹介!
次に、論文の実験を元に「より鉄分が増える調理方法」は何かをご紹介していきます。
長く加熱すると鉄分UP!
実験で、加熱時間が長くなると、鉄分の溶出量が増えるが分かりました。
5分くらい加熱することで、鉄量が多く溶出します。
鉄分を多くとりたい方は、いつもより長めに炒めるのがおすすめです。
お酢を加えると鉄分がUP!
実験では、食材単体よりも「調味料」を添加することで、鉄が多く溶出することが分かりました。
その中でも「お酢」による鉄分溶出が最も多いことも判明しています。
鉄の溶出量は添加調味料に影響され、食酢、トマトケチャップ、食塩の順に多く、特に食酢添加における鉄溶出量は顕著に増加した。
【出典】調理中の鉄鍋から溶出する鉄量の変化
鉄分を多くとりたい時は、炒め物に「お酢」をちょっとかけると、より鉄分が取れるのでおすすめです。
おすすめ鉄分UP料理ランキング
実験で、鉄分がUPした料理を紹介致します。
【1位】ビーフシチュー:+4.19mg
【2位】酢豚:+1.40mg
【3位】野菜炒め:+0.61mg
加熱する時間の長いビーフシチューが最も鉄分がアップした料理でした。
加熱時間が最も鉄分の溶出に効果がありました。
またお酢を使っている酢豚が2位となった理由は、油を多く使っているからでした。
(フライパンについた油の膜が、溶出量を減少させる)
ただ、調理時間が短く油を使っている野菜炒めも「+0.61mg」と確実に鉄分量が増えています。
どんな料理でも鉄分アップが期待出来そうです。
おすすめの鉄フライパンは?
僕が現在愛用している鉄フライパンは、リバーライトのフライパンです。
僕は、購入してから1年以上経ちますが、慣れるとアルミフライパンよりも使いやすいです。
最初に買う鉄フライパンとしておすすめです!
まとめ:貧血予防に鉄なべ・フライパンを使おう!
本記事のまとめです。
・鉄フライパン・鉄鍋から鉄分は取れます!
・貧血改善にも有効
・加熱・お酢で鉄分量がUP!
結論、鉄フライパンを使うと貧血予防に効果があります!
貧血気味かな?食事のバランスを考えたい!という方には、鉄フライパンはとてもおすすめです。
鉄フライパンを買うか迷っている方は、鉄フライパンを買いましょう!
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