稲畑産業へ新規投資【住友化学株式売却影響・今後の見通しを解説】

稲畑産業へ新規投資【住友化学株式売却影響・今後の見通しを解説】 株/ETF/投資信託
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こんにちは、コロスケ(Twitter)です。

昨日稲畑産業へ、単元で投資をしました。

      

       

今日は稲畑産業へ投資した背景を解説します。

       

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稲畑産業へ新規投資【住友化学株式売却影響・今後の見通しを解説】

      

稲畑産業に今のタイミングで投資した理由は以下の3つです。

      

・税引き前利回り4%が確保できるから

・減配リスクは低いと判断したから

・インフレに強い資産を増やしたいから

       

住友化学の株式売却で株価下落(利回りはアップ)

先日大株主である住友化学が保有株式を売却することを発表しました。

今回の売却株数は「8,386,700 株」です。

最大で発行済み株式数の約17%に当たる規模が売却されることから、需給バランスの悪化の懸念から株価が大きく下がっています。

       

しかし株価が下がったことで、配当利回りは上昇しました。

1/12時点での利回りは、4%にまで上昇しております。

      

僕は、基本的に3.75%以上の利回りを基準に投資先を選定しています。

(税引き後で3.0%の利回りを得られるため)

    

加えて非課税枠を活用することで手取りの利回りが4%に達します。

最近の株価上昇で、なかなか4%台の利回りを見ることが減ったこともあり、相対的に稲畑産業の優先度が高まりました。

      

稲畑産業のEPS実力は200円程度

2Q時点で、23年度通期のEPS予想は「376.14円」です。

2Q時点でのEPSが227.17円と、進捗率は60%です。

かなり順調に見えますが、現在のEPSは2つのゲタを履いています。

     

・負ののれん益

・政策保有株の売却

      

稲畑産業は今期より「大五通商株式会社、丸石化学品株式会社」を連結子会社化しています。

これに伴い、負ののれん発生益等を3,193百万、計上しています。

     

また稲畑産業は、従来より保有していた政策保有株を計画的に売却しています。

2Qまでの累計で3,571百万円の売却益を計上しています。

この2つは一時的な利益です。

    

この2つのゲタが無い今期の「素の実力」としては、EPS200円くらいでは?と思っています。

      

企業の割安感を図るPERは、8.0倍とかなり割安に見えます。

しかしEPS200円で計算すると、PER15倍となり割安感は無くなります。

焦って手を出す水準ではない事が分かります。

       

減配リスクは低いと判断

EPSの実力値が200円の場合、配当性向は60%になります。

稲畑産業は還元割合を50%に設定しているため、60%程度なら減配は無さそうです。

      

そして今後の業績ですが、プラス面・マイナス面として以下があります。

       

プラス面

・子会社業績寄与で売上・利益の増加が見込まれる

・合成樹脂事業において、自動車向け販売が堅調

・円安は業績にプラス寄与

       

マイナス面

・フラットパネルディスプレイ(FPD)市場は来年の中頃の回復を想定(当面厳しい)

・円高時は売上・利益にマイナス

・政策保有株式の減少ペースが当初想定より早い

      

一番のリスクは景気後退と円高が同時に来ることです。

ただ19年度~20年度の時も、EPS200円レベルは維持しています。

     

今後の業績は読めませんが、円高が来ても現状の配当は何とか維持できると判断しました。

また配当維持を後押しする材料が2つあります。

       

・PBR1倍割れ是正

・大株主の売却

       

東証よりPBR1倍割れ未満の企業は対策を求められています。

稲畑産業は現状PBR0.94倍と、1倍まであと一歩の状況です。

    

また大株主である住友化学が株式を大量売却予定です。

大量売却自体によって短期的に需給バランスが悪化し、株価が下がる事が懸念されています。

(実際現在株価が大きく下がっています)

    

株価が下がるとPBR1倍達成が困難になります。

PBR1倍割れを達成するという目標のために、株主還元の維持・強化は必須です。

そのため、安易に「減配」という選択肢は取りづらくなっています。

    

上記外部環境を踏まえると、来期以降の中期計画でも現状の累進配当に近い政策を打ち出すのでは?と予想しております。

        

インフレへの対応が急務

でも相場が急騰している今買う必要あるのかな?

     

僕は逆張り思考なので、あんまり相場が好調な時に買う事はありません。

しかし、今の日本はインフレが継続しています。

足元も円安が継続しており、輸入品を中心に価格は高止まりしています。

      

貯金の価値が目減りしていく…

       

インフレ下で現金比率が高いと、マイナス影響が大きくなります。

そのため自分のリスク許容範囲内で、現金を株式に移していくことが大切だと感じています。

      

まとめ:稲畑産業への投資理由

まとめです。

       

・EPSの素の実力は200円程度

・来期以降も200円程度のEPSは確保できると判断

・200円程度のEPSが出れば減配は無いと判断

       

直近は大株主の株式売却影響で株価が下がっています。

今後更に下がる可能性もありますが、あくまで需給バランスの問題でEPSへの影響はありません。

そのため、もっと下がる場合はもう100株程度買っても良いかと思っております。

      

この記事が稲畑産業の分析の参考になれば幸いです。

       

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