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ユニマックが昭和電線の完全子会社化になった背景が詳しく知りたい
こんにちは、コロスケです。
今日は巻線の製造メーカーであるユニマックについてまとめていきます。
2019年8月27日に昭和電線HDが、巻線メーカーのユニマックを完全子会社化すること発表しました。
従来の巻線業界の再編は、過当競争に晒されたメーカーによる後ろ向きな統合・再編の側面が強かったです。
一方、今回の再編は今までのネガティブな再編とはちょっと違うようです。
今回は、資材歴10年の現役資材部員の僕が、昭和電線が完全子会社化した背景は?今後の調達上の影響が気になる、方向けに有益な情報を提供していきます。
昭和電線HDがユニマックを完全子会社化【巻線・車載向けに注力】
まず最初にユニマックの概要からご説明致します。
ユニマックとは(沿革・歴史)
そもそもユニマックってどんな会社なの?
ユニマックの会社概要は以下の通りです。
・巻線の製造メーカーで、本社は三重県
・2001年に昭和電線HDとフジクラの巻線事業が一緒になって出来た会社
ユニマックは昭和電線とフジクラの巻線事業を一つの会社にしたものです。
1990年以降の巻線業界は、逆風続きでした。日本の製造メーカーの海外移転に伴い需要が減少。供給過剰となり、業界の再編が進みました。
昭和電線とフジクラの巻線は、元々供給過剰の中で業界再編の一環で行われたものと思われます。
でも苦しくて合併したはずなのに、どうして昭和電線は完全子会社化したのかな?
昭和電線HDによる子会社化の意図
昭和電線がユニマックを完全子会社化した理由は以下の通りです。
・巻線の主戦場である車載向け事業に注力するため
最近の巻線業界は、車載向けの需要が大幅に伸びております。
特にEV(電気自動車)への置き換えは100年に一度の変革と呼ばれており、車載向けの需要は大きく伸びることが想定されております。
その中で、昭和電線はユニマックを完全子会社化することで、主戦場である車載向けの競争力をつけることを狙っています。
でも、完全子会社化することでどんなメリットがあるのかな?
完全子会社化するメリットについては、2019年8月30日の鉄鋼新聞に記載があります。
川上の無酸素銅と川下の巻線が開発でさらに協力
2019年8月30日の鉄鋼新聞
車載向けの巻線では、高品質な銅が求められており、昭和電線の無酸素銅をユニマックが巻線にすることで、高品質の巻線を安定的に供給する体制を整えるものと思われます。
完全子会社化することで、材料から加工まで昭和電線で一気通貫で作ることが出来るね
ユニマックの今後はどうなるのか?
各巻線メーカーにとって、EV需要に代表される車載向けビジネスは、今後大きく成長することが見込まれるドル箱の事業です。
従来の汎用の丸線が中心だったビジネスが、高耐熱の平角線など付加価値の高いビジネスへと変わってきております。
昭和電線(ユニマック)に限らず他社も車載事業に注力しており、車載向けの高品質な巻線の供給が増えていくことが期待されます。
一方で、従来の汎用線は車載向け製品に比べると付加価値が低いことから、供給量は中期的には減少していくことが予想されます。
巻線の資材調達に関わる人たちは、自分たちの供給を確保できるように巻線業界の動向を注視していきましょう。
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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