日本郵船の株価が大暴落している理由を解説【まだまだ下がります】

日本郵船の株価が大暴落している理由を解説【まだまだ下がります】 資産運用
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こんにちは、コロスケ(Twitter)です。

この記事では、日本郵船の株価が暴落している理由を解説しています。

      

2022年9月になって、日本郵船の株価が大暴落しています。

      

【出典】Google市場概説_日本郵船株価推移
【出典】Google市場概説_日本郵船株価推移

       

たった数日で20%以上も暴落しております。

ですが株価が下がったことで、多くの個人投資家が買いに走っています。

SBI証券の買付ランキングでも上位にランクインしております。

      

しかし、目先の利益に釣られるのは非常に危険なのをご存知でしょうか?

日本郵船の株価はこれからまだまだ下がります。

安易にナンピンすると、地獄を見る可能性が高いので要注意です。

     

そこで本記事では「日本郵船の株価がなぜ暴落しているのか」「今後の見通しはどうなるのか?」を解説していきます。

日本郵船への投資を考えている方に役立つ情報をお届けしていきます。

       

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日本郵船の株価が大暴落している理由を解説【まだまだ下がります】

定期船

      

日本郵船の株価が下がっている理由は明白です。

      

・海運バブルが弾けたから(社長もバブル終焉を明言)

        

日本郵船の社長が、海運バブルは終わると正式に発言しております。

      

2022年末に向けてリセッション(景気後退)が避けられない。コンテナ船の狂乱も今年いっぱいで平時に戻る

【出典】日本経済新聞_日本郵船社長「年末向けリセッション」 海運市況に転機

    

今まで日本郵船の株高・高配当を支えてきた狂乱バブルが終わったことで、自然と株価は下がっています。

詳しく解説していきます。

      

欧米の需要減速による貨物の減少

日本郵船は、船輸送・航空輸送・物流など、様々な事業を展開しています。

その中でも、コンテナに載せた荷物を船で輸送する「定期船事業」が主力です。

     

定期船事業は、日本郵船・商船三井・川崎汽船の合弁であるONE社にて運営されています。

2022年1Q決算では、この定期船事業が莫大な利益を上げています。

      

【出典】日本郵船2022年度1Q決算短信_経常損益 前年同期比増減分析
【出典】日本郵船2022年度1Q決算短信_経常損益 前年同期比増減分析

        

このように1Q決算だけで「1.590億円」も利益増となっています。

そしてこの中でも「欧米向けの定期船」がONE社にとってのドル箱路線です。

     

【出典】日本郵船_定期船運賃市況
【出典】日本郵船_定期船運賃市況

        

このように、欧米向けの路線が極端に値上がりしている事が分かります。

今までの価格の数倍に跳ね上がっています。

     

しかし、絶好調の市況にも陰りが見えてきています。

市況価格がピークアウトしており、価格が下落していることが分かります。

      

日本郵船は、今後の定期船の市況価格が下落することを想定しています。

         

コンテナ船部門は、サプライチェーンの混乱が需要期を過ぎる下期以降、徐々に改善に向かい、これまで好調に推移してきた積高と運賃水準は弱含む前提としています。

【出典】日本郵船2022年度1Q決算短信_コンテナ船事業見通し

          

コロナ影響による港湾混雑が解消

定期船の市況価格が高騰していた要因の一つが「港湾の混雑」でした。

港湾が混雑していたことで、船が港の近くで長期間滞留する事態が起きました。

      

【出典】Youtube_FCI NY_カリフォルニア州の港で異常事態 巨大コンテナ船が立ち往生
【出典】Youtube_FCI NY_カリフォルニア州の港で異常事態 巨大コンテナ船が立ち往生

        

港湾が混雑した主な理由が「コロナ影響」です。

港湾従事者がコロナ感染したことで、働き手が極端に不足。

貨物を港に運び出せず、船が長期間滞留しました。

    

その結果、船が効率的に活動できなくなったことで、価格が急騰したのです。

しかし、欧米では日常生活を取り戻しつつあります。

港湾の混雑も解消されつつあり、市況価格も下落しているのです。

        

マクロ経済の悪化で世界的な不況がくる可能性が高い

2022年になって、景気の先行きが不透明になっています。

景気の先行きが悪化している理由は、世界的なインフレの加速です。

米国では、消費者物価指数が8%という「非常に高い水準」で推移しています。

       

【出典】Investing.com_米CPIチャート
【出典】Investing.com_米CPIチャート

       

インフレを抑制するために、各国中央銀行は金利を急ピッチで上げています。

アメリカでは、通常の3倍のペースで利上げが進められています。

      

金利の上昇は、景気を悪化させる効果があります。

こうした影響で、今後は世界各国で景気が悪化することが想定されています。

     

加えて、世界第2位の経済大国である中国にも異変が生じています。

中国では不動産バブルが弾け、不動産価格が下落しております。

また上海ロックダウンなど、過度な感染対策によって経済活動が停滞しました。

    

このように世界各国で景気が悪化することが見込まれています。

そして日本郵船は「超」景気敏感銘柄です。

景気が良い時はめちゃめちゃ稼ぎますが、景気後退時は赤字になる事も多いです。

       

現状の景気見通しを踏まえると、日本郵船の利益が大きく目減りすることがほぼ確実です。

こうした状況であるため、株価は徹底的に下がっているのです。

        

日本郵船は買うべき?【落ちるナイフに手を出すのは危険】

でもこんなに株価が下がると、逆に買い場なのでは?と思う方も多いと思います。

確かに暴落局面では、買い場になるケースも多々あります。

    

ですが、日本郵船に限っては安易に手を出すのは危険です。

その理由は以下のとおりです。

      

・超景気敏感なので、株価が下がる時はとことん下がる

・今の株高は、20年に一度の異例の相場

・長期にわたって株価が低迷する可能性が高い

        

日本郵船の株価がここまで上がったのは、2007年のリーマンショック以来です。

     

        

株価がここまで上がるのは、条件が重なった非常に稀なケースです。

平時の実力は、そこまでありません。

そのため一度株価が暴落すると、長期にわたって株価が低迷する可能性が高いです。

      

安易に暴落のタイミングで手を出すと、場合によっては長期間含み損を抱える可能性があるので、おすすめができないのです。

      

日本郵船の株価が大暴落している理由

日本郵船の株価が暴落している理由まとめです。

       

・欧米の需要減速による貨物の減少

・コロナ影響による港湾混雑が解消

・マクロ経済の悪化で世界的な不況がくる可能性が高い

        

日本郵船は高配当株として、個人投資家にも人気です。

ですが景気悪化の見通しで、今後は株価も株価は下がっていく可能性が高いです。

安易にナンピンすると、地獄を見る可能性があるので注意しましょう。

     

尚本記事は著者の意見をまとめたものであり、投資を推奨するものではありません。

投資は自己責任にてお願いいたします。

    

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