過早納入は何でダメなの?【現役の資材調達部員が分かりやすく解説】

過早納入は何でダメなの?【現役の資材調達部員が分かりやすく解説】資材業務について
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こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。

今日は、「過早納入(かそうのうにゅう)」について解説します。

    

過早納入って何?

何で過早納入はダメなの?

    

こんな疑問に答えます。

   

注文した部材の納期管理をしていると、「過早納入」という言葉を耳にすることがあります。

過早納入とは、「指定した納期より早く納入されてしまうこと」を言います。

    

納期フォローをしていると、納期遅延には敏感になりますが、実は早く納入されることもNGなのを知っていましたか?

   

今回は資材歴10年の著者が「過早納入は何でダメなのか?」を分かりやすく解説します。

   

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過早納入は何でダメなの?【現役の資材調達部員が分かりやすく解説】

    

過早納入がダメな理由は、以下のとおりです。

   

・自分の会社のキャッシュフローが悪化するから

自分の会社の在庫スペースが圧迫されるから

    

実務として納期調整をしている身としては、「早く入った方が良い」と思いがちです。

でも実は早く納入されることは、経営的にマイナスなんです。

   

詳しく解説していきます。

    

【ダメな理由1】自分の会社のキャッシュフローが悪化するから

例えば、指定納期より1ヶ月前倒しで納入されたケースを考えてみます。

ここでは仮に「翌月末100%支払い」とします。

   

【指定納期】10月納入→11月末支払い

【過早納入】9月納入→10月末支払い

    

上記の通り、取引先へのお金の支払いが1ヶ月早くなっています。

   

我々製造業は、「調達→製造→販売」という流れでお金を稼いでいます。

早く納入されても、モノづくりができないので、取引先に払うお金が持ち出しとなります。

   

つまり早く納入されると、その分お金が減るのでキャッシュフローが悪化します。

(部材を持っていても売上は増えず、むしろお金がどんどん減っていく)

    

JIT(ジャストインタイム)で納入しろ!

   

と偉い人が言うのには、キャッシュフローが悪化するからだったのです。

   

モノの納入は、早すぎても遅すぎてもダメなんだね

    

自分の会社の在庫スペースが圧迫されるから

取引先が指定納期より前に納入すると、倉庫スペースが圧迫されます。

    

まだ在庫が余っているのに、追加で部材が入って来ちゃったよ・・・

    

在庫を管理するときは、「○○週間分の在庫を持とう」と決めています。

在庫スペースもそれに合わせて作られているので、前倒しで納入されてもスペースが足りなくなってしまいます。

   

でも、それなら在庫スペースを増やせば良いのでは?

    

確かに在庫スペースを増やせば、在庫をたくさん置くことができます。

一方で在庫スペースを拡張するということは、他のスペースを減らすということです。

  

もし工場のスペースが足りなくなったら、拡張工事をしなければなりません。

このように製造業では、「在庫スペース」自体をコストとして考えます。

  

在庫スペースを増やすことは、在庫保管のためにたくさんのお金を投入するという事に他なりません。

   

外部倉庫を借りている場合は、在庫スペース分のお金がかかるよね。

社内で在庫する場合も同じ考えだよ

     

一日も前倒ししちゃダメなの?

過早納入がNGなのはわかったけど、一日でも前に納入するのはダメなの?

    

基本的には指定納期は遵守させるべきで、一日も前倒しさせてはダメです。

何より取引先に「指定納期は守るべきもの」という意識を植え付けるためです。

   

勝手に取引先が「まあ一日くらい大丈夫だろ」と判断すると、たがが緩みます。

資材部員として、取引先には納期を守らせましょう。

   

ただ実態として月を跨がなければ、一日前倒ししても大勢に影響はありません。

    

4連休があるので、連休前の納入でも良いでしょうか?

    

分かりました、それでは連休前に納入お願いします

   

のように「取引先からの申し出→資材の受諾」の流れがあれば、受け入れても大丈夫です。

   

期末に取引先から前倒し要請来た場合

4月納期のものを3月末に納入しても良いでしょうか?

   

9月末、3月末の期末になると、取引先から前倒し納入の依頼がきます。

取引先は、3月に納入して今期の売上を頑張って伸ばそうとしています。

   

取引先からの前倒し要請を受けてしまうと、自社の棚残が悪化します。

そのため、期末の前倒し納入の依頼は断りましょう。

   

また裏技として以下の方法があります。

   

取引先が月末最終日に出荷、翌月の1日に納品物を受領

→自社は棚残悪化しない、取引先は売りが立つ

    

取引先は、出荷を行えば売りが立ちます。(今期の売上実績にできる)

一方受け取る側も今期に受領していないので、棚残も悪化しません。

   

前倒し納入でもめた時は、こういう方法でお互い納得できるケースもあります。

   

このように「月末出荷しても良いですよ」は、資材側もダメージが少ないので、取引先との交渉の譲歩に使いやすいです。

交渉のネタに困った時は、ぜひ使ってみて下さい。

    

過早納入を理解して資材部員としてレベルアップしよう!

過早納入のまとめです。

    

・過早納入とは、指定納期より早く納入されること

・過早納入になるとキャッシュフローが悪化する

・過早納入になると在庫スペースが圧迫される

     

資材部員として働くと、納期遅延は気にしますが、過早納入の指導は疎かになりがちです。

早く納入されると、自社の経営が悪化することを覚えておきましょう!

    

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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