この記事では、新興国株式インデックス不要論についてまとめています
新興国の株を買うべきかな?
上記疑問に回答します。
新興国は、急速に経済成長しています。
そのため、「新興国に投資すべきだ!」という声があります。
その一方で「新興国株式は不要!」という意見があります。
いったいどっちが正しいの?
結局、新興国へは投資すべきなのでしょうか?
この記事では、新興国インデックス不要論の意見をベースに、新興国へ投資すべきか解説していきます。
新興国株式インデックスはいらない?【新興国株不要論を評価】
新興国株式への投資を不要と考える根拠は、以下のとおりです。
・近年、株価が全然上がらないから
新興国株式は、実は全然成長していません。
でも「新興国=経済成長=株価上昇」のイメージがありますよね。
以降では、新興国の株価が上がらない理由を通じて、新興国株不要論に迫っていきます。
経済成長と株価の成長はイコールでは無い
経済成長している国の株価は、堅調なイメージがありますよね。
でも実は、そうでも無いんです。
上記グラフは、新興国全体に投資する指数(VWO)です。
ご覧の通り、株価は横ばいです。
全然株価が伸びていないね・・・
一方先進国とよばれるアメリカは、右肩上がりの成長をしています。
アメリカは、戦争・ITバブル・リーマンショックなど、数々の試練を乗り越えてきました。
長期的に右肩上がりです。
このように新興=株価が伸びる訳では無いんです。
以降では、何故新興国の株価が伸びないのか?を解説します。
新興国の成長の恩恵は先進国が受けている
新興国は、経済発展を続けていますが、実はその恩恵は先進国が享受しています。
・車を買う時はトヨタ(日本)、電気自動車はテスラ(アメリカ)
・スマホを買う時は、iPhone(Apple、アメリカ)
・スマホの規格はAndroid(Google,アメリカ)
・SNSは、Facebook(アメリカ)、Instagram(Facebook、アメリカ)
・建設機械なら(キャタピラー、アメリカ)(コマツ、日本)
こんな感じで、新興国の経済成長は先進国が支えています。
その結果、先進国のグローバル企業は、どんどん売上を伸ばし株価も伸ばしています。
グローバル企業は、新興国で売上を伸ばしているよね
新興国は、株主保護の制度が整っていない
株式市場では、株主保護の制度が整っている必要があります。
しかし、新興国では株主保護の仕組みが取られていないケースが多いです。
・不正な会計
・政治介入
・インサイダー取引
・賄賂文化など・・・
新興国では、不正な会計が行われているケースが散見されます。
投資家は、決算資料をみて投資をします。
しかし、不正な会計だと後々大きな損失を受けるリスクがあります。
また、新興国では企業への政治介入が度々発生しています。
新興国の代表である中国株は、政府の介入により株価が急落するケースがあります。
中国の独禁当局は7日、ディディや電子商取引大手アリババなどのインターネットプラットフォーム企業に罰金を科したと発表。過去のM&A(合併・買収)で当局の承認を得ておらず独占禁止法に抵触すると指摘した。
株価はこの日約7%安の11.64ドル。前日は一時25%急落した。
【出典】ヤフーニュース ロイター滴滴3日続落、中国当局が罰金 市場は空売り再燃を警戒
このように、新興国には色々なリスクがあります。
投資家が安心してお金を投資できる環境にないので、資金が集まらず株価も伸びないのです。
新興国へ投資する時は、こういったリスクも考慮すべきだね
為替リスク(新興国の通貨安)
新興国への投資には、為替リスクが伴います。
特に新興国の為替は、通貨安が起きやすいです。
上記グラフは、対ドルとの為替相場推移です。
このように、せっかく経済成長しても通貨安でリターンは大きく目減りします。
新興国の株式指数が成長していないのは、通貨安も大きな理由だったのです。
外国へ投資する場合は、為替リスクも考慮に入れる必要があります。
新興国は通貨安になりやすいから要注意だね
新興国株式インデックスはホントに不要?【長期的な評価は?】
じゃあ新興国には投資しない方が良いね
と思うかもしれません。
でも、新興国投資派の人は、こんな意見を持っています。
・未来も新興国がダメとは限らない
新興国が悪かったのは、ここ20年の話です。
この先20年がどうなるのかは、わかりません。
長期投資をする場合は、過去だけで無く未来のことも考えるべきです。
将来新興国株がどうなるか誰にも分からない
こちらの図をご覧下さい。
これは、毎年のリターンの順位を表したものです。
このように、各資産毎のリターンは毎年変わっていきます。
新興国と先進国のリターンも同じです。
今は先進国の方がリターンは高いですが、今後は新興国の方が成長するかもしれません。
長期目線で投資する場合は、直近のリターンだけに惑わされない事が大切です。
迷ったら新興国も入るオールカントリーがおすすめ
結局、今後先進国・新興国どちらが成長するのかは誰にも分かりません。
あなたは、どの未来を信じますか?
先進国が今後も成長すると信じられる人→新興国へは投資をしない
新興国が今後は成長すると信じられる人→新興国投資
もし迷ったら、両方に投資するのもアリです。
全世界(オールカントリー:ACWI)なら、先進国も新興国にも投資ができます。
未来は分からないという前提なら、両方に賭けるのが無難です。
僕はオールカントリーに投資しているよ
新興国株式インデックスはいらない?不要論まとめ
本記事の纏めとして、新興国株不要論の意見を再度記載致します。
・経済成長と株価の成長はイコールでは無い
・新興国の成長の恩恵は先進国が受けている
・新興国は、株主保護の制度が整っていない
・為替リスク(新興国の通貨安)
新興国は経済成長しているので、株価も上昇している気がしてしまいます。
ですが、実際は株価は成長していません。
今後はどうなるのか分かりませんが、新興国へ投資をする場合は、リスクをきちんと理解して投資をしましょう!
このブログでは、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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