ダブルインバースのデメリットを解説【長期保有では勝てないです】

ダブルインバースのデメリットを解説【長期保有では勝てないです】 投資の勉強
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こんにちは、コロスケ(Twitter)です。

この記事では、ダブルインバースETFのデメリットを解説していきます。

        

ダブルインバースは、株価下落局面で利益を取りたい逆張り投資家に人気の商品です。

ダブルインバースに投資する人を「インバ民」と呼ぶくらい人気となっています。

      

【出典】SBI証券_習慣買付金額ランキング(NISA)
【出典】SBI証券_習慣買付金額ランキング(NISA)

       

このようにランキングでも、たびたび上位にきております。

ですが、ダブルインバースには大きなデメリットがあるのをご存知でしょうか?

正しい知識が無いと、思わぬ値動きによって大きな損を抱えるリスクがあります。

     

そこでこの記事では、ダブルインバースのデメリットを詳しく解説していきます。

         

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ダブルインバースのデメリットを解説【長期保有では勝てないです】

      

ダブルインバースのデメリットは、以下のとおりです。

      

・長期で保有すると株価はマイナスに振れる傾向がある=長期では勝てない

      

実はレバレッジをかけた商品は、長期で保有するほど損をしやすい傾向があります。

この特性を知らず長期で保有してしまうと、高い確率で負けます。

     

以降では、ダブルインバースへ投資をする前に必ず知っておくべき事を解説していきます。

       

ダブルインバースの特徴

ダブルインバースは、日経平均指数と連動する「⽇経平均ダブルインバースETF:1357」を指す事が一般的です。

ダブルインバースETFの特徴は、以下のとおりです。

      

⽇経平均ダブルインバース・インデックスは、⽇々の騰落率を⽇経平均株価の騰落率の-2(マイナス 2)倍として計算された指数

【出典】NEXT FUNDS⽇経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信

      

例えば、日経平均が100円値上がりすると、ダブルインバースは「200円値下がり」します。

(100円×マイナス2倍=-200円)

    

ふむふむ、長期的に値下がりする局面で保有すれば良いんだね

     

こう考える方も多いと思います。

ですが、この考えは大きな間違いです。

      

ダブルインバは長期ではマイナスに振れる傾向がある

マイナス2倍になるのは、あくまで前日と比較した場合です。

2日以上保有した場合、買った日との比較ではマイナス2倍の値にならないという特徴があります。

    

そのため株価が上下に動く相場が何日か続くと、マイナス2倍から大きくズレます。

特に、長期で保有するとマイナス方向=損をする傾向があります。

       

その事は、交付目論見書にはっきり書いてあります。

      

⼀般に、⽇経平均株価の値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、マイナスの⽅向に差(ずれ)が⽣じる可能性が⾼くなります。また、⼀般に、期間が⻑くなれば⻑くなるほど、その差(ずれ)が⼤きくなる傾向があります。

【出典】NEXT FUNDS⽇経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 ※太字は著者

         

具体的な事例で説明

言葉だと分かりにくいので、実際の値動きで確認しましょう。

      

【出典】日本取引所_インバース型指標の特性
【出典】日本取引所_インバース型指標の特性

       

買った日の価格を100円とします(基準日)。

1日目に株価が-5%だった場合、ダブルインバースは「-5%×-2倍=+10%」となり、株価は110円になります。

    

2日目に株価が10%上昇した場合、ダブルインバースは「10%×-2倍=-20%」となり、株価は1日目終値の110円+(110円×-20%)=88円となります。

     

3日目に株価が4.3%下落した場合、ダブルインバースは「-4.3%×-2倍=8.4%」となり、株価は88円+(88円×8.4%)=96円となります。

     

3日間の結果を見てみましょう。

     

指数:100円→100円

ダブルインバース:100円→96円

     

指数は同じ価格のままなのに、どうしてダブルインバは96円になっているの?

     

先程説明したように、ダブルインバースは「前日の基準価格と比較してマイナス2倍の値動き」をします。

あくまでマイナス2倍なのは、前日と比べた時だけです。

多くの人がこの点を勘違いしてしまうので、「おかしい・・・」となってしまいます。

     

このように上げ下げを繰り返すと、長期的には「下げ方向に進む」という特徴があります。

このことから、ダブルインバースは長期保有には向かないという事が分かります。

      

こうしたデメリットは全て交付目論見書に書いてある

これらの事実は、全て交付目論見書に書いてあります。

目論見書とは、ETFの説明書みたいなもので、ETFの特徴やリスクが書かれています。

そしてその中には、丁寧にダブルインバース特有のリスクの説明もあります。

       

【出典】NF・⽇経ダブルインバETF_注意点
【出典】NF・⽇経ダブルインバETF_注意点

      

株式投資は、投資家保護の仕組みが整っています。

考えられるリスクについては、きちんと事前に説明されています。

    

でも、多くの人がこうした目論見書を読んでいないのでは無いでしょうか?

他人がオススメしているETFを確認もせず買ってしまうと、こうした失敗に陥ります。

    

特に投資は、自分の大切なお金がかかっています。

目論見書を5分読むだけで、ありがちな失敗を回避することができます。

非常にコスパが良いので、投資先の目論見書は必ず読むようにしましょう!

      

まとめ:ダブルインバースのデメリット【長期保有は勝てない】

本記事のまとめです。

     

・ダブルインバースは、長期で保有すると株価はマイナスに振れる傾向がある

       

ダブルインバースは、長期で保有するものではありません。

そしてこの傾向はインバだけでなく、レバレッジ商品全体に言えることです。

   

こうした初歩的なミスは、目論見書を読めば回避することができます。

もし投資する場合は、リスクを理解した上で慎重に投資をするようにしましょう!

    

尚本記事は、著者の意見をまとめたもので、投資を推奨するものではありません。

投資をする際は、自己責任でお願い致します。

      

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