南亜プラスチック(NANYA)の売上・会社情報を詳しく解説

南亜プラスチック(NANYA) 売上・会社情報を詳しく解説 資材業務について
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この記事では、南亜プラスチック(NANYA)の売上や会社情報をまとめています。

  

皆さん、台湾にある南亜(NANYA)というメーカーをご存知でしょうか。

台湾を代表する会社なのですが、あまり知らない人も多いと思います。

  

最近では、日立化成の基材のライセンス供与先として名前が上がりました。

  

   

今回は資材歴10年の著者が、「南亜プラスチックの会社概要・売上推移」をまとめていきます。

  

・南亜の売上が知りたい

・南亜って何をしている会社なの?

  

これら南亜に関する疑問を解決していきます。

   

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南亜プラスチック(NANYA)の売上・会社情報を詳しく解説【基材】

  

南亜プラスチックの概要は以下の通りです。

  

・南亜は、売上1兆円を超える台湾を代表す材料メーカー

・南亜は、樹脂/電子材料/ケミカル/ポリエステルの4つの事業で構成

  

南亜は、基板材料・PVC・エンプラ樹脂・ケミカル材料・ポリエステルなど幅広い事業を手掛ける企業です。

売上も1兆円を超える台湾を代表する企業です。

  

詳細を解説していきます。

  

南亜プラスチック(NANYA)の歴史

南亜は、1958年に樹脂成型メーカーとしてスタートしました。

その後、ポリエステルや基板材料など幅広い事業を行うようになりました。

現在は、全世界に102の工場、3万人以上の従業員を抱える企業に成長しています。

  

南亜の歴史-min
【出典】南亜IR資料  https://www.npc.com.tw/npcfile/public/report/premat/20200312092539437.pdf

  

ちなみに半導体のDRAMを手掛ける南亜テクノロジーは、南亜グループです。

  

南亜プラスチック(NANYA)の売上・利益推移

南亜のIRデータを元に2013年からの売上・利益推移をグラフにまとめてみました。

  

南亜NANYA売上・利益推移
南亜IRデータを元に著者がグラフ化

  

売上は1兆円規模

売上は日本円で1兆円を超える規模です。

13年以降、売上は横ばいです。

  

15年、16年に売上が減少しているのは、原料の市況が下落しているからです。

南亜の取り扱い材料は、原油価格の影響を大きく受けます。

  

Sales price of chemicals and polyesters fell , mainly affected by global oil average price dropped

ケミカルとポリエステルの売上は、原油価格の下落を主な背景に売価が下落しました。 【著者訳】

https://www.npc.com.tw/npcfile/public/report/premat/20170822092753777.pdf

  

営業利益率は4%~10%程度

市況価格によって利益率も大きく変動しますが、4%~10%程度の営業利益となっています。

  

年度によって利益率に大きなブレがあります。

利益率も市況価格の影響を受けています。

 

一方で、純利益は8%~18%という高利益となっています。

これは、南亜テクノロジーなどのグループ会社の利益が貢献しているからです。

 

南亜プラスチック(NANYA)の樹脂事業について

ここからは、南亜の各事業を説明していきます。

最初に樹脂事業をご説明致します。

  

南亜樹脂事業-min
【出典】南亜IR資料  https://www.npc.com.tw/npcfile/public/report/premat/20200312092539437.pdf

  

南亜全体の売上の15%が樹脂事業での売上です。

樹脂事業では、PVC樹脂やエンプラのコンパウンド、更には窓やドアの樹脂フレームも製造しています。

仕向け地は、台湾国内向けが約6割を占めております。

  

南亜(NANYA)エレクトロニクス事業(基材事業)

次にエレクトロニクス事業です。

  

南亜基板事業他-min
【出典】南亜IR資料  https://www.npc.com.tw/npcfile/public/report/premat/20200312092539437.pd

  

エレクトロニクス事業では、主に基板の材料(基材)を製造しています。

南亜での売上の39%を占めており、一番比率が高い事業です。

  

利益率も比較的堅調で、南亜の中心を担う事業となっています。

仕向け地は、中国向けが半数以上となっております。

 

今後、日立化成のレシピを引き受けるなど、日本市場でも存在感が高まってきています。

  

南亜(NANYA)ケミカル事業

3つ目は、ケミカル事業です。

  

南亜ケミカル事業-min
【出典】南亜IR資料  https://www.npc.com.tw/npcfile/public/report/premat/20200312092539437.pdf

  

ケミカル事業は、南亜の25%の売上を占めています。

フタル酸系可塑剤、BPAなど各種化学材料を製造しています。

 

南亜事業別売上推移19年
【出典】 https://www.npc.com.tw/npcfile/public/report/premat/20200312092539437.pdf

  

上図は各事業の利益推移について、ケミカル事業は19年度赤字となっています

競争が激しく、市況変動の影響も受けやすい事業のようで、良くも悪くも南亜の利益を左右する事業となっています。

  

南亜(NANYA)ポリエステル事業

最後はポリエステル事業です。

 

南亜ポリエステル事業
【出典】 https://www.npc.com.tw/npcfile/public/report/premat/20200312092539437.pdf

  

ポリエステル事業は南亜の売上の19%を占めています。

服の素材になるポリエステル繊維などを製造しています。

 

ポリエステル事業の特徴は、仕向け地の49%がアメリカ向けということです。

衣類の消費国であるアメリカ向けに製造していることが分かります。

  

利益率については2%~4%と安定した利益を出しております。

   

まとめ:南亜は台湾を代表する材料メーカー

本記事のまとめです。

  

・南亜は、売上1兆円を超える台湾を代表する材料メーカー

・南亜は、樹脂/電子材料/ケミカル/ポリエステルの4つの事業で構成

   

南亜は台湾を代表する原材料メーカーです。

基材では、今後日本市場でのシェアが高まってくると思われます。

  

今後も南亜の事業動向には注目していきたいと思います。

  

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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