こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。
今回は資材部門の評価基準について、解説していきます。
資材部門は、コストダウンなどの指標がKPIに設定されることが多いです。
そして資材部員は、KPIとして設定された数値をベースに評価されるという建前になっています。
しかし個人的には「管理者はKPIをベースに評価していない」と感じています。
実際僕は、上長からそれなりに評価されておりますが、ぶっちゃけ会社が設定するKPIはそこまで意識して仕事をしていません。
そこで資材部門では、どのような基準で評価されているのかを整理してみたいと思います。
【人事評価方法】資材調達部員はどのような基準で評価されているのか?
資材部門は、どのような基準で評価されているのか?
僕なりの結論は、以下の通りです。
・衛生要因:減点方式で評価される項目。評価の土台となる基礎的なもの
・成果要因:加点方式で評価される項目。プラスアルファの評価となる
僕が会社の評価基準でしっくりこないのは「衛生要因」が完全に無視されているからです。
資材の目標として設定されるのは、コストダウンなど成果要因ばかりです。
しかし、実際の業務を見ていると、明らかに衛生要因で評価されていることに気が付きました。
管理者からの評価を高めたい人は、成果要因ばかりではなく衛生要因にも配慮することが必要です。
詳しく解説していきます。
衛生要因
衛生要因とは、以下の定義です。
・達成しても評価は上がらないが、やらないと評価が下がる項目
衛生要因は「やって当たり前」の業務を指します。
期限内に行っても、管理職からの評価は上がりません。
一方で衛生要因は、期限内に行わないと「管理職の評価は下がる」という特徴があります。
資材業務における「衛生要因」の例を挙げてみました。
・発注処理
・上司から指示された日常業務(週報、集計業務など)
・社内、取引先からの問い合わせ事項への対応
こういう業務は、やって当たり前です。
なのでやって評価が上がる事はありません。
逆に週報を書かない人がいると、管理職の評価は下がっていきます。
(減点方式で評価される)
また衛生要因の仕事には「結果だけで評価される」という特徴があります。
いくら努力しても、期限内に資料を作らない人は評価されません。
成果要因
成果基準は、以下の定義です。
・付加価値の高い業務。加点方式で評価される項目
こちらが一般的に認知されている「評価ポイント」です。
組織の「活動目標」に記載されるようなKPIは、全て成果要因です。
資材業務における成果要因を挙げてみました。
・コストダウン活動
・業務改善
・BPCの推進
・素早い対応 など
これらは行った分だけ、加点方式で評価されます。
こちらは、結果だけでなくプロセスも評価対象になります。
失敗しても、挑戦した事で上長から評価されることもあります。
資材部門は衛生要因の比率が高い
資材部門の仕事を10年以上やっていますが、資材の仕事は「衛生要因」の比率が高いと感じています。
もちろん会社によっても異なると思いますが、仕事全体の60%~70%は衛生要因と考えます。
管理職が設定している評価ポイントは、あくまで全体の30%程度しかありません。
しかし実際の管理者は、衛生要因も含めた100%で評価しています。
そのため成果要因だけ頑張っている人は、実は評価はされないのです。
これが、実際の評価と建前の評価で差が生まれる要因です。
資材部門は衛生要因も評価基準として明示すべき
管理職は「付加価値」を求められます。
そのため活動指標の大半は、付加価値を生み出す「成果要因」ばかり記載されます。
しかし、これまで述べたように、実際の管理者は衛生要因も含めて評価しています。
そのため、建前の評価ポイントと実際の評価ポイントにギャップが生まれています。
こういうギャップを無くすためには「衛生要因も評価項目である」と明記すべきです。
でないと、部下は間違った考えで活動を進めることもあり得るからです。
具体的な衛生要因での評価方法はいくつか考えられます。
個人的には「事務品質あたりが良いのでは?」と感じています。
まとめ:資材部門の評価基準
個人的に資材部門の評価は、成果要因ばかりに偏っていると感じています。
しかし実際の管理者は衛生要因も含めて評価しており、実際の評価と建前が一致していません。
管理職は、衛生要因と成果要因、両方を活動目標として明記すべきです。
そうすることで、評価項目のギャップを埋める事が可能となります。
この記事が資材部門の評価方法の参考になれば幸いです。
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