こんにちは、コロスケです。
今日はアダム・グラント著の「GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代」について解説していきます。
この本はアダム・グラントいう組織心理学者が書いています。
僕のイメージしている成功する社会人像は、人と厳しく競争していくことでのし上がっていくものでした。
しかし、この本では「与える人こそ成功する」ということを証明しようとする挑戦的な本です。
この本では、人を以下の3種類に分類します。
・ギバー:人に惜しみなく与える人
・テイカー:真っ先に自分の利益を優先させる人
・マッチャー:損得のバランスを考える人
あなたはどれに該当したでしょうか?
僕はマッチャーでした。マッチャーは分類の中で一番多いと言われております。
僕は10年間マッチャーとして行動を続けていたので、ギバーこそ成功するという説はにわかには信じられませんでした。
今回サラリーマン歴10年の僕が、「一番成功するのはギバーである」という説はサラリーマンにも適用できるのか?について検証していきます。
生き方に悩んでいるサラリーマンへ有益な情報を提供致します。
【GIVE&TAKEを読んだ感想】サラリーマンはギバーになるべきか?
僕がGIVE&TAKEを読んだ感想は以下の通りです。
・サラリーマンは業務においてギバーになると損することが多い
・そしてサラリーマンのギバーは精神的な満足度も得られない
・ただ仕事の相談事やプライベートではギバーになった方が良い
・サラリーマンがギバーとして成功するコツも解説
僕は、著者の意見に全面的に賛成では無いです。
やっぱりサラリーマンとしての仕事ではマッチャーの方が無難です。
ただそれ以外の領域では、ギバーの良さを理解できたので、積極的にギブしていきたいと思います。
上記結論に至った経緯を詳しく解説していきます。
サラリーマンは仕事でギバーになると損をすることが多い
アダムグラント自身も、ギバーは間違うと一番損な役回りになると警告しています。
そしてそんな役回りを回避して、ギバーとして成功を収めるべきと説いています。
しかし、僕たちサラリーマンがこれを実践するのは至難の業です。
サラリーマンの業務範囲は曖昧なことが多い
サラリーマンをやると分かりますが、「この仕事は誰がやるべき?」という状況に頻繁に出くわします。
こういうケースでは、ギバーが損な役回りを演じることが多いです。
業務範囲が明確でない場合、年長者や声の大きい人が得をして、ギバーがその仕事を引き受けるケースを僕は何度も見たことがあります。
良かれと思って引き受けた仕事が恒常化する
自分の業務では無い場合に、良かれと思って仕事を引き受けると、今後同じような業務が出てきた場合は、全部ギバーの業務になってしまいます。
前回と同じ仕事だから、ギバー君よろしくね
そしてそれが当たり前と思われてしまう
そうなるとその業務はギバーがやって当たり前という風潮になります。
最初の1,2回は感謝されるかもしれませんが、それ以降はやって当たり前になります。
むしろやらない場合は、「何故やらないの?」となってしまい、引き受けないことがマイナスと受け取られてしまいます。
そのためギバーは疲弊してしまいがちです。
周りからもやって当然と思われるので、ギバーのメリットである周りからの評判や自分自身の貢献感も得られません。
仕事だけ増えて、何も得られない状況となってしまいます。
そういう仕事は雑用だったりスキルアップにもならないケースが多い
もし引き受ける仕事が自分の成長につながるのではあれば、広い視野で引き受けるのもありかもしれません。
しかし僕の経験上、そういう仕事は雑用だったり付加価値が低かったりするケースが多いです。
・サラリーマンの業務は押し付け合いになるケースがあり、ギバーが引き受けがち
・マッチャー・テイカーはそれを当たり前と感じる(ギバーへの感謝は続かない)
・そういう仕事は付加価値が低いケースが多い
仕事では最初からマッチャーになるべき理由
アダムグラントもこのサラリーマンのリスクは把握していました。
仕事の押し付け合いにおけるアダムグラントのアドバイスは以下の通りです。
・テイカーと付き合うときには、マッチャーになれば良い
・最初はギバーとして行動する( 寛大なしっぺ返し)
ギバーが疲弊しない方法として、最初はギバーとして行動しつつ、相手がテイカーだとわかったら、マッチャーとして対抗すべきと説いています。
(寛大なしっぺ返しとして表現されています)
しかし、先ほど説明したように、一度その仕事を引き受けてしまうと後からその業務範囲を覆すのは困難です。
「一度引き受けたんだから最後までやれ」
と言われるのがオチです。
ギバーのような寛容な心の人がそういうハードな交渉をこなすのは非常に困難です。
そして心理的な負担も大きいです。
後からマッチャーとして対応するのは非常に困難なので、最初からマッチャーとして行動すべき
業務以外の分野ではギバーとして行動すべき
一方、業務以外の分野ではギバーとしての行動は成功をもたらします。
具体的にギバーとして行動した方が良いと僕が考えた分野は以下の通りです。
ギバーとして行動すべき分野
・会社の同僚、部下からの相談事
・家族、友人、近所の人との交流
上記分野ではギバーとして出来るだけ行動しようと決めました。
でも会社の業務とは何が違うのでしょうか。
特に会社の同僚からの相談は、仕事の範囲とも言えそうです。
会社の業務と、上記相談事、交流の一番の違いは以下の通りです。
会社の業務と相談事の違いは何か?
全体のパイを大きくする効果があるか否か
会社の業務はゼロサム的な側面が強いです。
特に業務をどちらがやるべきか?は、ギバーが負担する分、テイカーが楽をします。
つまりパイの奪い合いです。
ギバーの屍の上に、テイカーが君臨します。
一方、相談事に乗ることは上記パイの奪い合いとは異なります。
同僚の相談に乗ることで、同僚の信頼を得ることが出来ますし、職場全体のパフォーマンス向上が期待出来ます。
また家族・友人・近所の人との交流も一緒です。
自分が率先して貢献することで、家族や友人の輪が広がっていきます。
幸福感・貢献感を得られやすい分野
そしてもう一つ会社の業務と相談事の違いは、幸福感や貢献感を得られやすいかどうかです。
会社の業務は、一度仕事を引き受けるとそれが当たり前になってしまいます。
一方、相談事や友人との交流でのギブは、相談に乗ることで貢献感や幸福感を得やすい分野です。
元々ギバーはギブすること自体に価値を見出し、短期的な見返りは求めません。
ギブすることで幸福感を得やすい分野でギバーとして振舞うべきと考えました。
まとめ
GIVE&TAKEの感想まとめです。
・サラリーマンは業務においてギバーになると損することが多い
・そしてサラリーマンのギバーは精神的な満足度も得られない
・仕事では無い幸福感を得やすい分野で、ギバーになった方が良い
上記結論は、本の主張とは少し異なります。
本では、仕事においてもテイカーに注意しつつギバーであるべきと説いています。
ただ凡人の僕は、仕事でギバーになることはあまりにもリスクが高いと感じました。
それよりももっとギバーとして貢献できそうな分野があるので、まずはそちらに注力していきたいと思います。
読む人によって受け取り方は違うと思います。
ただギブの精神が人生の成功をもたらすという主張は一読の価値があると思います。
多くの人が絶賛したGIVE&TAKEを皆さんも是非読んでみて下さい。
きっと新しい気付きが得られると思います。
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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