こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
この記事では、ビットコインが急落している理由を解説しています。
2022年11月、ビットコインを始めとする仮想通貨が大暴落しています。
たった数日で25%も取引価格が暴落しています。
そもそもビットコインは、2022年1月から暴落が止まっておりません。
更なる下落によって、仮想通貨へ投資している人は大きな損失を被っています。
でも何で最近になって、再び価格が急落しているのかな?
そこで本記事では、ビットコインの価格が急落している理由を詳しく解説していきます。
仮想通貨に興味のある方は、ぜひ最後までご覧下さい。
ビットコインが急落している理由を解説【仮想通貨の暴落止まらず】
ビットコインが急落している要因は、仮想通貨取引所「FTX」が事実上倒産したからです。
Press Release pic.twitter.com/rgxq3QSBqm
— FTX (@FTX_Official) November 11, 2022
大手仮想通貨取引所であるFTXの倒産によって、仮想通貨業界は大混乱に陥っています。
詳しく解説します。
FTXとは
FTXとは、サム・バンクマン=フリード(SBF)によって2019年に設立された仮想通貨取引所です。
FTXは、世界中で資金を集めることで、急速に事業を拡大。
積極的なプロモーションもあり、FTXは世界中に顧客を広げました。
FTXは、日本にも進出しております。
メジャーリーガーの大谷翔平選手を広告塔にすることで、日本でも話題になりました。
FTX倒産の経緯
FTXは、積極的な事業拡大を行う一方で、財務状態に懸念があるという情報がありました。
同社の資産の大半が「流動性の低い仮想通貨」であったと言われています。
(注:流動性が低いとは、売りたい時にすぐに売れないリスクがあるという事)
そして仮想通貨自体も2022年頃から価格が下落しており、同社の資産は大きく目減りしておりました。
更にFTXは、自社のトークン(FTT:FTXが自分で発行した仮想通貨)を担保に借入を行っていたことも明らかになりました。
これは非常にリスクが高い借金でした。
なぜなら、仮想通貨そのものが非常に投機性が高く、担保の相場価格が下落した時に一気に財務状況が悪化するからです。
そして倒産の発端となったのは、ライバルかつ、FTXの出資者でもあったBinance代表CZの以下のツイートでした。
As part of Binance’s exit from FTX equity last year, Binance received roughly $2.1 billion USD equivalent in cash (BUSD and FTT). Due to recent revelations that have came to light, we have decided to liquidate any remaining FTT on our books. 1/4
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) November 6, 2022
昨年のBinanceのFTX株式からの撤退の一環として、Binanceはおよそ21億米ドル相当の現金(BUSDとFTT)を受け取りました。最近明らかになった事実により、私たちは帳簿上に残っているFTTを清算することを決定しました。
Binanceは、世界最大手の仮想通貨取引所です。
その代表が「FTXが危ないから、FTXが発行したトークン(FTT)を売ります」とツイートしたことで、FTXの財務悪化が一斉に知れ渡りました。
この発表をきっかけに、FTTの株価が急落しました。
先ほど説明したように、FTXはFTTを担保に借金をしていたため、一気に経営状況が悪化しました。
その後、きっかけを作ったBinanceは、同社を救済する意向があることを発表。
This afternoon, FTX asked for our help. There is a significant liquidity crunch. To protect users, we signed a non-binding LOI, intending to fully acquire https://t.co/BGtFlCmLXB and help cover the liquidity crunch. We will be conducting a full DD in the coming days.
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) November 8, 2022
FTX問題は、Binanceによる救済で幕を閉じるかに思われました。
しかし、その後Binanceは「やはりFTXは救済しないと発表」しました。
As a result of corporate due diligence, as well as the latest news reports regarding mishandled customer funds and alleged US agency investigations, we have decided that we will not pursue the potential acquisition of https://t.co/FQ3MIG381f.
— Binance (@binance) November 9, 2022
デューデリ(買収先の財務状態のリスクを把握する作業)を行った結果、買収はしない事となったようです。
また米国政府が本件の調査を始めた事も、買収しないことの要因と説明されています。
そしてほどなく、FTXはアメリカでチャプター11(日本の民事再生法に相当)を申請しました。
Press Release pic.twitter.com/rgxq3QSBqm
— FTX (@FTX_Official) November 11, 2022
日本のFTXでも一時期出金できない騒ぎになりましたが、2022年11月12日時点では、日本円の出金はできるようです。
最新情報:
— FTX Japan (@FTX_JP) November 11, 2022
FTX JP残高ページでのユーザー残高の反映が修正されました。また、お客様は通常どおり、FTX JPウェブサイトの取引ページを介して日本円の引き出しを開始できます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
今回の騒動、Binanceが政府へのロビー活動を行うFTXをつぶす目的で行われたという噂もありますが、真相は不明です。
参考記事:COIN POST(仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ)
FTX倒産で仮想通貨そのものへの信頼が失墜
FTXが発行していたトークン(FTT)は、他の仮想通貨取引所も保有しております。
そのため、他の仮想通貨取引所の財務も懸念される事態となっております。
またFTXは世界でもトップクラスの仮想通貨取引所でしたので、仮想通貨そのものへの信頼性に疑念が生じております。
そのため他のトークンも含めて、ほぼ全ての仮想通貨が暴落している状況です。
仮想通貨はもうオワコンだわ・・・
そんな感じのムードになりつつあります。
ビットコインの急落で思うこと【まだ仮想通貨は投資ではなく投機】
今回のFTX騒動を見て感じた事をまとめました。
・仮想通貨はまだ社会実験の最中
・仮想通貨は投資ではなく投機
・ただweb3と仮想通貨はセット
仮想通貨はまだ社会実験の最中
これまで仮想通貨業界では、様々な問題が発生しました。
数か月前は、ペッグ資産と言われたTerraが大暴落する事件も発生しています。
仮想通貨は、新しくできたテクノロジーです。
新しいテクノロジーを活用した、様々なサービスが登場しています。
こうした過程で、失敗した事業が淘汰されております。
仮想通貨の世界は、壮大な社会実験の真っ最中です。
これからも、たくさんの失敗を積み重ねていくと思います。
そして失敗を通じて、どんどん進化してweb3の世界を作り出していくはずです。
個人的には今回の問題が起きたから「仮想通貨は終わり」とは思っていません。
今回の件に関して言えば「自社のトークンで借金をするような真似はやめた方が良い」という教訓を得られただけだと思っています。
僕自身はweb3の未来がいつかくると思っているので、長期的には仮想通貨の未来に賭けております。
仮想通貨は投資ではなく投機
仮想通貨の未来が来るとは思っていますが、それが投資として適切かというと、話は別です。
世界一の投資家であるウォーレンバフェットは、仮想通貨への投資を明確に否定しています。
Bitcoin Is An Asset That Creates Nothing
訳)ビットコインは何も生み出さない資産だ。
Warren Buffett: Bitcoin Is An Asset That Creates Nothing | CNBC
If you offered me all the bitcoin in the world for $25, I wouldn’t take it.
訳)世界中のすべてのビットコインを25ドルで買えるとしても、私はそれを買わないだろう。
If you offered me all the bitcoin in the world for $25, I wouldn’t take it, says Warren Buffett
「仮想通貨を買うことは投資では無い」と言われる根拠は、以下の2つにあります。
・その資産そのものが、何の利益も生み出さないから
・価格変動幅が大きすぎるから
仮想通貨は何の利益も生み出さない
仮想通貨と伝統的な資産(株・不動産等)との違いは、そのものが利益を生み出すか?という点にあります。
例えば株であれば「企業活動によって生み出される利益」が株式の価値の源泉です。
一方で仮想通貨そのものは、何の利益も生み出しておりません。
でも仮想通貨も運用することで価値を生み出すのでは?
確かに仮想通貨で運用すると、トークンが付与されたりします。
しかしそのトークン自体も仮想通貨であり、結局は仮想通貨そのものに根源的な価値は存在しません。
そのため時流が変わり「トークンには価値がない」と判断されると、一気に価格がゼロになってしまいます。
こう書くと、国が発行する通貨自体も「人々が価値があると信じていることだけが価値の源泉なのでは?」と感じる人も多いと思います。
しかし通貨は少なくとも、最も信用できる国が価値を保証しております。
一方で仮想通貨は、価値の源泉が非常に脆弱である点に違いがあります。
(住む国によっては、国よりビットコインの方がマシと考える人もいるかもしれませんが)
仮想通貨は価格変動幅が大きすぎる
また仮想通貨は、価格変動が非常に大きいです。
投機家の期待が高い時は、実態以上に価格は暴騰します。
その一方で、今回のFTXのように、数日で大暴落してしまうケースもあります。
長期的な成長ではなく、短期的な上げ下げを追求するのは、投機です。
今の仮想通貨市場の現状を見ると、仮想通貨は投資では無く投機であるのは明らかです。
ただweb3と仮想通貨はセット
一方で次のイノベーションは、web3と言われています。
Defi、NFTなど、新しい技術が毎日誕生しております
そしてweb3と仮想通貨はセットで使われます。
web3は、今後のビジネスチャンスにもつながる可能性があると思っています。
そのため、個人的にはweb3の流れを最低限抑えておきたいと思っており、仮想通貨は保有しておきたいと思っております。
僕も「実験」として、失ってもよい最低限のお金でのみ投資しております。
そしてその方針は今も変わっておりません。
まとめ:ビットコインが急落している理由
ビットコインが暴落した理由をまとめました。
・仮想通貨取引所「FTX」が事実上倒産し、仮想通貨への信頼も失墜しているから
ビットコインは、ピーク時から半値以下にまで価格が下がっています。
今後もさらに下がる可能性があるので、安易なナンピンはリスキーです。
この記事が仮想通貨の最新状況の理解の助けになれば幸いです。
最後まで読読んでくれて、ありがとうございました!
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