日本ケミコンとニチコンの違いを解説【アルミ電解コンデンサを製造】

日本ケミコンとニチコンの違いは?資材業務について
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こんにちは、コロスケです。

今日は、日本ケミコンとニチコンの違いについて解説していきます。

 

いきなりですが日本ケミコンとニチコンって似た名前ですよね。

日本ケミコンは、ニチケミと略したりするのでさらにややこしくなってしまいます。

 

コンデンサの担当をすると耳にする日本ケミコンとニチコンの違いって何なのでしょうか?

 

・日本ケミコンとニチコンって別の会社?

・日本ケミコンとニチコンの違いが知りたい

 

これら疑問を、資材歴10年の現役資材部員が解決していきます。

 

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日本ケミコンとニチコンの違いを解説【アルミ電解コンデンサを製造】

アルミ電解コンデンサ

 

日本ケミコンとニチコンの違いって何なのでしょうか?

 

・日本ケミコンとニチコンは、似た名前ですが全く別のメーカーです

・でもやっている事業や会社の規模など似ているところが多い

・両社の業務内容、経営・財務状況を詳しく分析していきます

 

日本ケミコンとニチコンって本当にややこしい名前ですよね。

更にややこしいのが両社とも同じアルミ電解コンデンサーを作っているんです。

 

ただ日本ケミコンとニチコンは全く別の会社です。

今回は名前もやっていることも似ている両社について、詳しく分析していきます。

 

日本ケミコンとニチコンの比較

いくつかの切り口で日本ケミコンとニチコンを比較していきます。

 

製品別売上推移

日本ケミコンの2019年上期の製品別売上推移は以下の通りです。

 

日本ケミコン製品別売上推移
日本ケミコンのIR資料をベースに筆者がグラフ化

 

日本ケミコンの売上の84%がアルミ電解コンデンサであることがわかります。

それ以外の売上は、DLCAPやバリスタなど電子部品で構成されているのが特徴です。

 

ニチコンの比率は以下の通りです。

 

ニチコン製品別売上推移
ニチコンIR資料

 

同じようにアルミ電解コンデンサが主力事業となっております。

しかし日本ケミコンと比べるとコンデンサの比率が低いです。(67.3%)

 

またその他売上は、回路部品や機器などモジュール製品が占めているのがニチコンの特徴です。

 

日本ケミコンとニチコンの売上・利益比較

次に日本ケミコンの売上を比較していきます。

 

日本ケミコン・ニチコン売上比較
IR資料をベースに筆者がグラフ化

 

日本ケミコンの18年度売上が1,409憶円。ニチコンの18年度売上が1,228憶円と、日本ケミコンの方が若干売上が大きいです。

 

次に営業利益の比較です。

 

日本ケミコン・ニチコン営業利益比較
IR資料をベースに筆者がグラフ化

 

日本ケミコンの営業利益が51憶円、ニチコンの営業利益が54憶円と、ニチコンの方が若干ですが利益を出しています。

 

日本ケミコンとニチコンの地域別売上

日本ケミコンの地域別売上は以下の通りです。

 

日本ケミコン地域別売上
日本ケミコンIR資料

 

売上の4割近くが中国となっております。

中国以外に、日本・アメリカ・ヨーロッパと地域が分散していることが日本ケミコンの特徴です。

 

次にニチコンの地域別売上です。

 

ニチコン地域別売上高
ニチコンIR資料

 

売上の8割以上がアジア・日本で占めています。

特に日本ケミコンの日本の比率は24%だったので、それと比べると日本国内の比率が高いことが分かります。

 

両社、独禁法違反の制裁金で財務状況が悪化している

2016年3月にアルミ電解コンデンサーメーカーとタンタル電解コンデンサメーカーに対して、公正取引委員会が、排除措置命令及び課徴金納付命令を実施しました。

 

そこには日本ケミコンやニチコンも含まれており、メーカー同士で会合を開き、価格の調整を行っておりました。

 

日本ケミコン・ニチコンのカルテル概要
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h28/mar/160329_files/160329sankou1.pdf

上図は公正取引委員会が作成したカルテルの実態です。

マーケット研究会という名目で競合同士が会合を開き、共同して価格を引き上げておりました。

 

このカルテルにより、日本だけでなく、アメリカ、欧州など各国の委員会から制裁金が課せられております。

 

日本ケミコン

15年度に72億円、17年度に192億円、18年度に27億円、計291憶円の損失を計上

 

ニチコン

15年度に40憶円、16年度に5億円、17年度に157億円、18年度に142億円、計344憶円の損失を計上

 

両社、6,7年の営業利益に相当する金額を制裁金として支払うことになりました。

 

自己資本比率

以下のグラフは日本ケミコンとニチコンの自己資本比率の推移です。

 

日本ケミコン・ニチコン自己資本比率推移
両社のIRデータをグラフ化

 

元々財務健全性という観点では、ニチコンの方が自己資本比率が高く健全と言えます。

 

カルテルの制裁金の支払いを行った影響で、両社自己資本比率が10%程度下がっております。

今後、両社は制裁金支払いのために背負った借金の返済を進めていくことになります。

 

尚、両社ともに本業のアルミ電解コンデンサでは利益を出しているので、大きな心配は無さそうです。

 

まとめ

本記事のまとめです。

 

・日本ケミコンとニチコンは、似た名前ですが全く別のメーカーです

・でもやっている事業や会社の規模など似ているところが多い

・両社、カルテルの制裁金の支払いで財務状況が悪化している

 

日本ケミコンとニチコンは似た名前の会社ですが、別の会社です。

名前も事業も似ているメーカーですが、コンデンサの発注担当者はきちんと違いを抑えておきましょう。

 

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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