製造業の納期管理方法について詳しく解説【現役資材部員が解説】

資材業務について
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こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。

本日は、製造業における納期管理方法について詳しく解説していきます。

     

製造業における納期管理とは、「社外購入品が必要な時期に入るように調整する」ことです。

      

製造業はモノ作りをするために、材料を仕入れる必要がありますが、手配した材料は自分の工場の製造のタイミングに合わせて納入させる必要があります。

納入が遅れると工場の生産が止まってしまうため、納期管理は非常に重要な業務の一つです。

    

今回は資材歴10年の著者が「納期管理とは何か?」「どのような管理方法があるのか?」という疑問を解決していきます。

 

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製造業の納期管理方法について詳しく解説【現役資材部員が解説】

   

納期管理とは

・資材(購買)or/and生産管理が責任部門

・必要な時(モノ作りの時)に注文品が納入されるように日程を調整すること

・生産品目/工場によって管理方法は千差万別(一例を紹介)

   

僕たちがネット通販で注文しても、在庫が無いと届くまで時間がかかります。

同じように取引先へ手配したものも、毎回希望納期通りに納入されるとは限りません。

     

注文品の納期が遅れると、モノが作れなくなります。

また納期より早く納入されると、金利の問題や在庫スペースの問題が発生します。

    

受注状況や社内の生産日程の変動によって、注文品の必要なタイミングも変化していきます。

これらの変化に適切に対応して、注文品の納期をコントロールすることが納期管理です。

僕たちが日々どのようなことを行っているか具体的に解説していきます。

 

納期管理は、資材(購買)or/and 生産管理が責任部門

納期管理は、資材(購買)もしくは、社内の製造日程をコントロールする生産管理が責任部門です。

会社によっては、資材/生産管理両方が役割分担して一緒に管理しているケースもあります。

    

どうして納期管理している部門は資材だったり、生産管理だったりするの?

    

納期管理に関する考え方が会社によって異なるからです。

  

資材:取引先へ注文書を発行している部門であり、対取引先の一次窓口

生産管理:自社の製造スケジュールを把握しており、取引先との日程調整が容易

   

これら資材・生産管理の特徴を踏まえ、どちらで管理する方が効率が良いかを判断しています。

部門毎の業務範囲については、以下記事で解説していますので、参考にして下さい。

    

       

注文品が必要な時に納入されるように日程を調整すること

納期管理の定義は「注文品が必要な時に納入されるよう日程を調整すること」です。

     

なんだか簡単そうだね。僕でも出来そう

 

と思うかもしれませんが、納期管理は奥が深く一筋縄ではいきません。

資材・生産管理部門はどういったことで苦労しているのでしょうか。

     

・自社の製造スケジュールが受注状況に応じて変化すること

・取引先へ手配したモノの納入日が遅れることがある

・早く納入しても怒られる

     

例えば、テレビを作っているメーカーの場合、今から3か月後の出荷数量はどうやって決めれば良いのでしょうか。

   

テレビの売れ行きは、様々な要因によって日々変動していきます。

そのため、3か月後にテレビがどれだけ売れるかは正確には分かりません。

    

一方で、モノ作りに必要な材料の手配リードタイム*が3ヶ月だった場合、正確な出荷量が分からない状態で手配をする必要が出てきます。
*手配リードタイム:注文してから納入されるまでの期間

    

つまり、資材/生産管理は不確定の未来を予測し、その予測が外れた場合は、分かった段階で後から調整をします。

(その時には手配リードタイムが不足しており、調整が難しいケースが多いのです)

     

また社内の生産スケジュールが決まっていても、取引先の事情で納期が遅れるケースがあります。

例えば6月1日納期で注文していたにも関わらず間に合わない場合は、先ほどと同じように分かった段階で納入日の調整を行います。

    

生産計画が不確定なら、早めに納入すれば良いのでは?

       

確かに早めに納入させれば、モノづくりに支障をきたすことはありません。

ですが、早めに納入させすぎることもNGとされています。

   

早すぎる納入がダメな理由

・会社のキャッシュフローが悪化するから

・在庫スペースが追加で必要となるから

      

早めの納入がダメな理由は、以下の記事をご覧下さい。

   

       

こんな大変なんだね。早くモノを納入させるのもダメだとするとどうすれば良いんだろうか・・・

        

なんとなく、僕たち資材・生産管理が行っている納期管理の大変さが分かって頂けたでしょうか。

では、次に具体的な納期管理方法をご紹介します。

 

納期管理方法の一例

納期管理方法の具体的な手法は、以下の通りです。

      

・受注手配方式

・見込み手配方式

・カンバン方式

・在庫管理方式

製造する製品の特徴や手配する材料の特徴によって上記手配方式を使い分けています。

   

受注手配方式

受注手配方式とは、客先から注文を貰ってから生産に必要なモノを手配する方式です。

注文を貰ってからの手配のため、必要な時期に必要な数量を注文の段階で確定させることが出来るのがメリットです。

     

一方で、客先からの注文が短納期だった場合、受注した時すでに手配リードタイム割れとなっているため、納期の前倒し調整を行う必要が出てきます。

     

見込み手配方式

客先から注文を貰う前に、生産に必要と推測されるモノを手配する方式です。

見込みで手配するため、実際に必要な数量・時期とずれが生じた場合は手配後分かった段階で納期調整をする必要があります。

    

見込み手配方式は、大量生産・販売する製品を作る場合に用いられることが多いです。

     

カンバン方式

カンバン方式とは、トヨタが採用している納期管理手法です。

具体的には、モノ作りを始める直前に、必要な量を手配する方式です。

生産の直前に必要な数だけ手配することから製造のロスがほとんどない、注文する側からすると理想的な手配方法です。

      

しかしモノ作りの直前に注文書を発行することから、注文してから納入まで数日しかありません。

そのため、ほとんどの取引先にとっては、生産リードタイム割れの状況となってしまいます。

    

つまり、カンバン方式を成立させるためには、「取引先はトヨタの生産変動に耐えられるだけの在庫を常に保有している必要があります」。

       

カンバン方式は、発注側が圧倒的有利な立場で無ければ成立しない方式と言えます。

     

 

在庫管理方式

製造する製品の生産変動の特徴、購入する製品の生産リードタイムなどを考慮して、予め一定の在庫数を保有し、その在庫数を維持するように注文をかけていく方式です。

      

常に一定の在庫を抱えていなければならないので、在庫管理上はマイナスですが、生産変動や納期遅延にも柔軟に対応できるメリットがあります。

 

各社、それぞれの状況に応じて納期管理方法を策定・運用しています。

     

資材・生産管理部門の人は、製造する製品や購入する材料の特徴を踏まえて手配方法を決めるんだね

    

まとめ:納期管理方法には主に4つの手法が存在する

本記事のまとめです。

    

・納期は早すぎてもダメ、遅くてもダメ、ピッタリの納入が必要!

・在庫管理は主に4つの手法があり、ビジネスに応じて使い分けている

      

注文品の納期管理は、自社の製造に直結する非常に重要な業務です。

納期管理をおろそかにすると、後々納期問題で苦しむことになります。

     

逆に納期管理に力を入れて取り組むと、結果的に日々の業務負荷の改善にもつながります。

この記事を通じて、資材の業務について色々知って頂けると資材部員の僕としてはとてもうれしいです。

   

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。

   

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