こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
この記事では、メルカリの株価がやばい理由を解説しています。
ここ最近、メルカリの株価が右肩下がりとなっています。
一時期7,000円を超えていた株価が2,000円台にまで大きく下落しています。
株価が下がり割安に見えるので、投資を検討している方も多いと思います。
ですが、株価が下がったからと言って安易な投資をするとリスクが高いのをご存知でしょうか?
実は株価が下がっているのには、理由があります。
そこで本記事では、メルカリの株価が下がっている理由を詳しく分析していきます。
メルカリへの投資を考えている方に、役立つ情報をお届けします。
メルカリの株価がやばい本当の理由を解説【なぜ下落するの?】
メルカリの株価が下落している理由をまとめました。
・売上の増加と共に赤字額も拡大
・金融緩和相場の終了と共に、メルカリの株価も大きく下落
・株価は期待だけでつり上がっており、実態が無い状態
メルカリは、CMで見かけることも多くなりました。
不用品の販売などで活用している方も多いのでは無いでしょうか?
派手な実績とは裏腹に、経営状況は赤字となっています。
以降ではメルカリがヤバイ理由を深掘りしていきます。
売上の増加と共に赤字額が拡大
メルカリは、2018年にマザーズに上場しました。
企業価値が1,000億円以上ある「ユニコーン企業」として、上場時に大きな話題となりました。
そして、上場後も売上を急速に拡大しております。
このように倍々ゲームで、売上が伸びています。すごいですよね。
一方で営業利益は、赤字が続いています。
このように、売上の拡大と共に赤字額が拡大する状態となっています。
2021年度は黒字化しましたが、22年度は再び赤字の予想となっています。
メルカリは、事業拡大のために積極的な投資を続けております。
その結果、売上が拡大と反比例するように赤字幅が拡大しているのです。
基本、赤字の企業は、株主に利益をもたらしません。
最初は期待で株価がつり上がっておりましたが、黒字化の見込みが立たない事で、株価が下落傾向にあります。
金融緩和の終了と共に新興銘柄バブルが終了
2020年新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各地でロックダウンが行われました。
景気が急速に落ち込み、株価も急落しました。
これを受け、世界中で大規模な金融緩和政策が行われました。
アメリカでは、緊急利下げが行われ、2兆ドル規模の経済対策が行われました。
BBCニュース – トランプ氏、2兆ドル規模の経済対策法案に署名 新型ウイルス https://t.co/H0Oyb9ivSF
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) March 28, 2020
日本でも同様に、200兆円規模の大規模な経済対策が行われました。
首相、2次補正「1次と合わせ事業規模200兆円超。空前絶後」https://t.co/btI1IUJrvP
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 25, 2020
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急経済対策の第2段となる令和2年度第2次補正予算案を27日にも策定する方針を示した。
事業規模は1次補正と合わせ「200兆円を超える。空前絶後のものになる」。
こうした大規模な金融緩和・経済政策により、暴落した株価はV字回復しました。
特にハイテク・新興銘柄が中心のナスダックやマザーズ指数は、ゼロ金利を背景に大きく株価を伸ばしました。
このように、コロナショックの暴落をあっという間に乗り越えてしまいました。
新興銘柄の代表であるメルカリも、コロナショック後の金融緩和によって大きく株価を伸ばしました。
しかし2022年に入り、アメリカでは金融緩和の影響で、物価が急騰。
アメリカの消費者物価指数(CPI)は、8%台になるなどインフレが進んでおります。
この流れを受け、アメリカでは利上げが予定されております。
今までゼロ金利のお陰で株価が上昇していたハイテク・新興銘柄は、この利上げ予想を受けナスダック市場は暴落しております。
日本市場ではゼロ金利政策は継続していますが、アメリカ市場と連動し大きく下落しています。
ご覧の通りマザーズチャートは、あっという間に暴落。
コロナショックの底に突き落とされております。
元々、株価は「金利7割・業績3割」で決まると言われております。
金利下落によって上がった株価が金利上昇によって下落したのは、ある意味教科書通りの展開でした。
新興・ハイテク銘柄の代表であるメルカリもその流れには逆らえません。
上がった株価も見事に全戻しとなりました。
株価は期待だけでつり上がっており、実態が無い状態だった
メルカリは、日本を牽引する新たなプラットフォームとして高い注目を浴びました。
投資家からの期待も高く、株価は上昇し続けました。
しかし、あくまでそれは「投資家の期待」だけでつり上がっていました。
そして赤字継続で、投資家の期待が徐々に剥落していきました。
加えて金融緩和の相場のお陰で何とか維持されていた株価も、米金融緩和の終了により本来の価格へと下落しました。
つまりメルカリは、期待だけが異常に高い状態でした。
期待が高いほど、高い結果を求められます。
しかしメルカリは「利益」という観点で、未だに高い結果を残せておりません。
投資家の利益の源泉は、企業が生み出す「利益」です。
利益を出せない限り、株価の上昇を期待するのは難しいと思います。
メルカリの拡大路線が投資家利益に繋がるかは別
でも米Amazonは、ずっと赤字でも株価はうなぎ登りだよ。
メルカリも同じようになるのでは?
確かにAmazonは、赤字を出し続け配当も払わない企業として有名でした。
にも関わらずGAFAの一角になるなど、世界を代表する企業になりました。
そして、株価も上昇し続けました。
ですが、あくまで例外だと思った方が良いです。
先程述べたように、投資家の利益の源泉は「企業が生み出す利益」です。
更に言うと、投資家の利益は「投資家の期待と実際の業績との差」で決まります。
今後メルカリが利益を生み出しても、それが投資家の期待以下だった場合は株価は下落します。
今のメルカリは投資家の期待値が高すぎるので、ここから株価を上げるのは至難の業だと思われます。
メルカリの儲かる構造は素晴らしい
メルカリの株価が下がる理由を解説してきましたが、ビジネスモデルは優れている点は述べておきたいと思います。
僕もメルカリユーザーですが、誰でも簡単に不用品を出品する事ができます。
出品作業もコンビニに出すだけなので、非常に楽ちんです。
またメルカリの仕組みが生み出した「預り金」は、メルカリの強さの源泉です。
上記の通り、購入者が支払ったお金は、一時的にメルカリが預り金として保有します。
そして手続きが完了した後に、出品者へお金が払われます。
この仕組では、支払いから入金までタイムラグがあります。
そしてその間、メルカリは現金を保有することができます。
ビジネスで現金を保有出来るのは非常に強いです。
保険業も同じです。顧客から託されたお金を運用に回す事で利益を伸ばしています。
メルカリは、顧客の預り金をうまく活用する事で、ビジネスを急速に拡大できているのです。
(預り金を他の用途に使って良いのか?という議論もありますが)
メルカリユーザーが増えるほど、預り金が増えます。
そして預り金が増えるほど、メルカリは手元資金が増える仕組みです。
そのため、メルカリは目先の利益では無く、シェアを増やす選択をしているのです。
今後安定的に利益が伸ばせるのかが、株価上昇のポイントです。
【まとめ】メルカリの株価がやばい本当の理由
メルカリの株価が下落している理由をまとめました。
・売上の増加と共に赤字額も拡大
・金融緩和相場の終了と共に、メルカリの株価も大きく下落
・株価は期待だけでつり上がっており、実態が無い状態
メルカリは、素晴らしいビジネスモデルです。
そして経営陣は目先の利益では無く、世界のメルカリを目指しています。
ですが、それが必ずしも株主である我々の利益に繋がるとは限りません。
現在は、メルカリへの高い期待通りの結果になっていないことから、株価が下落しています。
メルカリへ投資をする際は、上記ポイントを理解した上で投資するようにしましょう。
尚、本記事はメルカリへの投資を推奨するものではありません。
投資の際は、ご自身の責任でよろしくお願い致します。
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