【水害】日本端子関係会社の被災状況を解説【端子・コネクタ製造】

【水害】日本端子の被災状況を詳しく解説 資材業務について
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こんにちは、コロスケです。

今日は日本端子の関係会社が台風19号の影響で被災した件をまとめていきます。

 

2019年10月12日に日本列島を襲った台風19号は、日本各地で様々な被害をもたらしています。

特に河川の氾濫により、河川周辺の地域は浸水などの被害が多発しております。

 

今回、端子・コネクタメーカーである日本端子の関係会社が被災したとの情報を入手しましたので、その影響について詳しく解説していきます。

 

・日本端子の被害状況を知りたい

・調達品に影響があるのか?

・復旧時期はいつ頃なのか?

 

資材歴10年の現役資材部員が、これら日本端子製品の調達に関する疑問を解決していきます。

 

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【水害】日本端子関係会社の被災状況を解説【端子・コネクタを製造】

洪水・水害・浸水

 

この記事の結論です。(2019年11月7日時点)

 

・関係会社の日端鹿嶋(神奈川県川崎市)が浸水被害

・日端鹿嶋は樹脂成型品の製造をしており、設備が被災

・一部のコネクタが供給停止になっている

 

日端鹿嶋の被災により、日本端子製品の供給が停止するリスクがあります。

2019年10月18日時点で、メーカーである日本端子も「情報を確認中」とのコメントしか発表しておりません。

しかし、徐々に影響が分かってきており、一部の品目で供給が停止になっている状況です。

 

日本端子(日端鹿嶋)の被害状況

11月7日時点では、一部のコネクタで供給が停止しております。

現在金型の復旧作業中となっており、順次製造を再開する予定となっております。

再開時期は未定となっております。

日端鹿嶋とは?

日端鹿嶋とは、神奈川県川崎市にある会社です。

日本端子の100%子会社で、コネクタ等の樹脂成型品の製造を行っております。

100%子会社であり、日本端子へ樹脂成型品を納入しております。

 

被害状況・復旧時期について

2019年10月14日時点でのメーカーのプレスリリースは以下の通りです。

 

平瀬川の氾濫により工場が浸水し、樹脂成形品生産設備等が被災。 尚、対象品番及び被災状況等は現在調査中です。

file:///C:/Users/sandn/Downloads/20191014_%E5%8F%B0%E9%A2%A819%E5%8F%B7%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BC%8A%E7%A4%BE%E5%8D%94%E5%8A%9B%E5%B7%A5%E5%A0%B4%E8%A2%AB%E7%81%BD%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B.pdf

 

日端鹿嶋は、多摩川と平瀬川の合流地点付近に位置しており、かなりの被害が出たのではと推測されます。

 

 

大きな川が多摩川です。そして、日端鹿嶋のすぐ近くにある細い川が平瀬川です。

この地図を見て頂くと分かると思いますが、川のすぐそばに位置しています。

 

 

この映像は恐らく日端鹿嶋のすぐ近くの映像と思われます。

付近のマンションの一階部分が完全に泥水に埋まっています。

多摩川の増水で支流の流れが滞ってしまったと説明されています。

 

上記状況を見る限り被害は大きいようですが、現状復旧時期等は分かっておりません。

今後メーカーからアップデートがあれば、随時更新していきます。

 

工場稼働停止による調達品への影響

今回の日端鹿嶋の水害でのポイントは、日本端子が他で同じ樹脂成型品を作っているかどうかです。

日本端子のBCPの状況に応じて以下2パターンに分かれます。

 

樹脂成型品を日端鹿嶋のみで製造している場合

樹脂成型品を日端鹿嶋のみで製造している場合、日端鹿嶋以外では同じものが作れません。

そのため、日端鹿嶋が復旧するか、金型を別の所へ移す必要があります。

 

金型が浸水して使用不能なった場合、金型を作り直す必要があるため、その場合復旧までに2か月近くかかるのではないかと推測されます。

実際、供給が停止した品目は日端鹿嶋のみで樹脂成型品を製造しておりました。

現在金型の復旧中で、製造が再開するのは、もう少し先になりそうです。

 

樹脂成型品を他の場所で作れる場合

樹脂成型品を他の場所で作れる場合は、一時的にそこから樹脂成型品を仕入れればリカバリー可能です。

実際に大半の製品は複数の工場で樹脂成型品を製造しており、大半の品目は影響無しでした。

それらの品目は問題無く生産・供給されております。

 

資材部員が取るべき対応

今回の問題について、資材部員が取るべき対応は以下の通りです。

 

在庫状況の確認

直近の影響を調べるためには、在庫の確認が必要です。

以下のポイントを早急に確認していきましょう。

 

・日端鹿嶋の樹脂を使っている製品はどれか?(対象品目を特定)

・日本端子の供給可能量を確認

・自社内の在庫状況を確認

メーカー供給可能量+自社内在庫数=生産可能数量

 

現時点では、影響が出る品目が分かっていませんが、メーカーへの依頼を早めにしておきましょう。

そして並行して社内の在庫数を確認し、いつまで自社の生産が継続できるかを明確にする必要があります。

 

メーカーの切り替え

上記在庫確認の結果、在庫が不足する可能性がある場合は、日本端子では無い別のメーカーへ切り替える必要があります。

コネクタや端子は、メーカーが同一品を作っているケースがあります。

製品によっては、JSTなど別メーカーへ切り替えることも可能かと思います。

 

日本端子の供給停止が長引く場合は、別メーカー品で置き換えが可能かを確認しましょう。

 

間接材料の調査

コネクタや端子として直接購入していなくても、ハーネスなどで買っているケースもあります。

間接的に購入している場合は、ハーネスなどの取引先経由で間接的に調べていく必要があります。

 

日本端子からモノは買っていない!と安心していると、後で納期問題に直面する可能性がありますので、注意しましょう。

 

まとめ

日本端子の水害記事のまとめです。

 

・関係会社の日端鹿嶋(神奈川県川崎市)が浸水被害

・日端鹿嶋は樹脂成型品の製造をしており、設備が被災

・一部のコネクタで供給が停止している状況

 

11月7日時点で、一部もコネクタが供給停止となっております。

現在金型の復旧作業中とのことですが、供給が再開される時期は未定となっております。

今後日本端子からアップデートがあり次第、追記していきます。

 

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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