【被災】パナソニック郡山工場の水害を詳しく解説【基板材料を製造】

パナソニック郡山工場 の被災・水害状況を解説資材業務について
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こんにちは、コロスケです。

今日は2019年に発生した台風19号の被害についてまとめていきます。

 

2019年10月12日(土)に台風19号が日本列島を襲いました。

数十年に一度と言われる台風で、多くの河川が氾濫、日本各地で甚大な被害が発生しております。

 

今回は台風19号の影響でパナソニックの郡山工場が被害を受けておりますので、それについて詳しく解説していきます。

 

・パナソニックの郡山工場は何を作っているの?

・影響はどのくらいあるの?

・資材・設計部門はどのような対応を取れば良いの?

 

資材歴10年の現役資材部員が、これら調達に関する疑問を解決していきます。

 

<参考>日立化成の基材の生産中止・事業撤退について

 

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【被災】パナソニック郡山工場の水害を詳しく解説【基板材料を製造】

水害・被災

 

本記事の結論です。(2019年12月17日時点の情報です)

 

・基板の材料(基材)を作っているパナソニック郡山工場が浸水被害

・2019年12月17日時点で、一部生産再開されている模様

・但し郡山工場の本格的な復旧は年明け以降となる模様

・現在パナソニック海外材は一部納入されている状況

・現在、他の基材への切り替えが進んでいる

 

パナソニック郡山工場では、基板の材料を製造しております。

今回の浸水被害により、生産が滞っており他社基材への切り替えが進んでおります。

詳細は以下の通りです。

 

パナソニック郡山工場の被害の概要

パナソニック郡山工場の被害の状況は以下の通りです。

 

阿武隈川が氾濫。パナソニックがある工業団地が冠水

今回の台風19号の影響で、阿武隈川が氾濫しました。

その影響で近くにある郡山中央工業団地が冠水、パナソニックの工場に被害が発生しております。

 

郡山中央工業団地とは、郡山駅や市街地の近いロケーションで、すぐ近くを阿武隈川が通っております。

 

 

また10月15日時点でのニュースでは、一部を除いて水が引いたとの情報が入ってきております。

 

郡山中央工業団地にある企業一覧

郡山中央工業団地には、150社以上の企業が存在しております。

主要な企業は以下の通りです。

 

主な立地企業(50音順)
株式会社アサカ理研
クラリオンマニュファクチャリングアンドサービス株式会社
株式会社幸楽苑
信越石英株式会社郡山工場
東北アンリツ株式会社
パナソニックデバイスマテリアル郡山株式会社
株式会社日立製作所通信ネットワーク事業部
ホーコス株式会社
株式会社ライフフーズ

https://www.city.koriyama.lg.jp/sangyo_business/kigyoyuchi/2/10236.html

 

パナソニック以外にも、幸楽苑の郡山工場も稼働を停止しております。

 

東北・北関東・甲信越地方中心に約150店舗が当面の間、臨時休業すると明らかにした。麺やギョーザをつくる郡山市の工場が停電しているためで、復旧の見通しはたっていない。

https://www.asahi.com/articles/ASMBH3TJXMBHULFA014.html

 

このようにパナソニック以外にも大きな被害が発生しております。

 

郡山中央工業団地は過去にも同様の被害があった

実はこの工業団地は昔、同じように水害で冠水したことがありました。

過去の反省を踏まえて、対策を講じている企業も多かったのですが、今回それ以上の浸水だったため、被害を防げなかったようです。

 

同工業団地は1986年8月にも台風による集中豪雨で約1メートル冠水した。近くを流れる谷田川、逢瀬川の堤防が決壊したためだ。


その後、国や自治体は各河川の堤防の強化、ポンプ場の整備などを進め、現在も治水事業が継続しているさなかの出来事だった。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50956620T11C19A0000000/

 

パナソニック郡山工場での生産品と現状

パナソニックの郡山工場では基板の材料(基材と言います)を生産しております。

 

台風19号による影響で、パナソニックでは、福島県郡山市のプリント基板材料を製造する郡山工場の復旧が見通せない状態にある。


同社の広報担当者は「まだ被災状況を確認中で、生産拠点を切り替える必要があるかどうかについても、現段階では分からない」としている。

https://www.sankei.com/west/news/191015/wst1910150011-n1.html

 

■2019年10月18日情報

パナソニック第三報で、「2か月以内の復旧を目指す」とのコメントがありました。

やはり被害は大きかったようで、当面の間は郡山工場での生産・供給はストップする見込みです。

 

またようやくパナソニックの公式HPにも情報が載るようになりました。

 

台風19号による郡山工場の被害状況と復旧への取り組みについて - ニュース - 電子材料 - 電子デバイス・産業用機器 - Panasonic
パナソニック 郡山工場の、台風19号による被害状況と復旧への取り組みについて。

 

■2019年10月21日情報

また2019年10月21日の日経新聞情報では、国内外の工場での代替生産を検討すると記載があります。

 

足元で従業員が工場内の清掃や生産設備の確認・整備などを進めており、2カ月以内での復旧を目指す。生産する部品材料が幅広い電子機器に組み込まれることから、早期に国内外の工場での代替生産の可能性を精査する考えだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51236940R21C19A0000000/

 

ただ代替生産とありますが、本当に実現するかはちょっと疑問です。

確かに中国工場では同じ基材を生産しておりますが、中国工場は中国向けに需要がひっ迫しており、日本に供給できる余力があるのかはっきりしていません。

 

また日本国内には、三重の四日市工場がありますが、郡山とは別の種類の基材を作っております。

代替生産するにしてもこれからの検証となります。

更には四日市工場を使う場合は、恐らく基板メーカーでも品質的に問題無いか評価を行うと思われるので、相当の期間がかかる見込みです。

 

なので、個人的には郡山工場の復旧(最短で2か月)が一番早いのではないかと考えています(メーカーの公式見解ではありません)。

 

■2019年10月25日情報

基板を購入しているメーカー各社が、現在パナソニック材から他社材への切り替えを検討しております。

現状、パナ材の候補となりそうなメーカーは以下の通りです。

 

・住友ベークライト

・日立化成

・南亜(台湾の企業) など

  

各社他社材への切り替えを進めており、今後上記基材メーカーの供給がひっ迫してくる可能性もあるので、注意が必要です。

 

■2019年11月7日情報

郡山工場は12月頃より徐々に復旧するとの情報が入ってきております。

ただ、本格的な生産は年明け以降となりそうで、年内の基材納入は期待でき無さそうです。

 

また、パナソニックが海外工場での基材を日本へ輸入することを検討しているようです。

ただ海外工場の供給もひっ迫しており、日本へ基材を回す余力があるのかは疑問です。

恐らく、郡山工場で生産していた全量は到底賄えないので、他社材への切り替えは必須となると思います。

 

実際に他社材(日立・住友・南亜など)の供給もひっ迫しているとの情報が入っております。

影響が出ている人は早めに他社材への切り替えを進める必要があります。

 

■ 2019年11月26日情報

基板メーカーは順次代替材での生産をしております。

ただ10月の生産が止まっていた影響で、基板メーカーでの製造納期が長期化しております。

 

基板メーカーの混乱はもう少し続きそうです。

そしてパナソニック郡山の復旧状況は、徐々に設備の復旧を進めているようです。

ただ、12月頃から徐々に復帰する最初の計画からの前倒しは無さそうです。

 

■2019年12月6日情報

パナソニック公式HP情報で、一部試験運転が開始されたと記載されております。

生産が復帰するのはやはり12月末頃からとなりそうです。

 

12月末から復帰となりそうですが、元の量産ペースに戻るのにはもう少し時間がかかりそうです。

 

■2019年12月17日

12月13日時点で、生産再開の最終確認を行っており、順次一部の設備から生産が再開されております。

ただ一部の設備なので、本格的な量産は年明け以降となりそうです。

 

パナソニック工場稼働停止に伴う調達品への影響

今回のパナソニック郡山工場の稼働停止による調達品への影響を、資材調達目線で整理していきます。

 

郡山工場の基材を使用している基板の供給が少なくとも2か月停止

パナソニック郡山工場で生産している基材は、生産がストップしております。

復旧は12月以降の見込みで、基材で構成されている「基板」の供給が停止しております。

 

間接的に購入している場合でも影響が出る可能性がある

直接基板を購入していないケースでも、基板が搭載されている機器を購入している場合は、同じように影響が出る可能性があります。

 

基板は色々な機器に搭載される材料です。

「基板は直接買っていないから安心」とはなりませんので、注意が必要です。

 

資材部員が取るべき対応

パナソニック郡山工場の被災を受けて、資材部員・設計部員が取るべき対策を以下の通りまとめました。

 

在庫の確認

直近の影響を調べるためには、在庫の確認が必要です。

以下のポイントを早急に確認していきましょう。

 

・そもそも自社がパナソニックの基材を使った基板を購入しているのか?

・自社の基板在庫はどれくらいあるのか?

・基板メーカーの在庫確認(完成品・仕掛品・基材)

 

基板を買っていても、基材はどのメーカーなのかを知らない方も多いと思います。

まずは、自分が買っている基材のメーカーを確認しましょう(基板メーカーに聞けばすぐに分かります)

 

そして、パナソニックの基材供給が長期に渡り停止した場合に備えて、自社向けに基板をいつまで供給できるのかを確認する必要があります。

また並行して、自社の在庫も確認し、最終的にどこまで自社の生産が継続できるのかを明らかにしましょう。

 

自社の在庫数+基板メーカー供給可能数=自社の生産可能数量

 

他社の基材への切り替え推進

パナソニックの供給停止が長期間に及ぶ場合は、在庫だけでは不足する可能性があります。

そういう場合は、パナソニック以外の基材へと切り替える必要が出てきます。

 

基材は基板の性能を決める重要な材料であるため、場合によっては切り替え前に評価が必要になるケースもあります。

基材メーカーの変更を行う場合は、自社の切り替え期間と手順を事前に確認しておきましょう。

 

もし自社でパナソニック以外の基材を使用している実績があれば、比較的容易に切り替えが出来る場合もあります。

自社でパナソニック以外に、どのメーカーの基材を使っているかを一緒に確認することをおすすめします。

 

パナソニック郡山工場被災についてのまとめ

本記事のまとめです。

 

・基板の材料(基材)を作っているパナソニック郡山工場が浸水被害

・2019年12月17日時点で、徐々に復旧してきている

・但し郡山工場の本格的な復旧は年明け以降となる模様

・まずは自社・メーカー在庫数量を確認しましょう

・当面の間、他社基材への切り替えが必要

 

郡山工場の復旧は12月以降となる見込みです。

復旧しても本格的に生産して基板メーカーへ納入されるのには時間がかかります。

少なくともそれまでの間は、他社材への切り替えで生産をつなぐより他ありません。

今後もパナソニックからのアップデートがあれば追記していきます。

 

また今回の案件で、改めてBCPの重要性が高まっています。

BCPについては、以下の記事にまとめていますので参考にしてみて下さい。

 

 

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。

 

■R1566とR1566Wの違いについて

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