この記事は以下の方向けに書いています。
・資材調達・購買部門で働きたいけど、どんな人が向いているのか知りたい
こんにちは、コロスケです。
今日は、資材部/購買部に向いている人の特徴をまとめてみました。
現在就活している方や、転職中の方で、資材調達・購買が気になる方は多いと思います。
でも経験したことが無いから、どんな人が資材調達・購買に向いているのか気になりますよね?
僕は、10年間資材調達部門で働いている現役資材部員です。
10年間資材業務を行っている中で色々な資材マンを見てきました。
「この人は資材部に向いているなぁ」と思うこともあれば、逆に「この人はちょっと資材でやっていくのは厳しいかも」と思うこともありました。
今回は、資材歴10年の経験を踏まえて、資材部ってどんな人が向いているのだろう?という疑問を解決していきたいと思います。
就活生や資材部への転職を考えている方向けに、有益な情報を提供致します。
資材調達/購買部に向いている人の特徴・資質【誰でも素質あり】
僕が10年間資材業務を続けてきてたどり着いた結論が、上記4つです。
僕にこんな能力備わっているかなぁ??
大丈夫です!
これらは特別な能力・才能ではありません。意識して仕事をしていけば誰でも身につく能力です。一つずつ詳しく解説していきます。
80点のクイックレスポンスが出来る人
資材部門は事務処理の割合が高い部門です。
毎日の発注・納期確認、社内・所内からの問い合わせ対応、毎月の実績・計画策定など、やることは非常に多いです。
ちょっとの間、と思って案件を寝かせていると、あっという間に仕事が溜まってしまいます。
なんだか資材部門って大変そうだね・・・。何かいい方法は無いの?
仕事が溜まってしまう人の特徴は以下の2点です。
①完璧主義者。100点を取るまで処理できない人
②面倒くさい、どう処理していいか分からないなどの理由で後回しにする人
資材調達・購買部門に向いているのは、目の前の事象に80点で良いので素早く回答出来る人です。
言い換えると、自分で仕事のボールを持っていることが気持ち悪く、早く処理してしまいたいと思える性格です。
でも、20点足りないのに処理してしまって大丈夫なの?
100点でかつ期限を守る完璧な人物であれば、100点を目指した方が良いです。
ただ多くの人は、100点を取ろうとして期限が守れていません。資材部の仕事は何らかのインプットに対して素早いアウトプットが求められる仕事です。
事務処理に限っては資材部門で業務を保有することの付加価値はそこまでありません。
むしろ、早く次の部門にボールを渡してあげることが付加価値として評価されます。
もし20点足りない場合は、ボールを受け取る側がそのことを指摘してくれます。残りの20点はその指摘を受けて改善すれば良いのです。
僕が意識している法則で、「パレートの法則」があります。
簡単に言うと「 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している 」という考えです。
これを逆説的に考えると、「仕事の最後の2割は、8割の時間をかけなければ完成しない」ということです。
資材部門は、経理のようにミスが無いことが評価される部門ではありません。
早く処理することの方に重点が置かれる部門です。(もちろんその中で精度を上げていくことは付加価値として求められます)
詳しくは以下の記事も参考にしてみて下さい。
目の前の業務に敏感であり、かつ鈍感な人
僕たち資材部員は、日々色々な処理をしています。
しかし、その中には将来大きい問題に発展する爆弾があります(大抵は納期問題です)。
爆弾は早い内に見つけ処理すると、大きな問題になりません。
大抵の大きな問題は初動を誤る、もしくは放置したことで大きい爆弾に成長します。
小さい事象に敏感に反応出来る力、これは業務の中で覚えていくものです。
この力は、大きな爆弾が爆発してしまった後、振り返ってみたとき「ああ、最初にきちんと対応しておけば良かった」という後悔を経て身に付きます。
また同じ失敗を犯したくない。
そういう気持ちが大きい爆弾になることを防ぎます。こういう意味で、僕は目の前の事象に敏感な人(感度を高い人)が、資材部員に向いています。
一方、矛盾する言葉として、鈍感であることも資材部員には必要です。
どういうこと?さっきは敏感になれって言ってたよね?
敏感でありすぎる(感度が高すぎる)のも問題です。
そういう人は、100点を取るまで動けなくなってしまいます。また、色々な事象に囚われすぎて、身動きが取れなくなったり、場合によっては精神的に疲れてしまいます。
矛盾する内容ですが、感度が高いことは重要ですが、問題が起きてしまったときは「やるだけやったのだから仕方がない」と割り切れるだけの鈍感さも必要です。
ざっくりまとめると、敏感さも鈍感さも両方大事、適度なバランス感が一番ということです。
難しいかもしれませんが、何となく頭に留めてもらえると後々役に立つと思います。
敏感すぎるとストレスが溜まっちゃうんだよね。バランスが大事
購入品に興味が持てる人(好奇心がある人)
価格交渉・納期問題など資材が直面する課題は突き詰めていくと、購入品がどういうものか、どうやって製造されているのか、ということに帰結します。
自分が購入しているモノに興味がある人と無い人は、大きな差が生まれます。
購入しているモノに詳しくなると、価格交渉・納期問題・社内関係者からの問い合わせ対応など、全てにおいて役に立ちます。
自分が買っている担当品目について興味がある人は、それだけで必ず成長出来ます。
モノ作りに興味がある、モノ作りの工場見学をして色々見てみるのは楽しそう、と思える方は資材部門の資質があると思います。
工場見学の良さは以下にまとめていますので、参考にしてみて下さい。
モノ作りの現場を見るのは楽しそう!僕も資材部員の才能ありだね♪
謙虚な人(社会人の基本要素)
これは資材部門だけでなく、社会人に必須の性格だと思います。
ただ資材部門は、取引先の一次窓口(会社の顔)であることから、特に意識した方が良い内容です。
たまに資材を知らない方から、「資材・購買部門は立場が上だから良いよね」と言われることがありますが、全くそれは勘違いです。
資材の調達を円滑に進めるためには、取引先のサポートが必要不可欠です。
取引先とWIN-WINの関係を作らないと自分が痛い目に合います。
例えば取引先からの回答に答えず、自分の依頼ばかりをフォローする人がいたら、取引先の人はどう思うでしょうか。
僕が営業の立場だったら決して良い感情は抱きません。
もちろんビジネスですので、必要があれば言うことは言います。但しそれは偉いからでは無く、ビジネスとして必要だから言うのです。
資材部門は決して立場が上ではない、それさえ理解頂ければ資材部員になれると思います。
資材と取引先は対等な立場。頭にしっかり入れよう!
まとめ(資材調達・購買部門に向いている人)
まとめです。
少し難しかったかもしれませんが、これらのことは資材部に入ってから覚えることで、今から肩ひじ張る必要はありません。
なんとなく理解してもらえれば大丈夫です。
モノ作りに興味があって資材が楽しそう、やってみたいなと思えたら、それが資材部員の入口です。
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。
◆資材調達・購買部門の仕事が難しいのか気になる人
コメント
おはようございます。
工場プラントの設計・保全を経験しており
購買業務への興味がわいている者です。
いろいろ検索していると
コロスケさんのブログにヒットし、見させていただきました。
かなり有益な情報が多くありがとうございます。
いろいろお聞きしたいことがあるのですが
コロスケさんの学生時代(理系?)からのプロフィール(入社時から購買?希望して購買へ?転職無し??)教えていただくこと可能でしょうか??
コメントありがとうございます!
すごい嬉しいです!
僕は文系の大学卒業して入社時から購買です!入社の時も購買希望で入りました!
これからも宜しくお願いします。
ご返事ありがとうございます。
こちらも嬉しいです
入社時から購買希望というパターンもあるんですね!
1)在学時から、そういう職種があるとご存知だったんでしょうか?
2)工場プラントの設計・保全を経験した者が購買へ行きたいというパターン、
ご存知だったりします?もしくはそのような理系からの移転パターン
3)いろいろお聞きしたいことあるのですが、このコメント欄利用がよろしいですよね??
追加ご質問させて下さい。
理系技術力から購買部への異動を打診する際、
資格などでアピールする場合、
おすすめ資格ありますでしょうか?