この記事は以下の方向けに書いています。
・購買/資材調達の仕事ってどのくらいしんどいの?
・ストレスが溜まるって本当?
こんにちは、コロスケです。
今日は、製造業・メーカーの購買・資材業務はどれくらい大変なのか?ストレスはどのくらいか?というテーマについてまとめていきます。
資材部門の仕事に興味はあるけど、入社する前にどれくらい大変なのかは知りたいですよね。
僕は10年間資材/購買の仕事をやっている現役の資材部員です。
10年間の仕事経験で色々な大変なことも経験してきました。
その経験を活かして、実際のところ資材/購買の仕事はストレスたまるの?大変なの?という疑問を詳しく解説していきます。
購買/資材調達の仕事のストレス・大変さを徹底解説【しんどい?】
一見矛盾するような答えですが、購買/資材部門は自分の働き方次第でストレス度合いが大きく変わる部署です。
僕は入社4,5年目の頃はストレス度合いが高かったです。
辞めたいと何度も思っていましたが、今は復活しました。ストレスもほとんど無くストレスフリーな環境で働いています。
つまり、購買/資材部門はうまくマネジメント出来ればストレスフリーです。詳しく解説していきます。
購買/資材部門は確かにストレスに晒されやすい環境にある
たまに購買/資材部門って大変な仕事だよね、と言われることがあります。
この指摘は正しくもあり、間違っています。資材部のある一面を見ると、とてもストレスに晒されやすい部署と言えます。
ストレスに晒されやすいってしんどい環境だよね・・・。大変なことって具体的に何があるの?
資材部がストレスに晒されやすい理由は以下の通りです。
・基本は個人プレー
・取引先と社内の間で板挟みになる
・納期問題のプレッシャーがきつい
基本は上記3つが資材部門のストレス発生源です。
詳しく解説していきます。
個人プレーによるストレス
まず、資材部員は担当業務を割り振られ、その分野については基本的に自分一人で業務を進めていきます。
恵まれた環境ですと、上司や先輩が色々助けてくれますが、上司もテンパっていると担当をフォローする余裕が無く、自分一人で困難に立ち向かわなければなりません。
仕事をしていくと通常の発注業務以外に色々な問題が出てきます。
その時に処理できない案件を一人で抱え込むと、ストレス度合いは半端ないです。
良く新卒や未経験の人がいきなり現場に送り込まれて、辛くなってしまうのはこの個人プレーに起因することが多いです。
そのため、資材部門はきついという印象を持たれてしまいます。
難しい課題を一人で進めていくのはとても大変だよね・・・
取引先と社内の間で板挟みになるストレス
資材部門は取引先への一次窓口であり、取引先、社内関係者から多種多様な問い合わせを受けます。
また価格・納期についても社内の要望と取引先の回答との差異で板挟みになるケースがあります。
例えば、社内の目標価格が100円の部品を購入しようとしたとき、取引先からの見積回答が200円だった時、この価格差をどのように解決すれば良いのでしょうか。
答えは二つに一つで、目標価格を再設定するか、取引先の見積を100円に値下げするしかありません。
この社内と取引先の間に立って、折り合いをつけるのが資材部の仕事ですが、仕事を始めた最初は折り合いをつける調整作業は結構大変です。
社内の偉い人からは「100円必達」と言われ、一方で値下げしようにも自分の父親くらいの年齢の海千山千の営業が「200円からは一円も下がりません」と言われてしまいます。
コツを覚えれば何てことない作業ですが、この板挟みでストレスMAXになるケースもあります。
価格が予算に入らないと結構大変だよね・・・
納期問題のプレッシャーによるストレス
製造業にとってモノを作るというのは事業を存続する基本です。
納期問題でモノが入らず社内の生産が止まってしまうということは、事業が存続できないことになるため非常に大きな問題です。
そのため納期問題が発生すると、資材部員は取引先の製造現場に張り付いたりしなければなりません。
納期問題については社内も簡単に譲れないケース(自分の社内の製造スケジュールの調整が出来ない場合)が多いので、資材部門へかかるプレッシャーは大きいです。
自分の工場の生産ラインを守らなければならないというプレッシャーは容易にストレスへ変化していきます。
なんだか、資材部門ってストレスが多い部門で嫌になっちゃうね
資材部門は、どの部門よりもストレスフリーになれる
資材部門は確かに、立場上ストレスに晒されやすい部門と言えます。しかし、一方で働き方次第では一番ストレスが少ない部門になれるのです。
ストレスが多い部門なのに、どうやってストレスフリーになれるの?
実は資材部門は、自分の業務をコントロールしやすいです。自分の業務を適切にコントロールすれば、ストレスフリーになれます。根拠は以下の通りです。
・期限を設定する立場にある
・営業がわざわざ会いに来てくれる
・自分で自分の業務をコントロールしやすい
要は、自分で業務を工夫することができ、工夫次第でいくらでもストレスフリーにできるということです。
期限を設定する立場にある
営業部門と違って資材部門は期限を設定する側に回ることが多いです。
「〇日までに見積書を出してほしい」「〇日までに納期の連絡をしてほしい」など、自分で期限を設定できるのが大きなメリットです。
誰かに期限を設定されるということは自分で自分の仕事をコントロール出来ないので、長時間残業にもつながりますので、期限を設定する立場は業務を進める上でとても有利です。
でも、社内の人からの依頼では期限を設定されるんじゃない?
確かにその通りです。
ですが、資材部門が設定される期限はそのまま取引先へ依頼するケースがほとんどです。
「〇日までにデータが欲しい」と社内関係者に依頼を受けた場合、資材部門はそのままそれを取引先へ依頼するので、実質ノーダメージです。(と考えるくらいの気持ちが大事です)
営業の人がわざわざ会いに来てくれる
打合せする場合、現在の商慣習では営業の方が資材部門がいるところへ来てくれます。
これはものすごい時間の節約になります。
距離にもよりますが、僕の取引先では2時間くらいかけてわざわざ会いに来てくれる営業担当の方もいます。もし自分が会いにいこうとするとそれだけで半日仕事になってしまいます。
自分で自分の業務をコントロールしやすい 立場
お客さん対応など、営業部門は自分自身の業務をコントロールすることは難しいですが、相対的に資材部門は自分でコントロールしやすい立場にあります。
ただしこれは一つ条件があって、「受け身にならず、自分で業務を改善しコントロールしていく主体的な姿勢」が求められます。
例えば、誰かから言われてから作業するのではなく、「いずれ依頼が来るから事前に取引先へ依頼しておこう」、「依頼されていないけど納期問題が起きないように事前に問い合わせしよう」など主体的な行動をとっていくことで、業務がどんどん自分のものになります。
そうすると、業務に追われることが減り、ストレスフリーになっていきます。
自分で仕事をコントロール出来ればストレスが減るね♪
資材調達/購買業務を自分でコントロールするコツ【ストレスフリー】
恐らく、働いている人は頭ではわかっていても「主体的に業務をコントロールできない」と思われるかもしれませんので、資材の仕事を自分自身でコントロールするコツをまとめました。
・80点のクイックレスポンスを意識する
・最低限必要なスキルを身に付け、付加価値の高い仕事に注力
まずは上記を意識し、日々の事務処理を短時間でこなせるようになりましょう。そして空いた時間で付加価値の高い仕事=主体的に業務をコントロールすることに注力していきましょう。
80点のクイックレスポンス
日々の業務で100点を目指す必要はありません。
80点で良いので早く処理するクセを身に付けましょう。100点を目指している限り、頼まれ仕事はいつまでも終わりません。
80点のクイックレスポンスで、自分の業務をコントロールする時間を確保しましょう。
詳しくは以下記事に詳しく書いておりますので、そちらを参照下さい。
最低限必要なスキルを身に付け、付加価値の高い仕事に注力
資材部門は、業務に占める事務処理の時間が多いです。
下手すると一日のほとんどを事務処理に取られてしまいます。そうすると、仕事に追われるばかりで自分の仕事をコントロールできません。
まずは、最低限必要なスキルを身に付け、事務処理にかかる時間を圧縮しましょう。資材部に求められる最低限のスキルは以下の記事でまとめています。
最後に
10年間資材業務を経験して分かったことですが、受け身の仕事をしている資材部員はストレスに晒されやすいです。
毎日いろいろな人たちから追い掛け回され、ストレスMAXになってしまいます。
ただ一方で資材の仕事は自分自身で改善できます。
業務改善によりストレスフリーな状態にもなれます。快適な仕事にするかストレスMAXの仕事にするかは、自分自身の仕事のやり方次第です!
資材部・購買部の仕事に興味がある方の参考になれば幸いです。
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。
◆定時で帰る方法
◆転勤するメリット【仕事が嫌になっている人におすすめ】
コメント
調達業務を行うようになってに3年目です。
価格交渉がうまくいった時は、やりがいを感じますが、煮詰まってしまった時は、休みの日でも仕事のことを考えていたり。
コロスケさんのブログは、まだ知ったばかりで、これから少しずつ参考にさせて頂きます。
みさお様
コメントありがとうございます!僕の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。今後ともよろしくおねがいします!