資材/購買部で出世する人の3つの特徴【社長にはなれない】

資材業務について
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こんにちは、コロスケです。

今日は、今日は出世というテーマを取り上げてみます。

僕は10年間メーカーの資材部にいますが、「人事」という言葉はホントに蠱惑的ですよね。人事異動の季節になると、みんな「今年は誰が異動するのか?」「上司は変わるのか?」などみんなソワソワし始めます。

そして、みんな公示前の情報を色々な手段で手に入れようとします。この時期は人事情報を持っている人は、情報通として重宝されます。このようなアンダーグラウンドの情報網によって大抵の人事異動は公示前に公然の秘密となります。1,2週間待てばオープンになるんですけどね。

 

今日は資材部門で10年働いた経験を踏まえて、「資材部で出世する人はどういう人か」そして、「そもそも資材部門は出世が望める部署なのか」という2つのテーマについてまとめます。

皆さんの資材部門に関する出世の疑問を解決していきます。

 

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資材/購買部で出世する人の3つの特徴

出世する人の特徴

・社内外との強い人脈を持っている人

・調和型より命令指示型

・運が良い人

前提条件として、仕事が出来る人が出世します。これは誰もが納得いく前提ですね。

ただ仕事が出来る人は世の中に沢山います。同じレベルで仕事が出来る人が二人いた場合、どちらがより出世し易いかというのを僕の経験からまとめると上記3つになります。一つずつ解説していきます。

 

社内外との強い人脈を持っている人

まずメーカーの資材部員は、営業の売り上げのように定量的で一律の評価基準はありません。資材部門にも原価低減(いくら安く買ったか)などの指標はありますが、同じものを買う訳ではないので、一律の評価は出来ません。

その結果、資材部員は日々の事務処理の正確さ/素早さ、納期問題発生時の対応、取引先との交渉能力など、数値に表れない部分で評価されることが多いです。(詳しくは以下記事参照して下さい)

 

ですので、資材部員の出世は周りから聞いた評判に大きく左右されます。(他の部署もそうかもしれませんが)

具体的にAさん、Bさんのどちらを出世させるか決めるとしましょう。

人事を決めるのは「人事部門」や「本社の偉い人」ですが、その人は直接Aさん、Bさんと面識が無いケースがあります。売り上げなど定量的成果が無いことから、「あの人は仕事出来るの?」といった周りからの評判が評価項目の一つとなります。

もちろん直接的にはAさんBさんの直属の上長などの評価を踏まえて決めるものですが、その評価も「頑張っています」「沢山の業務をこなしています」など定性的なものになりがちです。

人事決定者は、これら定性的な情報を総合的に判断して決める訳ですから、「強い人脈」を持っている人の方が出世する確率は上がります(もちろん両方同じくらいの仕事が出来る場合です)。

AさんとBさんのこと知っている?評判はどう?

Aさんのことは面識ありませんが、Bさんは知っています。Bさんは結構仕事が出来るって話ですよ。

客観的に評価すると言いつつも、やっぱりこのような周りからの評判は人事に影響があります。つまり、幅広い人脈は出世に役に立ちます。

飲み会の席でのちょっとした雑談が人事に影響するというのも同じことですね。

社内の人脈は分かったけど、社外の人脈も大事なの?


社外=取引先からの情報も侮れません。取引先の人は、窓口の資材部員は仕事が出来るかどうかは身をもって分かっています。取引先の人の人脈も広いので、取引先経由で偉い人に情報が入る可能性はあります。噂って怖いですね。

 

まとめると、資材は定性的な部分で評価されるので、社内外の人脈が出世に影響を与えます。(良い意味でも悪い意味でも)。そして、強い人脈を持っている人は出世しやすくなります。

えてしてこういう人脈は、仕事とは直接関係が無い飲み会、ゴルフ、タバコなどで形成されるものです。飲み会を断り、タバコもゴルフもやらない僕は出世できなそうですねw

 

調和型より命令指示型

これは会社の風土によっても変わると思いますが、調和型より命令指示型の人の方が経験的に出世するケースが多いです。

・調和型は、「チームみんなで仲良くやっていこう」というタイプの人

・命令指示型は、「あれやれ、これやれ」という指示していくタイプの人

やはり出世して偉くなるというのは、部下に指示が出来る人でなければならないのかもしれません。

適切な指示なら良いけど、たまにひどい命令指示型の上司がいるよね・・・

 

こういうひどい命令型上司が選ばれる訳は、

①無能な調和型の人よりはまだまし

②人事決定者が得た情報が不十分

よくも悪くも偉い人は自分の意見を末端まで通してくれる指示命令型を好むのかもしれません。

ちなみに僕自身が上司に迎えるなら、「無能な調和型>>>>>無能な指示命令型」推しです。みんなで支えていけばちゃんと組織は回りますからね。めちゃくちゃな指示が飛び交うと現場が混乱しますので、現場を預かる身としては無能な指示命令型 だけは勘弁です。

まとめると、良いか悪いかは別にして、指示命令型の人の方が出世しやすい傾向にあります。

 

運が良い人

仕事が出来るか、人脈あるかなど色々語りましたが、最後は運が良い人が出世します。

どんなに仕事が出来る人でも周りにそれ以上のスーパーマンがいたら、スーパーマンが先に出世します。逆に出世はまだ先と思われた人が、前任の急な退職・病気で急に出世するケースもありました。

結局、今いるもしくは今後行く職場にライバルがいるのかどうかがポイントです。こればかりは自分では決められません。

なんだか出世って運要素強いね・・・

僕もそう思います。会社員に入って社長を狙うのは会社の規模によりますが、運要素が大きいです。なので、絶対に社長になりたい人はさっさと起業した方が早いと思います。(必ず社長になれます)

 

そもそも資材部門は出世が望める部署なのか

資材部門が出世に優位かどうかという疑問ですが、これは二つの意味をもちます。

・技術部門、営業部門、経理部門等と競合するポストを狙う場合の資材の優位性

・資材部員は資材部門のトップを狙えるのか

まず他部門と競合するポスト、つまり社長とかですね。これは会社の風土で異なりますが、一般的には、資材部門は社長が望めない部署だと思います。

製造メーカーでは圧倒的に技術者が優位です。モノ作りの源泉は技術ということを考えると当然だと思います。他には、人事権を握る人事部門や経営指標を司る経理部門、売り上げの源泉となる営業部門も社長になるケースは多いです。

一応資材部門から社長になる会社もありますが少数です(日産の現社長は購買畑のようです)。

 

次に資材部員は資材部門のトップを狙えるのか?ですが、これは他の部門出身の人が資材のトップになるかどうかということです。

これは完全に会社の風土によりますが、他部門出身の人が資材部のトップになるケースはあると思います。気になる方は、今の資材部門のトップがどの部門出身かを調べれば、風土は簡単にわかります。

まとめると、資材部門は社長になれる可能性は低いです。どうしても社長になりたい人は他の道をオススメします。

ただそういうことを書くと資材部を目指す人がいなくなってしまいそうなので、一応資材部のやりがいについてもご紹介します。(社長にならなくてもやりがいはありますよ)

 

最後に

サラリーマンになる人の多くが、「安定」を求めて入社していると思います。ただ、僕たちは定期収入という「安定」だけでなく、それ以外の要素も会社に求めています。

それが人によって、「お金」だったり「やりがい」だったり、「社長になって地位と名誉を手にする」ことだったりします。

僕は「安定」+「やりがい」という目標であれば資材部門はオススメだと思っておりますので、興味がある方は、資材部門を就活・転職の候補に加えてみてもらえると嬉しいです。

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