こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
この記事では、楽天の株価はなぜ安いのか解説しています。
2022年になって楽天の株価が急落しています。

2021年のピーク時に1,400円だった株価が、半値にまで暴落しています。
誰もが知る楽天ですが、どうしてこんなに株価が下がっているのでしょうか?
そこで本記事では、楽天グループの最新決算情報を元に「楽天の株価が安い原因」を解説していきます。
【虎の子を切り売り!】楽天グループの株価はなぜ安いのか徹底解説

楽天グループの株価が安い理由をまとめました。
・楽天モバイルの失敗が取り返しのつかない状況だから
・虎の子の楽天銀行・楽天証券を切り売りするから
・本業の楽天経済圏も改悪が続いているから
結論、楽天はモバイル事業で取り返しのつかない状況に陥っています。
「引くも地獄、進むも地獄」そんな厳しい状況に追い詰められています。
詳しく解説していきます。
楽天の経営状況がやばい【4期連続純利益赤字予想】
楽天は、モバイル事業に参入してから急速に経営状況が悪化しています。
基地局を作るために、莫大な先行投資を続けております。
その一方で新規加入者は伸び悩み、売上が大きく増えない状況です。
こちらはモバイル事業の最新決算です。

売上が2,542億円に対して、3,801億円の赤字となっています。
売上以上の赤字って、どうみてもヤバイですよね。
現状のモバイル事業は、楽天全事業の利益をふっとばす赤字を出し続けています。
その結果、楽天の経営状況は急速に悪化しています。
そして2022年2Qは、初めてモバイルの契約者数が減少しました。

2022年3月時点では568万件でしたが、2022年6月末に546万件となりました。
約22万件が減少した計算です。
これは楽天モバイルがゼロ円契約を廃止、ユーザーが他に流れた事が要因です。
ですが楽天は、これからシェアを増やす必要があります。
にも関わらず、純減という結果はかなり厳しい状況であることが伺えます。
こうしたモバイル事業の苦戦が、楽天グループ全体の損益に深刻な影響を与えています。
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売上は右肩上がりですが、営業利益は2020年度以降マイナスです。
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1株純利益(EPS)は、4年連続の赤字が予想されています。
また内部留保である利益剰余金は、モバイル事業の参入後に急速に減少しています。
今まで積み上げてきた利益が、たった数年で消滅しています。

2022年2Qでついに利益剰余金がマイナスになり、2022年3Qでマイナス幅が拡大しております。
このまま利益剰余金のマイナスが続くと、経営危機になる可能性もあります。
また楽天は、2021年に増資を発表しています。

この増資により2400億円規模の資金調達を行いました。
一方で増資は、既存株主の持ち分が減ります。
そのため、既存株主にとってはデメリットが大きい資金調達となります。
このように楽天はモバイルの赤字を借金・増資などあらゆる手段でカバーしようとしています。
ですが、このままの状況をいつまでも続けることはできません。
一刻も早く出血を止める必要があります。
虎の子の楽天銀行・楽天証券を切り売り
こうした危機を乗り切るために、楽天は虎の子の「楽天銀行」と「楽天証券」を上場させる方針を発表しました。
当社の連結子会社である楽天銀行株式会社(以下「楽天銀行」)が、本日東京証券取引所に新規上場申請を行いましたのでお知らせいたします。
【出典】楽天銀行株式会社の東京証券取引所への株式上場申請についてのお知らせ ※太字は著者
当社は、2022年5月23日開催の取締役会において、当社の連結子会社である楽天証券株式会社(以下「楽天証券」)の株式上場の準備を開始することを決議しましたので、お知らせします。
【出典】楽天証券株式会社の株式上場準備の開始に関するお知らせ
実は楽天は、フィンテック事業の利益が伸びています。

2021年度実績では、銀行が76億円、証券が44億円の利益を出しております。
いずれも前年比で利益を大きく伸ばしています。
そして楽天はECと銀行・証券を連携させることで、楽天経済圏を構築してきました。
言うなれば、銀行と証券事業は、楽天にとっての虎の子です。
楽天は、この虎の子である銀行と証券を上場させようとしています。
市場に上場させると、資金を調達できる一方で、楽天の持ち分比率が下がります。
ある意味、虎の子を切り売りしているようなものです。

でも親子間で上場している事例は沢山あるよね?
確かに親子間で上場しているケースは多いです。
通常上場する場合は、その事業の成長を加速させるために行う事が一般的です。
ですが楽天の場合は「銀行と証券を上場した資金を、モバイル事業の赤字の補填に使う」ものと思われます。
赤字垂れ流しの事業を補うために、虎の子の事業を切り売りする策は望ましいものではありません。
それくらい楽天は追い詰められているという証ですが、個人的には本質的な課題を先送りしているだけのように思えます。
本業の楽天経済圏も改悪続き
また一番の中核事業である「国内EC事業=楽天市場」でも改悪が続いています。
楽天の一番の魅力は、楽天経済圏です。
楽天の様々なサービスを使うことで、お得にお買い物できる仕組みは非常に魅力的です。
しかし最近は、改悪が続いています。
・楽天ゴールドカードのポイント付与廃止
・楽天TV契約者へのポイント付与廃止
・楽天でんきへのポイント付与廃止
・ポイントが「税込み価格」から「税抜き価格」へ付与に改悪(ポイント10%減)
このように楽天のサービスを利用することのメリットが減少しています。
今後もこの流れが続くと、ユーザーの流出によりEC事業の売上減少の可能性もあります。
今後の楽天グループの見通しは?
楽天は、通信網を整備するために、基地局への投資を続けております。
現在はその先行投資が莫大であるため、大幅な赤字が続いている状況です。
楽天の決算資料では、2022年をピークに「設備投資額は減っていく」説明をしています。

一方で、今後の黒字化のためには契約者獲得が加速する必要があります。
しかし、競争環境の厳しさはまだ続いております。
KDDIが提供する「povo2.0」では、楽天が断念した「基本料金ゼロ円」を継続しています。
そのため、楽天からpovoへの乗り換えが進んでおります。
また料金そのものも、楽天が特段安い訳ではありません。
こうした競争環境の厳しさから、予想どおり赤字幅が縮小するかに疑問符がついています。
まとめ:楽天グループの株価はなぜ安いのか
楽天の株価が安い理由まとめです。
・楽天モバイルの失敗が取り返しのつかない状況だから
・虎の子の楽天銀行・楽天証券を切り売りするから
・本業の楽天経済圏も改悪が続いているから
本来なら、モバイル事業は撤退すべきだと思います。
価格競争力も無く、ここから黒字化するのは非常に困難だと思われるからです。
しかし、今まで数千億円もかけたモバイル事業を今更止めるという決断も難しいです。
止めるという事は、三木谷さんの経営責任も問われる状況だからです。
これらの状況を踏まえると、今後も楽天の株価は低迷する事が予想されます。
現在は株価が下がっており、相対的に魅力的に見えるかもしれません。
しかし、経営状況は火の車なので、安易な投資をするのは非常にリスクが高そうです。
個人的に僕は楽天経済圏が好きなので、これからも楽天には頑張ってほしいと思いますが、なかなか投資するのは難しいかなと思っています。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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