購買・資材の仕事はAIに奪われるのか?【AIとの闘いに勝つ方法】

生産性向上
AI
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こんにちは、コロスケです。

今日は購買・資材業務とAIの関係性について詳しく解説していきます。

 

最近のAI(人工知能)の進化はすさまじいですよね。AIがプロ囲碁棋士を超えたことも話題になりました。最近のプロ囲碁棋士はみんなAIを参考にしており、AIの影響で定石も大きく変わってきております。

またニュースを見ると、ソフトバンクの孫さんがAIに投資をしまくってますよね。今後市場が大きく伸びていくのが、このAI分野です。

AIは僕たちの暮らしを快適にしてくれる一方で、僕たちの仕事を奪っていくのではないかという問題提起があります。

単純な仕事やパターンが決まっている仕事はAIに代替されそうなのは予想できます。では資材・購買業務はAIに奪われてしまうのでしょうか。

今回は資材歴10年の著者が「資材・購買」の仕事はAIに奪われてしまうのか?という大きいテーマについて解説していきます。

資材部門に興味のある方、現役の資材部員の方に有益な情報を提供していきます。

 

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購買・資材業務とAIの今後の関係性を解説【AIとの闘いに勝つ方法】

 

結論

     

・資材業務において、人間は圧倒的に不利です。(ほぼAIで代替可能)

・正直現在の人員の2/3程度は不要になる

・超高生産性のメーカーが出現した段階で旧態依然のメーカーは駆逐される

・生産性を上げる資材部員が生き残る

     

     

残念な結論ですが、AIが本気を出せば資材の仕事は圧倒的に奪われます。人間でなければ成り立たない資材の仕事はあんまりありません。

実際に資材業務を10年間やってきた僕の感覚的な推測ですが、2/3の資材部員たちは用済みになります

そして幸か不幸か資材の仕事は数年では無くなることはありませんが、長期的にみると資材部員はAIとのしんどい戦いを強いられると思います。

具体的に一つずつ解説していきます。

 

資材業務において人間は圧倒的に不利(ほぼAIで代替可能)

現役資材部員であれば分かるかと思いますが、資材の仕事はかなりの部分を機械にやらせることが出来ます。具体的には以下の通りです。

 

奪われる資材業務一覧

     

・事務作業→言わずもがな

・価格査定→人間よりよっぽど優秀

・納期管理→機械の方が的確で漏れがない

・実績・計画管理→まさにAIの得意分野

・下請法遵守→複雑な下請法を人間が誤りなく実践することは難しい

    

 

これらの仕事は、資材部員としては結構本質的な業務内容です。これらが無くなるということは、資材部員の大半が要らなくなるということです。

例えば、価格査定は資材部員の知識量・分析力によって大きな差が生まれますが、AIに任せれば全ての調達品で高いパフォーマンスを期待することが出来ます。残念ながら、経験年数や力量に差がある資材部員全員のレベルをそこまで上げることは不可能です。

このように資材の大半の業務、その中でも価格査定や下請法知識など資材部員の付加価値と思われた内容もAIに負けてしまうのです。

AIと資材部員の戦いはしんどそうですね。

 

じゃあ資材部員はどの分野ならAIに勝てるの??

 

資材部員(人間)の優位な分野はどこにあるのでしょうか。

 

資材部員がAIに勝っているところ

資材部員がAIより優れているところは「コミュニケーション力」です。具体的には以下のとおりです。

 

・取引先と良好な関係性を築く力

・価格・納期交渉力

 

取引先との良好な関係は、電話・打合せでのやり取りを通じて築き上げていくものです。こればかりはAIでも取ってかわることは出来ません。

 

でもAIで取引すれば、取引先と良好な関係を築く必要は無いんじゃない?

 

無機質なAIでの取引となった場合、納期問題が発生した際の優先順位は、購入額・利益率といった定量的な指標で決められてしまいます。

そうすると購入量が少ない会社の場合、必要な時期に製品を入手することが出来なくなります。資材部員はたとえ自分たちの調達量が少ない場合でも、取引先との良好な関係を背景に有利な回答を引き出します。

また交渉をAIに委ねるということは、取引規模以外に差別化が出来なくなるので、ビジネス規模が大きい会社が勝つことになってしまいます。

交渉力・交渉の粘り強さにおいて資材部員はAIに決して負けません。

 

資材の仕事はいつAIに奪われるのか?

資材部員に優位性があるコミュニケーション以外の分野(事務処理・価格査定など)は、いつAIにその業務を奪われてしまうのでしょうか。

Answer:超高生産性の「黒船メーカー」がやってきたタイミングで奪われます

 

日本の製造メーカーは、非生産的な仕事(残業・報告書など)を重視していること、イノベーションの投資費用に限りがあることから、今すぐにAIが僕たちの職場にやってくることは無いと思います。これが朗報かと言うとそうではありません。

海外のAIを駆使した超高生産性のメーカーが日本に進出した段階で、旧態依然の資材部門をもつメーカーは駆逐されることになります。(もしかしたらAIを駆使できる日本の新興メーカーかもしれません)

僕の感覚では、業態にもよりますが10年以内にその大きな変革はやってくると感じています。今までのように、のほほんとしていられるのはあと10年もありません。

そしてその変革は音を立てず背後から徐々にやってきます。そのため、僕たちはその変化になかなか気が付くことが出来ません。

ある日突然、大量のリストラという事実でAIに仕事を奪われたことに気が付くことになるでしょう。

    

じゃあ、僕たち資材部員はどうしたら良いのかな?

 

AI時代に資材部員が生き残る術は何か?

AI時代に資材部員が生き残っていくためには以下の3つが大切です。

 

・AIを管理する側に回る

・生産性を高めて、AIに対抗する

・定時で帰り資材以外の付加価値を徐々に高める

 

10年、20年後の資材部門の環境は大きく変わります。ただ心配する必要はありません。何故ならまだ10年も時間があるからです。今からの努力でAIの来襲に備えていきましょう。

 

AIを管理する側に回る

いくらAIが優れていると言っても、そのロジックや考え方をAIに学ばせなければいけません。そしてそれが出来るのは資材部員だけです。

AIを管理する側に回れる資材部員はどういった資質を持っているのでしょうか。

 

・自分の頭で物事を考え判断できる人

・システムや規定の策定に携わっている人

 

AIを管理できるのは日々の調達環境の変化に自分の頭で色々考えて、判断が出来る人に限られます。上司からの指示を待っている人は管理側には回れません。

そして自分の頭で物事を考えられる人が、ルールを作る側に回ることが重要です。具体的には社内システムの構築や社内規定の作成です。

新しく何かを発想し、それを創り上げる能力がこれからの資材部員に求められます。

 

こういう仕事は自分から積極的に参画していきたいね

  

生産性を高めて、AIに対抗する

もうこれしかありません。生産性の低い人は最初にリストラの対象になります。

僕たちが10年後の今は見えないAIに対抗するためには、今から生産性を高めて行く必要があります。具体的には、今までより多くの仕事を短い時間でこなすことが大事です。

事務職の仕事は、現場の作業員と異なり、なかなか生産性が意識されることはありません。現場の作業員は横でタイマーを持った人が生産性を確認するというプレッシャーとともに仕事をしています。

その理由はそうしないと海外メーカーとの競争に負けて仕事を失うからです。

僕たち資材部員も同じ状況になっています。まだ見ぬAIとの生産性を比較されているのです。あるときAIの方がコスパが良いと判断された段階でAIにその仕事が奪われます。

もし自分の会社がAIを導入していなくても、AIを導入した競合他社にシェアを奪われ会社ごと駆逐されてしまいます。

 

現場の作業員と同じように、横で監督官がタイマーをもって僕たちの生産性を監視していると思いましょう。そして、常に生産性向上を意識しましょう。

 

でも、頑張って仕事しても給料が増えないしやる意味あるの?

 

これはかなり近視眼的な考えです。

短期的には手を抜いてゆっくり残業代を稼ぐ方が楽ですし給料は増えます。しかしそういう仕事を続ける人は、10年後にリストラされます。

AIとの競争に勝つためには生産性を上げる以外の道はありません。だからこそ生産性の高い仕事を目指すのです。

    

定時で帰り資材以外の付加価値を徐々に高める

もう一つ大事なことは、資材以外の付加価値を高めていくことです。

僕たち資材部員はフルタイムで働いており、資材の仕事に関してはプロです。一方で僕たちのスキルは資材に偏りすぎです。

資材の仕事はAIに徐々に奪われていく現状を踏まえると、資材以外のスキルを徐々に育てていく必要があります。

具体的には副業をすることをオススメします。

    

でも仕事が忙しくて副業する時間が無いよ・・・

    

そのためにもまずは定時で仕事を終わらせましょう。

沢山の仕事をこなして定時で帰るということは生産性を高めるということでもあります。今日から毎日定時で帰りましょう。

具体的に定時で帰る方法は以下の記事に詳しく解説しておりますので、参考にしてください。

 

 

   

でも副業って何をすれば良いのかなぁ?

 

何も思いつかない場合は、「情報発信」がオススメです。

・ツイッター

・ブログ

・YouTube

自分が好きだったり、のめりこんでいる趣味は、周りの人にとって有益な情報であることが多いです。

ブログはGoogle AdSenseという広告型の収入を生み出します。そして一度書いた記事はずっとネット上で働いてくれます。(僕たちの資産になる)

迷ったらとりあえず始めてみるスタイルがオススメです。一歩動かないと何も変わりません。僕がこのブログで使っているドメインとレンタルサーバーを貼っておきます。

 

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【意外と知らないIT用語】ドメインって何? お名前.com

 

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最後に ー資材業務に未来は無いのかー

この記事を見ると、就活中や転職を考えている人は、「資材業務って今後仕事が減りそうだし止めておこう」と考えているかもしれません。

しかし、この現象は資材だけではありません。

製造業の事務系職種である「営業・経理・総務」の仕事も同じ状況です。そして製造業以外の仕事、例えば金融は製造業よりもっとAIの脅威は深刻です。

つまり、働く人全員がこのAIという大きな変革に晒されているのです。公務員も例外ではありません。

僕は上記仕事の中でも、資材の仕事は比較的自分をコントロールしやすいと思っております。自分自身で考え行動していくことで、生産性を上げたり副業の時間を確保しやすい職種だと思っております。

僕のこの考えは以下の記事でまとめていますので、資材の仕事どうなの?と思っている方は以下記事を参考にしてみて下さい。

 

  

この記事を最後までご覧頂きありがとうございました。資材の未来は決して暗いものでは無いと僕は思っています。要はこれからの仕事との向き合い方です。一緒にこれからも頑張りましょう!

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