こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
この記事では、タカラトミーの株価が下落している理由を解説しています。
2022年8月、決算発表後にタカラトミーの株価が急落しました。
今回は、タカラトミーの株価が大きく下落した背景を解説していきます。
タカラトミーの株価が下落している理由を解説【決算やばいです】
タカラトミーは、2022年1Q決算で昨年同期比で減益となりました。
この影響で、株価は大きく下落しています。
利益が大きく減少した理由をまとめました。
・物流費の高騰
・円安影響
・コロナ明けで販売費及び一般管理費が増加
・去年は事務所用不動産の譲渡益「1,884百万円」があったから
2022年度1Q売上・利益
1Q決算は、前年同月比で「増収・減益」となりました。
最近は、カプセル玩具人気を追い風に、タカラトミーアーツが展開するアミューズメントマシン及びガチャが人気でした。
一方利益は下がりました。
1QのEPS(1株純利益)は、8.04円と、去年の32.18円と比べると大きく下がりました。
通期EPS目標である「EPS80.83円の達成が難しくなった」ことで、株価が大きく下落しました。
物流費の高騰
利益が落ちた1つ目の要因が、物流費の高騰です。
2021年から物流費が高騰しています。
その影響で、タカラトミーは海外拠点を中心に影響を受けました。
<アメリカ>
売上高は6,122百万円(前年同期比24.7%増)となったものの、営業損失は物流費高騰の影響もあり216百万円(前年同期営業損失1百万円)となりました。
【出典】タカラトミー_2022年度1Q決算短信
円安影響
タカラトミーは、様々な部材を輸入しています。
そのため、輸入している部材は為替の影響を受けます。
最近は、為替が急速に円安方向に進んでいます。
また玩具は、プラスチックで作られています。
プラスチックは、原油が原料ですが、原油価格も高騰しています。
こうした影響を受け、タカラトミーの原価率が悪化し、利益が大きく目減りしました。
決算でも為替差損で2.7億円もの利益が目減りしています。
国内玩具のプロダクトミックスや為替影響により原価率が前年同期に比べ悪化いたしました
【出典】タカラトミー_2022年度1Q決算短信
コロナ明けで販売費及び一般管理費が増加
2021年度は、新型コロナウイルスの感染拡大で、企業活動が大きく制限されました。
出張制限やテレワークが当たり前になりました。
しかし2022年度になって、自粛モードもなくなり、企業活動も元に戻りつつあります。
その影響で、出張旅費など管理費が増加しており、販売原価を悪化させています。
国内を中心に新型コロナウイルス感染者数が減少に転じたこと等に伴い、企業活動が通常に戻ったことから販売費及び一般管理費は増加に転じ・・・(後略)
【出典】タカラトミー_2022年度1Q決算短信
去年は事務所用不動産の譲渡益「1,884百万円」があった
前年同期比で、利益が大きく下がった最後の要因が、不動産売却益の有無です。
昨年は、財務体制強化を目的に香港にある事務所を売却しています。
TOMY(Hong Kong)Ltd.が所有する固定資産の事務所用不動産を譲渡し、当四半期においてその譲渡益として特別利益1,884百万円を計上
【出典】タカラトミー2021年度1Q決算説明資料
昨年度は不動産売却益が18.8億円ありました。
それが利益をかさ増ししていましたが、今年はそれが無いため見かけ上利益が目減りしているように見えます。
まとめ:タカラトミーの株価が下落している理由
本記事のまとめです。
・物流費の高騰
・円安影響
・コロナ明けで販売費及び一般管理費が増加
・去年は事務所用不動産の譲渡益「1,884百万円」があったから
2022年度1Q決算で、タカラトミーは減益となりました。
通期の利益目標の達成も難しくなっていることから、株価は大きく下落しています。
現状は物流費は高止まりしており、円安も続いています。
急に利益が回復する見通しは立っておらず通期でも厳しい決算となることが予想されます。
以上で分析を終わります。最後まで読んでくれてありがとうございましました。
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