こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
この記事では、自重堂の株価が下落している理由を解説していきます。
最近、自重堂の株価が下落傾向にあります。
7,000円台だった株価が、6,000円付近まで急落しています。
配当利回りも5%近くにまで上昇しており、投資を検討している方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、自重堂の株価が下落している理由と今後の見通しについて解説していきます。
同社への投資を考えている方に役立つ情報を提供します。
自重堂の株価が下落している理由を解説【原料価格の高騰がツライ】
自重堂の株価が下がっている要因をまとめました。
・円安、インフレの進展による原価高騰
・景気後退予測に伴う、作業着需要の減少
自重堂は、円安インフレの影響を受けており、今後厳しい経営となることが予想されています。
その影響で、株価は下落傾向にあります。
自重堂の概要をザックリ解説
自重堂の概要をまとめました。
・売上178億円、営業利益22.5億円(23年度予想)
・作業着、医療・福祉着などの製造・販売
自重堂は、工場や作業現場で使うユニフォーム・作業着を主に製造しています。
また、病院や介護現場での服も製造しています。
円安、インフレの進展による原価高騰
自重堂の株価が下がっている主な要因は、原価の高騰です。
自重堂は作業着の製造をしていますが、こうした作業着の原価が上昇しています。
資源・エネルギー価格の高騰や急速な円安の進行による仕入価格・物流コスト等の上昇に対応するため、経費抑制の観点から企業ユニフォームの更新を一時的に見送る動きも見受けた
【出典】自重堂_決算短信
また円安も経営の重しになっています。
自重堂は、海外の協力会社に製造を委託しておりますが、直近の円安の影響で仕入れ価格が上昇しています。
その対策として各種ユニフォームの価格改定を実施しています。
原材料費及び物流経費の上昇、資源・エネルギー価格の高騰、円安の進行に伴う仕入価格の上昇に対応するため、2022年10月より7年ぶりに販売価格を改定するとともに、海外生産態勢の見直しを行うなど、引き続き仕入価格の抑制に努めてまいります。
【出典】自重堂_決算短信
景気後退予測に伴う、作業着需要の減少
現在世界的にインフレ抑制のために、急速に金利が上昇しています。
その影響で、今後世界的な景気後退が来ることが予想されています。
自重堂のメイン顧客は、製造業・建設業です。
こうした業種は、景気後退の影響をもろに受ける分野です。
今後景気が悪化すると、自重堂の売り上げ・利益も下がることが想定されております。
FCFがたびたびマイナスなのが気になる
自重堂はたびたびフリーキャッシュフロー(FCF)がマイナスになっています。
こんな感じで、FCFがマイナスになっています。
これは製品在庫が売れずに残っているときに起きます。
景気変動で過剰に在庫を仕入れた結果、こうした事態が起きております。
自己資本比率は非常に高く、経営的には問題ありませんが、FCFがマイナスになるのはあまり良い傾向ではありません。
高配当なのは魅力的だけど・・・
株価6,100円での配当利回りは、4.9%です。
かなりの高配当かつ財務健全企業なので、個人的にも注目している銘柄です。
ただし自重堂は「連結配当性向35%程度を目安」としております。
23年度の予想配当性向は、54%となっており、減配ぎりぎりのラインにきている気がします。
財務的には頑張れる気もしますが、過去減配した実績もあるので、これ以上業績が悪化すると減配する可能性が高い気がします。
2022年10月の価格改定で販売数をうまく維持できれば利益を維持できそうですが、どうなるでしょうか?
個人的には、今慌てて買わなくてもよいのでは?という気もしています。
まとめ:自重堂の株価が下落している理由
自重堂の株価が下落している理由まとめです。
・円安、インフレの進展による原価高騰
・景気後退予測に伴う、作業着需要の減少
自重堂は、財務健全・高配当銘柄となっております。
一方で直近はインフレ・円安のダブルパンチで苦しい経営状況となっております。
この記事が自重堂の業績分析の参考になれば幸いです。
なお本記事は著者の個人的な意見をまとめたものであり、投資を推奨するものではございません。
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