こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
今日は、アメリカの高配当ETFであるSCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)について解説します。
アメリカの高配当ETFと言えば、VYM・HDV・SPYDの3兄弟が有名です。
ですが、最近はSCHDというETFが人気です。
SCHDは、これまで日本の証券会社では購入することができませんでした。
しかし、SBI証券と楽天証券がSCHDに連動する投資信託を発売したことで、一気に人気が高まっています。
そこで今回は大本となるSCHDというETFについて詳しく解説していきます。
米高配当ETF:SCHDの特徴と概要を詳しく解説
本家SCHDの特徴をまとめました。
・Dow Jones U.S. Dividend 100 Indexに連動するETF
・経費率は0.06%
・Charles Schwabが2011年より運営している
・トータルリターンが他の高配当ETFより高い
SCHDとは?指数の概要を解説
SCHDは「Dow Jones U.S. Dividend 100 Index」に連動するETFです。
SCHDに選定される企業となるためには、以下の4つの条件があります。
・最低10年連続の配当支払い
・時価総額(FMC)が最低5億米ドル
・3か月平均日次取引額(ADVT)が最低200万米ドル
・上記3つの条件をすべて満たす銘柄が、IAD利回りに基づいて降順にランク付けされる。このランキングの上位半分が銘柄選定の対象となる(IAD利回りとは、予想配当利回りの事)
上記条件に該当する銘柄を以下基準でランク付けし、上位約100企業へ投資します。
・フリーキャッシュフロー対総負債比率
・自己資本利益率(ROE)
・過去12か月の純利益を株主資本合計で割った値。株主資本がマイナスの場合、その企業は最下位になります。
・IAD利回り
・5年間の配当成長率
その他にもポートフォリオの構成に以下制限があります。
・単一銘柄の構成比率は、指数全体の4.0%まで
・単一のセクターは、指数全体の25%まで
やっぱりスマートベータは、銘柄の選定基準が分かりにくいですね。
ざっくりいうと「財務良好」&「資本効率が良い」&「増配傾向にある高配当銘柄」へ分散投資するETFと言えそうです。
SCHDはトータルリターンに優れている(高配当&株価も伸びている)
SCHDが人気の理由は、他の高配当ETFと比べてトータルリターンが優れている点にあります。
過去5年間のトータルリターンの比較ですが、SPYDやVYMよりも優れています。
以下は運営開始以来の株価推移です。
長期的に株価が右肩上がりに伸びている事が分かります。
また配当金も右肩上がりに成長しています。
・VYMは高配当と言いつつ、利回りが低め
・SPYDは高配当だが、増配や株価上昇があまり期待できない
VYMよりも配当利回りが高く、VYMのように株価の上昇も期待できる。
こうした点が人気の理由のような気がします。
SCHDの個人的な評価
・米高配当ETFの中では最も良さそうなETFと思われる
・但し今の株価で買いかと言われると微妙
過去は未来を約束してくれません。
ただ過去の動きを見る限り、SCHDは利回り・増配率・株価上昇率の観点から、最も良さそうなETFに見えます。
日本では投資信託しか買えませんが、SBI証券なら「年率0.1238%程度」の経費と割安であり、十分検討余地があると思います。
但しSCHDの2024年12月末時点での利回りは、約3.7%です。
一方でアメリカの政策金利FFレートは、4.25~4.50%です。
10年債利回りも4.7%付近です。
加えて、今は為替150円台後半と円安水準です。
為替がどう動くかは読めませんが、円高方向に振れた場合は、為替差損の可能性もあります。
高金利&円安という事もあり、個人的には今無理して買って行く必要もないかなと思っています。
買うとしたら、余力を残しながらコツコツ買っていく程度で十分かと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
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