こんにちは、コロスケです。
今日は、僕が10年間働いている製造業での資材部門、購買部門のやりがいについてまとめていきます。
資材部門って、モノを買っているのは知っているけど、仕事をする上でのやりがいって何なの?そもそも楽しい仕事なの?
資材部門の仕事は、営業などと違ってイメージが湧きにくい業種だと思います。
何も知らずに資材部門で働き始めると、後で「こんな仕事だとは思わなかった・・・」というミスマッチが発生する可能性があります。
今回は僕が10年間資材部門で働いてきた経験を踏まえて、製造業における資材調達、購買部門のやりがいを詳しく解説していきます。
・ エントリーシートや履歴書の志望理由が埋まらない!
・ 資材部門に興味があるけど、どんなやりがいがあるのか気になる。
こういった方の悩みを解決していきます!
また、そもそも資材部門ってどんな仕事しているかを知らない方は、以下の記事をご覧下さい。
資材調達/購買部門のやりがいを現役資材部員が解説【就活生用】
人によって仕事に対するやりがいは千差万別ですが、僕が10年間資材業務をやっていてやりがいに感じたことはこの4つです。一つずつ解説していきます。
文系でもモノづくりに深く携われる
僕が10年間資材業務をやってきて思う一番のやりがいは、間違い無く「文系でもモノ作りに深く携われること」だと言いきれます。
通常、文系でメーカーに就職する方は事務系と呼ばれています(営業・総務・経理・資材など)。
基本的には事務系はモノづくりに直接的には関わりませんが、資材部門だけは例外的にモノづくりに直接関わることができます。
資材はどういう形でモノ作りに携わるの?
資材部門は、「自社の製品に必要な部品・素材を購入すること」でモノ作りに大きく貢献していきます。
・設計部門におすすめ(安かったり・調達性が良い)部品を提案
・価格・納期・品質が良い取引先に注文する
・手配した部品を社内が必要とする時期に納入する
このように資材部門は、自社の製品に必要な部品の調達を通じて、モノ作りに大きく貢献できることがやりがいです。
自分が買った部品が自社の製品に使われるのは、資材部門にとって大きなやりがいだね
1円の原価低減がそのまま会社の利益になる
実は資材部門って物凄い利益を生み出せるんです。
会社の利益を生み出す人と言えば誰でしょうか?
営業部門:自社の商品を沢山販売することで会社の利益に貢献
設計部門:みんなが欲しくなる素晴らしい商品を開発することで会社の利益に貢献
みんな営業や設計部門が利益を生み出しているとイメージしがちですが、資材部門も結構利益を生み出す部門なんです。
例えば、資材部門が100万円の部品を価格交渉で90万円に値下げした場合、10万円の原価低減(原低)となります。この10万円はそのまま会社の利益になります。
営業部門が同じ10万円の利益を出そうとした場合、利益率10%として、「100万円」の売り上げを上げる必要があります。
つまり、資材部門の10万円の原低は、営業部門の100万円の売り上げと同じ価値がある仕事なのです。
営業部門の方が花形かと思っていたけど、資材部門も会社に大きく貢献しているんだね。
自分の仕事がそのまま会社の利益に直結することを実感できる。これが資材部門のやりがいです。
購入している部品や業界についての専門知識を身に付けられる
資材部門は、購入しているモノ(部品・材料)について色々勉強することで、色々な専門知識を身に付けられることが出来ます。
・調達品の製造工程(どうやってモノが作られているのか)
・調達品の特徴
・調達品の業界・市場動向
・調達品が安いか、高いかという価格目利き力
営業部門も、自社の製品については色々な勉強をしますが、資材部門が得られる知識は幅が広いです。
例えば、今まで僕が10年間で身に付けてきた知識の分野は以下の通りです。
・半導体
・樹脂
・基板
・抵抗・コンデンサ
・非鉄(銅やアルミ)
・ケーブル
などなど・・・
こういう幅広い分野の知識を身に付けられる業種は他にないと思います。
僕は以前「樹脂材料」の購入をしていましたが、色々知識を蓄積できたお陰で、普段の生活においてオモチャや文具のプラスチック製品を見てどういう材料で、どのような特徴があるかが分かるようになりました。
例えば、樹脂の知識を身に付けると、普段の生活で目にする樹脂製品の材質や特徴、値段はどれくらいかが分かってくるようになります。
まさに調達品のプロにです。
このように、様々な分野の専門知識を幅広く身に付けることで、自分のスキルを高めて行けるのが資材部門のやりがいの一つです。
資材部門は幅広い知識が習得できるね。
また、余談ですが知りえた業界の知識・動向は「投資」にも役に立ちます。
自分と取引がある業界は今後伸びるのかどうかを実際の営業担当者から聞くことが出来ます。景気の動向も生の声を聴くことが出来ます。
海外とやり取りする機会も多い
グローバル化が進み、資材調達は日本国内のみならず海外メーカーからの調達も増えてきています。海外メーカーの営業担当者と直接やりとりすることも多くあります。
海外メーカーとは、どんなやりとりをするの?
海外メーカーと直接やりとりする場合は、納期問い合わせ、価格交渉等全て自分で行います。
相手にもよりますが、英語でメールや電話のやり取りを行います(日本語で話してくれるケースもあります)。
尚、日本の商社・代理店経由の場合、普段のやり取りは海外メーカーと直接やりとりすることはありませんが、工場監査などの機会では直接やり取りすることもあります。
このように海外メーカーとのやり取りを通じて、グローバルな活動に携われることも資材部門のやりがいの一つです。
※注意
但し、資材部員全員が必ず海外調達に関われる訳ではありません。
日本国内からの調達のみの人もいます。購入品目・志望する会社によって内容は大きく変わってきます。海外とのやり取りがあるか気になる方は、志望する会社に聞いてみて下さい。
まとめ
僕が就活生の時の志望理由は、「文系でも深くモノづくりに携われる」でした。
10年経った今でもその志望理由は間違っていなかったと思います。
この記事を読んで、資材部員って面白そうと思ってもらえた方は、資材部門の志望動機の書き方も是非ご覧下さい。
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