資材部員で上司から「海外調達を増やせ!」と言われたことはありませんか?
僕は若い頃「何で海外調達を増やさなきゃいけないんだろう?」と思っていました。
ぶっちゃけ日本企業の方がやり取りが楽ですよね。
でも実は、輸出企業は海外調達を増やすとメリットがあるんです。
今回は資材歴10年の著者が「輸出企業が海外調達をすべき理由」を解説していきます。
・何で海外メーカーから部材を調達した方が良いの?
上記疑問に答えます。
輸出企業は海外調達を増やすべき理由を解説【為替マリー効果】
輸出企業は海外調達を増やすべき理由は、以下の通りです。
輸出企業が海外調達をすると、為替マリー効果を得られる
輸出企業の一番の悩みが「為替リスク」ですよね。
でも部材を海外から調達することで、為替リスクを相殺することが出来ます。
為替マリーとは何か?
そもそも為替マリーとは何でしょうか?
外国為替取引において、同一通貨の為替の売りと買いを結びつけることによって為替持高を相殺することをいいます。
為替マリーとは
為替の売りと買いを一緒に行うことで、為替リスクを相殺することが出来ます。
・完成品をドルで輸出する【製品を売ってドルを手にする】
・部材をドルで輸入する【ドルを渡して部材を手にする】
通常、輸出企業にとって円高はデメリットです。
しかし、資材調達の観点では円高は安く買えるメリットがあります。
このように輸出と輸入を相殺することが出来るので、為替リスクを低減することが出来ます。
輸出企業が海外調達をするときの注意点
資材部員が海外調達するときに注意することはある?
注意点は以下の2つです。
・輸出と輸入の通貨を合わせる
・外貨建てもしくは外貨リンクとする
輸出と輸入の通貨を合わせる
為替マリー効果は、同じ通貨で輸入と輸出をする必要があります。
輸出が米ドルなら、輸入も米ドルにしましょう。
販売の通貨が分からなければ、営業部門に聞いてみると良いよ
外貨建てもしくは外貨リンクとする
海外調達で為替マリーを得たいなら「外貨建ての輸入」がおすすめです。
売上で得た外貨をそのまま調達に使うことが出来るので、為替リスクが無くなります。
でも調達は「円貨のみ」というケースも多いのではないでしょうか。
円貨取引で為替マリー効果を得たいなら、「外貨リンク」での契約をしましょう。
外貨リンクとは、見積書の単価は外貨建てにして、その時の為替に応じて円転することです。
見積単価100ドル×為替レート100円=発注単価10,000円
為替レートは、四半期ごとに見直しなど、相手の取引先と条件を事前に決めておきます。
円貨建てでも外貨リンク契約にすることで、為替リスクを低減することが可能です。
まとめ:輸出企業は海外調達で為替リスクヘッジしよう
本記事のまとめです。
・輸出企業は海外調達をすることで為替リスクを低減できる
・海外調達するときは外貨リンク契約にしよう
輸出企業で働く資材部員は、海外調達をすることで為替リスクを低減できます。
海外調達品は、外貨リンク契約にして、会社の経営の貢献しましょう!
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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