製造業での資材・購買部門の位置付け【モノ作りの全体像を把握しよう】

製造業での資材調達・購買部門の位置付け【モノ作りの全体像を把握しよう】 資材業務について
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こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。

今日は「製造業における、資材調達・購買部門の役割・位置付け」についてまとめていきます。

    

資材・購買部門は、製造業における一部門の役割を担っています。

資材部門で働いていると、モノづくりの「特定の工程」しか把握することができません。

   

僕は後輩が入社してきたときには、まず「モノ作りの全体像」を教えるように心がけています。

    

全体像が分からないと、「何でこの仕事が必要なのか?」を理解することが難しいからです。

また全体像を理解すると、前工程・次工程をより意識した仕事が可能になります。

   

今回は資材歴10年の著者が「製造業における資材部門の位置付け」を詳しく解説します。

    

・資材調達/購買部門に興味がある就活生

・資材調達/購買部門への転職を考えている方

・いきなり資材調達/購買部門に配属されてしまった方

    

こんな方に有益な情報を提供します。

     

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製造業での資材・購買部門の位置付け【モノ作りの全体像を把握しよう】

      

モノづくりの大きな流れを、まずご説明します。

    

製造業のものづくりの流れと資材調達・購買の役割

    

資材部門は、モノづくりでの「部材の調達」の役割を担っています。

    

上記流れでいうと、②部品・取引先選定から在庫管理まで行うケースが多いです。

会社によって、どこまで業務を担うかは異なっております。

(購買部門という名前だと、納期管理は行わないケースもあるようです)

    

     

まずはこのモノづくりの全体の流れを理解しましょう。

    

・前工程、後工程の部門は、どこなのか?

・自分の仕事がモノづくりの上流なのか、下流なのか?

    

全体像を把握できると、自分の仕事の役割が見えてきます。

      

部品・取引先選定

部品選定・取引先選定では「何の部材を買うのか?どの取引先へ注文するか?」を決めます。

通常は以下の役割分担となります。

    

「部品選定」→設計・技術部門が管轄

「取引先選定」→資材調達・購買部門が管轄

    

しかし、技術部門が仕様調整の段階で特定の取引先と話を進めてしまうなど、実質的に技術部門が取引先を決めているケースもあります。

   

しかし、部品・取引先が決まる前(仕様決定前)は、価格が下がりやすいです。

そのため、資材部門が積極的に部品選定に関わっていく必要があります。

    

        

価格交渉

資材部門といえば、価格交渉を思い浮かべる方も多いのでは無いでしょうか?

実際、価格交渉は資材部門の一番の見せ場となります。

   

適性な価格で買うにはどうすればよいのか?

    

これは、資材部門にとっては永遠のテーマです。

価格交渉をうまく進めるには、日々取引先と交渉を行い鍛えていくしかありません。

このブログでは、価格交渉のノウハウも色々と解説しているので、ぜひご覧下さい。

    

     

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発注手続き

取引先との価格交渉が終わったら、取引先へ注文書を出します。

一方で、資材担当者には「発注の権限が無い」ことが多いです。

   

資材部門なのに発注できないってどういうこと?

     

資材部門は、担当者が悪いことをしないような仕組みが作られています。

担当者が「この価格で発注します」と伺いを立てて、責任者が「OK!」と言って初めて注文書が出せるようになっています。

    

これを「発注伺い」と呼んでいます。

伺書では、交渉経緯・価格の妥当性などを記録に残し、上司が承認したエビデンスを残します。

   

詳しくは以下の記事をご覧下さい。

    

   

納期管理

会社によって管轄部門が異なりますが、資材が納期管理を行うケースも多いです。

資材部門は、注文書を出したら終わりではなく「ちゃんと必要な時期に納入されるか?」をきちんとフォローする必要があります。

    

実は納期管理・納期フォローは、結構大変なんです。

注文した部材が必要な日に入ってこないと、工場はモノづくりができません。

   

モノを作れないと、お客さんに製品を納めることができないので、売上も立ちません。

多くの資材部員が「必要なタイミング」にモノが入るように日々取引先と調整をしています。

   

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在庫管理

無事納入された部材は、製造するまでの間、在庫しておきます。

納入された部材は自社の資産となるので、無くなったり雨に濡れないように、きちんと保管するよう必要があります。

これを「在庫管理」と呼びます。

   

生産管理部門で在庫管理するケースが多いですが、資材部門でも在庫管理をするケースもあります。

資材で在庫管理する場合は、棚卸しで在庫数量に間違いが無いかなど、適性に在庫を管理する必要があります。

   

払い出し

在庫された部材は、製造のタイミングで「現場に払い出し」されます。

払い出しでは、製造に使う部材をセットにしてまとめてから払い出すことが多いです。(キッティング)

    

一般的に払い出しは、生産管理部門が担うケースが多いです。

こうして、資材部門が調達した部材は、製造現場でのモノづくりに使用されます。

    

まとめ:資材部門は部材調達を通じて、モノづくりに貢献している

モノづくりの流れ、資材部門の位置付けのまとめです。

    

製造業のものづくりの流れと資材調達・購買の役割

    

・資材は部品選定から在庫管理まで、製造に必要な材料を供給する大切な役割を担っている

     

資材は製造業において、どの役割を担っているのかを理解できると、仕事の理解も早くなります。

仕事をする時は、全体像もイメージしながら仕事をしていきましょう!

    

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。

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