こんにちは、コロスケです。
先日以下ツイートをしました。
今日は日本の会社でありがちな「全部を優先する文化」について解説します。
・毎日いろいろなプロジェクトで忙しい
・職場で改善が全然進まない・・・
会社で苦労している方に有益な情報を提供します。
【全部を優先する?】あなたの職場の改善が全然進まない理由を解説
僕たちの職場で改善が進まない理由は、以下の通りです。
・現場のリソースは有限。全ての改善を同時に行うことは不可能
・全部を優先しようとすると結局何も進まない
・管理者に文句を言わず、自分で出来ることに集中しよう
色々なプロジェクトを並行して進めて、結局どれも中途半端だったことは無いですか?
現場のリソースを無視して、全部やろうとすると失敗しがちです。
「全部を優先」しようとする愚かさを解説します。
ありがちな光景
僕の会議中に議論される内容です。
今期の目標は以下の通りだ。
①コスト削減
②BCP確立
③棚残削減
④JITの推進
全ての目標を必達すること
それっぽいことを言っていますが、かなり無茶なことを言っています。
・コスト削減とBCPは相反することが多い
・棚残削減とJITも相反する
・4つの目標を達成できるリソースが足りない
コスト削減とBCPはどっちが優先ですか?
BCPを推進すると値上げになることもあるが、コスト削減も必要なので両方推進してほしい
こんなことを言うと現場は混乱しますよね。
BCPを進める上でコストアップとなる場合、どうしたら良いのか指針が示されていません。
また沢山の目標があるため、現場では沢山のプロジェクトが同時並行で進むことになります。
AとBとCのプロジェクトが同時並行で、忙しいよ・・・
現場のリソースは有限。全ての改善を同時に行うことは不可能
僕たちの働く時間は、一日8時間です。
各種活動テーマが2倍に増えても、働く時間を2倍にすることは出来ません。
(たまに休日出勤で無理やり帳尻を合わせる人がいますが、長く続きません)
全部を優先しようとすると、結局何も進まないことになります。
沢山の改善を同時並行で進めると、結局全てが中途半端な結果に終わります。
そういえば、部長肝入りの活動って気が付いたら自然消滅してたよね・・・
こんな経験は無いでしょうか?
一生懸命働いても目に見える成果が少ないのは、「全部を優先したから」なんです。
リソース配分・優先順位はマネジメントの仕事
経営者・管理者は、労働力というリソースをどの分野に振り向けるかを判断するのが仕事です。
全部優先!
やらないよりは、やった方が良い!
リソースが有限である事実を無視しても成果は得られません。
上司の判断が無いからと言って、現場が優先順位を勝手に判断すると、統制が取れなくなります。
今の時代、コストダウンより原価低減の方が大事だ。
値上げになっても複数社認定すべきだ。
でも今期の原価低減目標を達成できなくなるから、BCPは後回し
こんな感じになります。
限られたリソースをどの活動に注ぐのかは、マネジメントが判断すべきです。
資材業務では、コストダウンとBCPという相反するテーマのどちらを優先すべきかをマネジメントは判断しなければなりません。
管理職では無い担当者はどうすれば良いの?
でも管理職では無い僕たちはどうすれば良いの?
優先順位付けは管理職がすべき仕事です。
そのため、「現場が混乱しているのは上司のせいだ!」と言いたくなります。
でもそれは他責思考で、生産的はありません。
僕たちは「自分でコントロールできることに集中すべき」です。
・どの仕事から取り組むのか?
・自分の業務で改善できる余地は無いか?
批判ばかり言っていると格好悪いので、自分で出来る範囲に集中していくことが重要です。
まとめ:全部を優先しようとすると結局何も進まない
本記事のまとめです。
・現場のリソースは有限。全ての改善を同時に行うことは不可能
・全部を優先しようとすると結局何も進まない
・自分でコントロールできることに集中しよう
「全部を優先する」ってことは、何も優先しないのと同じです。
自分の職場が「全部を優先する」方針だったので、自分の思いをまとめてみました。
「全部を優先しない・本当に大事なことに集中する」という考えをもっと知りたい方は以下の2冊の本がとても参考になります。
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。
コメント