こんにちは、コロスケです。
今日は、「モノづくりの段階とコストダウンの関係性」について解説します。
資材調達・購買部員は、日々コストダウン活動を進めています。
でもコストダウンって、なかなか上手く行かないですよね。
実はコストダウン効果を最大限高めるために、知っておくべき知識があるってご存知でしたか?
今回は、資材歴10年の著者が「コストダウンを最大化するために知っておくべき知識」について解説します。
・コストダウンの知識を身に着けたい
・頑張ってコストダウンしたい!
こんな方に有益な情報を提供します。
モノづくりの段階とコストダウンの関係性を解説【資材調達部員向け】
![](https://corosuke-blog.com/wp-content/uploads/2020/05/girl-57e0d3474c_640.jpg)
コストダウンで知っておくべき知識とは何なのでしょうか?
・モノづくりの上流=設計段階が一番コストダウンしやすい
「何で設計者はこんな高い部材を使うんだ!!」
設計部門が高い部材を選んでしまい、困ってしまうケースは無いでしょうか?
感覚的に理解している人も多いかと思いますが、「コストダウンはモノづくりの上流でやるべき」と言われています。
詳しく解説します。
モノづくりの上流=設計段階が一番コストダウンしやすい
モノづくりの流れと、コストダウンの余地には、以下の関係性があります。
![モノづくりの段階とコストダウン余地-min](https://corosuke-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/モノづくりの段階とコストダウン余地-min.png)
調達品は、モノづくりの最初の方がコストダウンの余地が大きいです。
一方、仕様が確定し納期も迫ってくると、コストダウンできる余地は少ないです。
同じコストダウンの努力をする場合も、なるべく設計段階の上流に入り込んだ方が、成果が上げやすいです。
せっかく安い部品を知っているのに、設計者が別の部品を採用してしまった経験は無いでしょうか?
このように設計が決まる前であれば、色々とコストダウンができる余地があります。
仕様が決まる前にできるコストダウン手法
仕様が決まる前なら、以下のコストダウンができます。
・機能に沿ったVE提案(A、B、Cの部品をDにまとめるなど)
・メーカ、部材変更(資材が提案するQCDSが優れた部品の提案が可能)
・採用前の徹底競合(採用が決まる前の交渉は値下げしやすい)
このように、モノづくりの上流段階では、ドラスティックなコストダウンができます。
資材部員の醍醐味は、こういった上流での提案なので、ぜひチャレンジしてみましょう。
仕様が決まった後にできるコストダウン手法
一方で仕様が決まると、値下げ余地がどんどん減ってきます。
・単純ネゴ
・まとめ発注
・仕様をあまり変えないVE提案
「なんで価格が下がらないの?」
と悩んでいる資材部員の多くが、「値下げシロ」が殆どない交渉をしております。
乾いた雑巾を絞るような交渉になるので、なかなか成果も出にくいです。
もちろんこういう下流での交渉も必要ですが、できるだけ上流にも目を向けて交渉するのが望ましいです。
設計段階の情報を取るためには?
このように設計段階の情報を入手すると、コストダウン成果が上げやすくなります。
![](https://corosuke-blog.com/wp-content/uploads/2019/05/疑問-min.png)
じゃあどうやって設計段階の情報を取ればよいの?
設計段階の情報を効率よく入手する方法は以下のとおりです。
・ホールドポイントを設けて、設計部門から情報をもらう仕組みを作る
・設計のキーマンと懇意になり、情報を貰えるようにする
設計段階の情報は重要ですが、設計者の会議にばかり出ていると時間が足りなくなります。
効率よく情報を集めましょう。
まとめ:モノづくりの段階とコストダウンの関係性を理解しよう
本記事のまとめとして、先程の図をもう一度載せます。
![モノづくりの段階とコストダウン余地-min](https://corosuke-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/モノづくりの段階とコストダウン余地-min.png)
このグラフを理解して、なるべくモノづくりの上流段階で、存在感を発揮しましょう!
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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