【インタビュー】購買調達コンサルタントはどんな仕事をしているの?

資材業務について
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こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。

      

先日縁があって、購買調達のコンサルタントの方とお話する機会がありました。

色々とお話を伺う事ができ、とても勉強になりましたので、簡単にブログにまとめました。

           

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【インタビュー】購買調達コンサルタントはどんな仕事をしているの?

       

今回はお話した内容の中で、僕が参考になったポイントをまとめていきたいと思います。

話を聞きながらのメモなので、若干間違え・勘違いがあるかもしれませんので、その点はご了承下さい。

   

「購買のコンサルってこんな感じなんだぁ」という感じをつかんで貰えればと思います!

   

購買のコンサルティングとはどんなことをしているの?

僕は今まで、コンサルの方に支援いただく機会はありませんでした。

そのため「一体コンサルの方はどんな事をやっているのだろう?」と興味がありました。

     

購買のコンサルの方は普段どんな事をしているんですか?

          

・顧客の調達レベルに合わせて様々な事をやっている

    

というお答えでした。

例えば、顧客から「間接材料において、集中購買をしてコストを下げていくための組織を作って欲しい」という要望を受けたケースでは、以下の事をしているとのことでした。

      

・プロセスの整備

・システムの整備

・規定の整備

・実際に組織の人とコストダウンを進めていく など

     

仕組み・ルールの構築から実践まで、全部やっている感じですね。

他にも顧客から「資材の地位が低いので、何とかしてほしい」という要望を受けた場合は…

      

・資材の地位向上のためにビジョンを定める

・組織や調達の課題を洗い出す

・KPIを定める など

       

最近では、調達部門のDXや調達難への対応を、一緒になって支援している事が多いとのことでした。

    

要するに「資材部門が抱えている課題を、組織の人と一緒になって解決していく人」とのことでした。

       

確かに資材部門は、社外との交流が少なく、偏った考えに陥っている事があります。

そういう時に、外部の目を入れて客観的に支援頂くことは、有効な改善につながると思いました。

       

コンサルを依頼する人は誰?

どういう方から購買コンサルのご依頼が来るんですか?

       

・一番多いのは経営層(社長・副社長レベル)からの依頼

・最近は資材調達の部門長レベルからの依頼も増えてきた

      

元々コンサルを活用するのは、会社全体をどうやって変えるか?という問題意識から来ることが多いとのことでした。

そのため、経営層の問題意識から降りてくるパターンが多いようです。

(コンサル費用を出せる権限が経営層で、資材部門に予算は無い事が多い)

     

一方で最近は、資材の部門長レベルの人からの依頼も増えているとのことでした。

特に他部署から資材の責任者としてやってきた方が、あまりにも旧時代的な仕事のやり方を見て、危機意識を持つケースも多いとのこと。

    

入社してから資材畑の人は「これが当たり前」と感じるかもしれませんが、未だに紙やメールでの仕事のやり方を見ると、絶句しそうです笑。

      

コンサルの大変なところは?

そもそも、いきなりコンサルの人がやってきて、現場は変わるのでしょうか?

僕のイメージでは「現場の人は反発して頓挫するのでは?」と思いました。

特に長年染み付いた文化習慣をいきなり外から来た人が変えていくことに、組織の人は反発を抱きがちです。

      

そこで、こんな質問をしてみました。

     

購買のコンサルをすると、現場の人から反発が来ませんか?

        

・実績として改善している・発展・向上していることを説明すれば、徐々に変わっていく

・実際にバイヤーとして経験した苦労を踏まえて、丁寧に説明している

・変われる人を探して、その人を中心に組織を変えていく

      

僕はこの話を伺って「コンサルは知識も大事だけど、それ以上に人間関係だったり、人を動かす力が大切」だと感じました。

    

結局組織は、複数の人が集まってできます。

自分ひとりでは、組織を変えることはできません。

周りと関係を構築して、人を動かしていく力こそ、コンサルの力の源泉なのかなぁと思いました。

      

今後の調達部門はどうなると思うか?

コンサルの方視点で、今後の調達部門がどうなるかをお伺いしました。

      

製造業がシュリンクしていく中で、今後の資材調達部門はどうなると思いますか?

        

・決まったモノを安く買う、古いタイプのバイヤーは不要になる

・新たな技術を見つけてくる、会社自体を買うなど「購入品の価値を見極める能力」「ソーシング」は今後も必要

・開発購買の機能は残る

       

事務処理をして単純ネゴをして買い叩く系のバイヤーは不要とのことでした。

一方で「購入品の価値を見極める力」は今後も必要とのことでした。

そこでは、もっと経営に貢献するバイヤーが求められるようになるみたいです。

      

また「調達は製造業に限らない」というコメントも印象的でした。

「購入品の価値を見極める能力は、製造業以外でも使える」というお考えは、かなり視野が広いと感じました。

僕は「資材の就職口は、製造業以外には無いだろう」と思っていましたが、もう少し広く視野で考えてみるのも面白そうです。

     

まとめ

コンサルの方からは「もっと社外に目を向けて色々な情報をインプットした方が良い」というアドバイスを頂きました。

確かに毎日のルーティン業務は2,3年で慣れます。

そこから更に伸びるには、ルーティン業務以外の知識だったり経験がモノを言うのかもしれないと、僕も思います。

    

時間が許せば、社外の方と交流するのも面白いと思いました。

いつもと毛色が違う記事ですが、参考になれば幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

     

    

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