NTT、KDDIのライバルはスペースX?|通信銘柄の深刻なリスク

NTT、KDDIのライバルはスペースX?|通信銘柄の深刻なリスク 投資の勉強
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こんにちは、コロスケです。

今日は通信会社大手のNTTとKDDIが抱える業績リスクについて解説します。

     

NTT、KDDIと言えば、日本を代表する優良企業です。

NTTは営業利益率10%超、KDDIは20%の営業利益率となっております。

    

連続増配を続けており、高配当株投資では主力となり得る銘柄です。

ですが、2020年10月時点で、株価は低迷しています。

   

一番の理由は、菅首相が携帯料金の引き下げに強い意欲を燃やしているからです。

     

僕は「業績が悪くなっていないのに、株価が大きく下がっている=チャンス」と思い買い増しを行いました。

    

しかし、通信事業のことを調べていくうちに、通信業界のリスクが見えてきました。

そのため、当初予定していた無限ナンピンは取りやめることにしました

   

今回は、NTT,KDDIに投資している著者が「通信銘柄の無限ナンピンを止めた理由」を解説します。

    

・通信銘柄の見えないリスクが知りたい

    

という疑問に回答します。

   

    

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NTT、KDDIのライバルはスペースX?|通信銘柄の深刻なリスクを解説

通信

      

NTT、KDDIの見えないリスクを2つご説明します。

    

・電波オークション

・通信衛星という黒船

     

いずれもNTT、KDDIの利益を大きく目減りさせる可能性があります。

特に通信衛星は、NTT、KDDIがオワコン会社になる可能性を秘めています。

   

詳しく解説します。

    

【リスク1】電波オークション

電波オークションとは、何なのでしょうか?

   

電波オークションとは、周波数帯域の利用免許を競売で電気通信事業者に売却して事業を行わせるものである。有限な公共財である電波を有効利用するための手法である。

【出典】wikipedia 電波利用料 電波オークション

     

要は電波は貴重な財産だから、オークションにかけて高く売ろうという考えです。

実は欧米では電波オークションは行われており、今後日本でも導入の可能性があります。

   

現在、NTTとKDDIが払っている電波利用料は以下の通りです。

    

総務省によると、27年度の電波利用料金の収入は総額約747億円。

主な通信事業者やテレビ局の電波利用負担額は、

▽NTTドコモ約201億円

▽KDDI約131億円

▽ソフトバンク約165億円

【出典】産経新聞 電波オークション 政府が導入検討 2017.9.12記事

     

現在、NTT,KDDIは200憶円程度しか払っていません。

しかし電波オークションが導入されると、利用料金は高騰する可能性があります。 

   

実際、アメリカでは「5兆円」という莫大なお金がかかっているようです。

    

同制度を導入している米国では、2014年11月から翌15年1月までに実施されたオークションで、3つの周波数帯が計約5兆円で落札されたという。

【出典】産経新聞 電波オークション 政府が導入検討 2017.9.12記事

     

仮に日本で電波オークションが導入され、電波利用料が10倍に増えると、NTTとKDDIが払うお金は以下の通りに増えます。

    

【NTT】201億円→2,010憶円

【KDDI】131億円→1,310憶円

    

これはNTT、KDDIの利益の13%程度に相当します。

オークションは価格が吊り上がる傾向にあるので、更に利用料が高くなる可能性もあります。

    

【リスク2】通信衛星という黒船

衛星通信と聞いて、どんなイメージをしますか?

    

・災害の時のみに使っている

・遅延がある

・遅い

     

しかし、将来そのイメージがガラッと変わるかもしれません。

上記「遅い」イメージは、静止衛星上にある衛星の場合です。

一方、最近は低軌道の衛星と通信することで、遅延なく通信ができる可能性が出てきました。

    

アメリカのスペースXは、「スターリンク計画」を立ち上げ、衛星通信網の拡大を進めています。

   

急速にスターリンク衛星の打ち上げを進めるスペースXは、2020年内に24回、1カ月に2回の打ち上げを実施する予定だ。そして、総務省が公開した資料から、スペースXが日本で衛星通信サービスを提供する目標時期が明らかになった。

総務省の衛星通信に関する審議会へスペースXが2019年12月提出した文書によれば、「24回の打ち上げを2020年末までに行った後、衛星通信のグローバルカバレッジ提供を開始する。2020年第3四半期までに日本国内でユーザー端末のライセンスを取得し、2020年末から2021年初頭にはサービスを開始する」としている。

【出典】YAHOOニュース スペースX、スターリンク通信網を年内に日本でサービス提供へ

     

今までは日本中に基地局を立てないと、安定した通信環境を提供できませんでした。

(楽天が今必死に基地局を作っていますよね)

    

しかし今後10年、20年後には基地局が無くても衛星通信でカバーできるかもしれないのです。

そうすると、NTT、KDDIはアメリカのスペースXと競合になるということです。

   

通信衛星という新たな競合と戦うと、今までのような高利益は望めないかもしれません。

最悪のケースでは、スペースXが日本のシェアをかっさらってしまうかもしれません。

   

僕は「NTT、KDDIは半永久的に利益を出し続ける」という前提で投資をしていました。

しかし、通信衛星の未来を考えると、その前提が崩れそうです。

    

NTT、KDDIはスペースXと戦って勝てるのか?

スペースXという黒船という存在を考えた時に、無限ナンピンという考えを撤回することにしました。

    

まとめ:通信企業も永続するとは限らない

NTT、KDDIについて、僕の所感をまとめました。

   

・ここ10年は電波オークション&国策のリスクがあるが何とか持ちこたえると予想

・しかし通信衛星の黒船が来た時、NTT、KDDIはオワコン企業になるかも

     

僕は20年以上の長期目線の投資家です。

20年先を見据えて投資をしたいと思っています。

   

そう考えた時、通信衛星の黒船はかなりの脅威です。

通信銘柄に集中投資した場合、資産が大きく目減り&減配地獄となるかもしれません。

   

直近では高利益なので継続保有しつつも、PFの分散は進めたいと思います。

    

「投資に絶対はない」ことを肝に銘じて、分散投資を今まで以上に徹底していきたいです。

   

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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