この記事では、オリエンタルランドの株価はどこまで上がるのか?を解説しています。
オリエンタルランドの株価って今後どうなるのかな?
こんな疑問に答えます。
オリエンタルランドって、コロナ禍で厳しそうなイメージがありますよね。
でも実はコロナの逆風を乗り越えて、株価は順調に伸びています。
何と数年で株価は3倍に増えています。
凄まじい成長です。
でも、何で株価がこんなに上昇しているのかご存知ですか?
オリエンタルランドへの投資を考えているなら、株価上昇の背景は知っておくべきです。
そこで本記事では、「オリエンタルランドの株価が上がる理由と、今後どこまで上がるのか?」を解説していきます。
オリエンタルランドの株を買おうとしている方に、参考になる情報を提供します。
オリエンタルランドの株価はどこまで上がるのか?【株価高すぎです】
オリエンタルランドの株価が上がっている理由は、以下のとおりです。
・アフターコロナを見据え2,815億円もの巨額投資
・巨額の設備投資を可能にする財務体質
・入場料の引き上げによる客単価アップ
・金余りの相場で超優良銘柄に買いが集まっている
さすがディズニーランドです。
コロナ禍の逆風を物ともせず、むしろ新たな成長につなげようとしています。
以降では、株価が上がっている理由を詳しく解説します。
アフターコロナを見据え2,815億円もの巨額投資
オリエンタルランドは、コロナ禍で臨時休園するなど、苦しい経営を迫られています。
しかし、タダでは転ばないのがオリエンタルランドです。
積極的な設備投資を行うことで、将来への種まきをしています。
1つ目の投資が、新テーマポート「ファンタジースプリングス」の建設です。
約2,500億円を投じ、2023年にオープンする事を目指しています。
人気の「アナと雪の⼥王」など3つのエリアテーマを設ける一大プロジェクトです。
2つ目が東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルです。
約315億円を投じ、新たなホテルを2022年4⽉にオープンする予定です。
これらの投資により、将来的に約500億円もの売上拡大を計画しております。
このように、苦しい時に積極的な投資をしている事が株価上昇の要因になっています。
巨額の設備投資を可能にする財務体質
オリエンタルランドは、2020年度、2021年度2年連続で赤字予想です。
コロナの長期化により、22年度以降のV字回復も見通せない状況です。
しかしオリエンタルランドは、2019年度までは利益率20%超という高利益体質でした。
自己資本比率も70%台と鉄壁の財務体質です。
この財務体質が、赤字状況での積極投資を可能にしているのです。
コロナでも屋台骨が揺らいでいない事が、投資家の安心につながっているのです。
入場料の引き上げによる客単価アップ
そしてオリエンタルランドは、コロナ禍で思い切った値上げに踏み切っています。
従来より定期的に値上げを行っていましたが、上記の通りたった1年半で「最大1,200円」もの値上げをしています。
(値上げ&変動価格制の導入)
その結果、2021年度では、大きく1人当たりの客単価を増やすことに成功しています。
このように、1人当たりの支払額が3,000円以上増えています。
今やディズニーは、14,000円もかかるんです。
こういった価格改定が、株式市場には好意的に受け取られ、株価上昇につながっています。
金余りの相場で超優良銘柄に買いが集まっている
株価が上がっている最後の要因が、マーケットの金余りです。
世界各国で、大規模な金融緩和が実施されております。
その結果、日本市場でも優良銘柄には多くの買いが集まっています。
オリエンタルランドもその例外にもれず、金融相場で大きく株価を伸ばしています。
いくら値上げして投資したからと言って、株価が3倍になるのはやはり金融相場の為せることだと思います。
オリエンタルランドの株価はどこまで上がるか予想してみた
では、オリエンタルランドの株価はどこまで上がるのでしょうか?
・2018年度の平時に業績が戻ってもPER70倍であり、あきらかに割高
・今後の目標は、売上5,000億円台後半と、将来的にもあまり伸びない
・金融相場も終わりが近く、ここからの大きな伸びは期待できない
あくまで個人の見解ですが、これ以上の伸びはあまり期待できなさそうと感じました。
これからも伸び続ける!と安易に考えるのは、危険かもしれません。
詳しく解説します。
2018年度の平時に業績が戻ってもPER70倍であり、あきらかに割高
株価の割安さは、PER(株価収益率)という指標で測れます。
日本の銘柄では、PER10倍~20倍程度が一般的と言われております。
ですが、オリエンタルランドのPERは異常に高いです。
2018年レベルに業績が復活しても、PERは70倍です。
(2020年度以降は、赤字のためPERはマイナス)
V字に業績が回復する前提でも、株価は1万円くらいが適正では無いかと思います。
今後の目標は売上5,000億円台後半と、将来的にもあまり伸びない
オリエンタルランドは、将来に向けて大きな投資をしています。
ですが新テーマポート「ファンタジースプリングス」が稼働する2023年度です。
オリエンタルランドのIRでは、ファンタジースプリングスの投資効果を「年間500億円」と見込んでいます。
2023年度でさえ、連結売上高は「5,000億円後半」までしか伸びません。
僕は2023年度に、EPS(1株純利益)が330円くらいを予想しています。
その場合も、PERは60倍前後であり「まだ割高水準」です。
つまり将来の増益を含んでも、今の株価は説明できないくらい高いという結論になります。
金融相場も終わりが近く、ここからの大きな伸びは期待できない
2020年のコロナ感染拡大以降、世界各国は大規模な金融緩和を続けてきました。
ですが、金融緩和も終わりの時を迎えています。
米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)開始を決めたことを受け、国債購入額は15日以降の1カ月間で計約700億ドル(約8兆円)と前の月より100億ドル減らす。
【出典】日本経済新聞_FRBの国債購入減額、15日から テーパリング開始 ※2021年11月15日記事
今までは金余りで、優良銘柄はどんどん株価が上がりました。
しかし、今後の株価は業績次第となります。
先程説明したように、オリエンタルランドは今まで金融緩和の恩恵をモロに受けていました。
今後のマーケットの状況では、株価が大きく下落する展開も有り得そうです。
まとめ:オリエンタルランドの株価はどこまで上がるのか?
本記事のまとめです。
・オリエンタルランドは財務良好の優良企業であり、株の買いが集まっている
・しかし今は明らかに割高な状態であり、今後は下落する可能性もある
オリエンタルランドの株価は、割高です。
今後も株価が上がり続けることは、予想しづらいです。
優待目当てでの投資を検討している方も多いと思います。
ですが、安易に投資をすると大きな損をする可能性があるのでご注意下さい。
尚、本記事は著者の見解をまとめたものであり、投資を推奨するものではありません。
投資は自己責任でお願いいたします。
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