こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
今日、小野薬品工業に新規投資をしました。
今日は小野薬品工業を50株購入。
— コロスケ@バリュー投資家 (@Rvukou8sQT2nHDg) February 2, 2024
新しい仲間が加わりました。高配当株の利回りが低下傾向にある中、製薬会社で利回り3.2%は相対的に魅力的です。売上・利益は今期がピークで今後下がっていくことは確定しておりますが、財務的にも今の配当は維持できると判断し投資に至りました。下がれば買い増します
今日は小野薬品工業に新規投資をした理由について解説していきます。
小野薬品工業に新規投資【経営状況と今後の見通し分析】
今期は最高益の一方で来年度から厳しくなる
まず小野薬品工業の最新状況です。
先日3Q決算発表がありましたが、結果は順調でした。
・売上進捗率:78%
・営業利益進捗率:87%
・EPS進捗率:88%
※通期計画に対する進捗率
円安の恩恵もあり、今期はまず間違いなく最高益を出すものと思われます。
一方で来年度以降は、売上・利益が下がっていくことがほぼ確定的です。
・オプジーボの競争激化
・24年から段階的にメルク・ロシュからのロイヤルティ収入減少、26年末に終了
・オプジーボは、米国で2028年、欧州で2030年に特許切れ
・フォシーガ2型糖尿病の適応は2025年4月、1型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病(CKD)はいずれも28年5月に特許満了
・今期は特許和解金170億円が計上されている
つまり小野薬品は、今期が山の頂にあるのです。
来期以降は、年々売上・利益が下がっていく見込みにあります。
特にロイヤリティ収入が来期から減少していくのは辛いです。
22年度のロイヤリティ収入は1,521億円だったので、影響度合いの大きさが分かると思います。
このように今後の見通しが暗いことから、小野薬品の株価は低迷しております。
財務良好の優良企業を安く買うチャンスにも見える
一方で現時点の経営状況は、素晴らしいです。
3Q決算を見る限り、通期決算での上方修正もあるかなと思っています。
そんな優良企業かつ財務優良な企業が、下がっているのはチャンスに思えました。
・今期最高益
・配当利回り3.2%は製薬会社の中では高利回り
・PER10倍
・自己資本比率80%超
こんなに毛並みの良い製薬株を、利回り3%で手に入れられる機会は少ないです。
株価的には、EPSが今後半減=130円程度に下がる事までは織り込み済みのように見えます。
そして過去の実績から、EPS100円程度までなら減配しないのでは?と予想しております。
つまり今後利益が下がっても「EPS100円を維持できれば勝ち」という理屈になります。
NISA枠を使えるという事を踏まえると、そこまで分の悪い勝負では無いと感じ投資に至りました。
(注:僕は高配当投資家なので、配当が今後も維持できるかが最重要ポイントとなります)
あと景気悪化局面に備えて、PFにディフェンシブ銘柄を増やしておきたいと思っていたことも小野薬品を買った理由の1つです。
一方で今後の円高リスクが気になる
海外での売上比率が高い小野薬品にとって、円安は追い風です。
一方で将来的に円高に戻った場合は、逆風となります。
最近の日米の金利状況を見ると「米は利下げ、日は利上げ」局面にあります。
つまり、一般論でいうと円高が進みやすい環境にあります。
今後円高に大きく推移した際に、想定以上に利益が目減りする可能性がありえます。
そのため、一気に買うのは怖く単元未満での投資となりました。
また短期的には、株価2,000円=利回り4%までは下がる余地がありそうです。
(毛並みの悪いアステラスが4%ちょっとの利回りなので、そのくらいまでは下がるかもという想定)
なので、今後2,000円までは下がるかもしれないという想定で、株価が下がったタイミングで徐々に資金を入れていこうかと思います。
まとめ:小野薬品工業に新規投資
本記事のまとめとして、小野薬品を買った事の理由をまとめました。
・製薬会社の利回り3%はなかなか出てこない
・今後の利益減少は株価にある程度織り込まれていると判断
・EPS100円までなら減配は無い&EPS100円は維持できると判断
・景気後退局面に備えて、ディフェンシブ銘柄の比率を増やしたい
・他の高配当銘柄の利回りが大きく下がり、相対的に小野薬品の魅力が増した
日米ともに最近の株価は堅調で、なかなか買うチャンスがありません。
ですが配当の積み上げのためにも、株数の積み上げは大切です。
自分が納得できる株価であれば、これからも他の銘柄も含めて拾っていきたいと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
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