こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
最近Twitter(X)で、株式投資に関する2つの意見が対立しているのを目にしました。
・投資では買値にこだわるべき
・投資では買値にこだわるよりも、とにかく株数を積み上げることを優先すべき
なかなか深いテーマだな、と思ったので今回ブログで取り上げることにしました。
尚、今回の議論は「日本の高配当株投資」という前提で考えております。
【株式投資】買値にこだわるべきか、株数を増やすことを優先すべきか
まず僕の考え(意見)を述べます。
僕は、どちらの考えも正しいと思っています。
そもそも「買値にこだわる」と「株数を増やす事」は、対立するものではありません。
「2つの内、どちらをより優先しているか?」という自分の投資戦略・リスク許容度の違いだと考えています。
買値にこだわるべきという意見の根拠
買値にこだわるべきという意見の根拠は、以下の3つです。
・高配当株は成熟企業。株価が右肩上がりに成長することは望みにくい
・日本自体も成熟市場で右肩上がりの成長は望めない
・配当金よりも株価の変動額の方が圧倒的に大きい
そもそも高配当銘柄は、成熟企業に多いです。
これ以上大きな成長が望めない場合、事業への再投資よりも配当金という形で株主に還元します。
成熟企業は、株価も大きく成長しない事が一般的です。
加えて、日本市場そのものも成熟市場です。
少子高齢化によって人口が減少していく日本では、企業の売上も大きく伸びにくいです。
こうした日本の高配当株の特徴を踏まえると、安易に高値掴みをするのは危険です。
銘柄によっては何年間も含み損を抱え続ける結果になりかねません。
加えて、株価の値動きは配当金よりも大きいです。
1万円の配当金を得ても、50万円の含み損を抱えてしまっては、何のために投資しているのか分からなくなってしまいます。
こういう理由により「高配当株投資では、高値掴みを避けるべき」という考え方をする人が多いです。
株数を増やすことを優先すべきという人の意見
一方で、どんどん株数を積み上げていく事を優先すべきと考える人もいます。
その理由は以下の3つです。
・リーマンショック以降の日本市場は右肩上がりで、買い場を待っては買うチャンスを失う
・含み損になったら、もっと買い増せば良い
・早く配当金を再投資することで複利の効果を得られる
日本は、未だにバブルの頃の株価を超えていません。
しかしもう少し短いスパン、リーマンショック以降で見てみると、株価は右肩上がりとなっています。
2009年以降は、底値を待っているといつまでも投資できない可能性がありました。
こういう右肩上がりの相場では、待ちは機会損失につながる悪手です。
実際、2020年のコロナショックの後は「2番底」を待つ人が多くいました。
しかし、結局はその後も株価はするすると上昇を続けており、チャンスを逃した人も多かったと思います。
また株数を優先する人は、高値掴みをして含み損になっても「買い増しチャンスなので、もっと買えばよい」と考えます。
早く投資をして配当金を再投資すれば、配当金という雪だるまを大きく育てていくことができます。
僕自身、2020年のコロナショック以降、大きく買う事ができずチャンスを逃した感があります。
こうした実体験からも「どんどん株数を積み上げるべき」という考えも正しいと感じております。
結論:2つのバランスが大切
「買値にこだわる」「株数を積み上げる」
結局この2つは、どちらも大切な考えです。相反することはありません。
どちらかに偏る投資スタイルは、うまくいきません。
自分の投資目的・リスク許容度・入金力を踏まえて、自分はどのくらいのペースで株を買っていくのか?を決めるべきです。
もしあなたが「5年以内にFIREする」という目的があり、それに見合ったリスク許容度・入金力があるなら、買値にこだわらずどんどん株数を積み上げていくべきです。
一方で以下の方は、一気に株数を積み上げる必要はありません。
・老後=30年後に備えたい方(株数を急いで積み上げる必然性が無い)
・入金力に限りがある(暴落時に買い増しができなくなる)
・リスク許容度が低い。もしくは分からない(一気に買うと退場リスクが高まる)
このように、株式投資では「どの企業の株を買うか?」よりも、「自分はどのくらいのペースで株を買っていくのか?」を決める方が重要です。
長く投資を続けるために、まずは自分は「買値にこだわる」「株数を積み上げる」どちらを優先するのかを考えてみましょう。
ちなみに僕は、投資を始めた頃は、圧倒的に買値にこだわっておりました。
ただ徐々に自分のリスク許容度も分かってきたことから、株数を積み上げていくことも心がけています。
買値にこだわりつつ株数を増やす戦術
「買値にこだわる」「株数を積み上げる」。
この2つの良いバランスを保つのは、意外と難しいです。
こういう方におすすめなのが、1株ずつコツコツ買うという投資戦術です。
1株投資の良い点は、以下の3つです。
・1株ずつコツコツ買うので、機会損失を防げる
・資金管理が行いやすい(暴落のチャンスで資金枯渇を防げる)
・1株投資の手数料がゼロになった
株価の動きは読めないので、底値を待っているとチャンスを逃してしまう可能性があります。
その点1株ずつ買っていれば、少しずつですが確実に株数が増やせるので機会損失を防ぐことが可能です。
また1株ずつの投資なので、資金管理も容易です。
暴落時の買い付け資金を確保しつつ投資ができるのは、大きなメリットです。
最後に1株投資の手数料がゼロになったのも追い風です。
これまで単元未満株の手数料は、割高でした。
しかしここ1年で一気に風向きが変わりました。
大手SBI証券では、単元未満株も手数料がゼロ円になったので、手数料負けを気にせず毎日投資が可能です。
「買値にこだわる」「株数を積み上げる」。
この2つのバランスに迷った方は、1株投資を始めてみるのがおすすめです。
今日は稲畑産業を2株購入。
— コロスケ@バリュー投資家 (@Rvukou8sQT2nHDg) October 12, 2023
値動きが激しいですが、やる事は変わらないので、淡々と相対的に割安な銘柄をコツコツ買っていきます。
今日の投資で年間の配当金を190円ほど増やせました。「千里の道も一歩から」の精神でゆっくり頑張っていきます。
まとめ:買値にこだわるべきか、株数を増やすことを優先すべきか
本記事のまとめです。
・買値にこだわる事/株数を増やす事はどちらも大切。2つのバランスが重要。
・2つのバランスを取る戦術として「1株投資」がおすすめ
買値にこだわる事/株数を増やす事、この2つはどちらも大切です。
自分に合ったバランスを見つけることで、市場から退場するリスクを減らすことができます。
この記事が参考になれば幸いです。
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