資材調達・購買部員は性格悪いってホント?【現役資材部員が回答】

資材調達・購買部員は性格悪いってホント? 資材業務について
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こんにちは、コロスケです。

今日は資材調達・購買部門の人って性格が悪いってホント?という疑問についてまとめていきます。

 

資材調達・購買部門って上から目線で色々要求するイメージがあるかもしれません。

また実体験として、客先の購買部門の窓口の人の性格が悪かった、なんてケースもあるかもしれません。

 

でも実際のところ、資材調達の人ってホントに性格が悪いのでしょうか。

資材調達歴10年で現役資材部員の僕が、実際の資材・購買部員の性格を詳しく分析していきます。

 

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資材調達・購買部員は性格悪いってホント?【現役資材部員が回答】

 

資材・購買部員は性格悪いの?に対する答えです。

 

・性格悪い人も中にはいます。

・そして性格悪い資材部員ほど、出世しやすい印象

・性格悪い資材部員は、ゼロサムで物事を考えがちで、更には上から目線

 

自分も資材部員なので、自己弁護っぽいですが、資材部員=性格が悪い訳ではありません。

丁寧で真摯な対応をする資材部員の方が多いと(自己評価ですが)思っています。

 

一方で資材部という組織では、性格が悪い人の方が出世しやすい気がします。

その結論に至った理由をご説明致します。

 

資材調達・購買部門で性格の悪い人の特徴

性格が悪い資材部員には2つの特徴があります。

 

・ゼロサムゲームで取引先と交渉する

・上から目線

 

ゼロサムゲームで取引先と交渉する

ゼロサムゲームとは、勝者と敗者が生まれるゲームです。

例えば、FXや株取引では儲かった人がいる裏では、損した人がいます。

 

資材取引でゼロサムゲームをすると、資材部員は価格交渉でとにかく安く買うことしか頭にありません。(相手の利益を取りに行く)

資材部員が得をする分、相手の取引先は損したり、疲弊してしまいます。

 

交渉では常に自社・自分にどのようなメリットがあるかで判断するので、自分にメリットが無いと動かないことが多いです。

 

上から目線

昔の資材部員に多かった印象ですが、「資材部門は買い手なので立場が上」と勘違いする資材部員がいます。

そういう人は、取引先からの問い合わせには対応せず自分の問い合わせばかりフォローします。

また、相手の立場や事情を考えずに一方的だったり、理不尽な要求をしがちです。

 

こんな資材部員とは仕事したくないよね・・・

 

資材調達・購買部門で性格悪い人が出世しやすい理由

でも、どうして資材部門では性格が悪い人ほど出世しやすいのでしょうか。

普通に考えたら、そういう人は出世できなそうなのですが、以下の事情があります。

 

・取引先の事を考えない=自社の利益を最大化していると短期的には見えてしまう

・取引先に理不尽に接している=頑張っていると勘違いされてしまう

・そして残念ながら、そういうやり方で成果を出すことも多いので出世しやすい

 

こういう上司が出世してしまうと、殺伐とした職場が生まれます。

ただ残念ながら、会社はこういう性格悪い人を、成果を出している人として評価しがちです。

 

取引先に理不尽な対応をしている人は、自社の利益のために頑張っているとも言えます。

納期にしろ、価格交渉にしろ、一方的で理不尽な要求なので会社にとっては短期的な利益を生みやすいです。

そしてそういう行為自体が、「頑張って仕事をしている」と見えがちです(特に広く浅く接している上司にはそう見えがち)。

  

そして実際にそれで価格を安くしたりすることも多いです。

結果として成果を出している人として出世してしまうケースが多いです。

 

職場の環境が資材部員の性格を悪くしている場合も

こういう性格悪い資材部員は実は、個人の資質では無く会社の風土の可能性もあります。

社内の設計製造部門や、生産管理部門から厳しいフォローを受けたりすると、その分取引先に強く言わないと板挟みにあってしまいます。

会社の雰囲気が厳しかったりすると、自然と資材部員も性格悪くなりがちです。

 

僕は他の資材部門で働いたことはありませんが、この会社の資材部員って性格悪いよね、っていうケースはあると思います。

そういう場合、性格の悪さは、資材部員個人の資質というより、会社の社風と言えるのかもしれません。

 

今後、性格の悪い資材調達・購買部員は淘汰されていく根拠

淘汰

 

こういう話を聞くと、資材部門はやっぱり性格悪い人の集まりだ、と思うかもしれません。

でも今後は、そういう性格の悪い資材部員は徐々に淘汰されていくことになります。

 

調達環境の変化

最近の日本国内の調達環境は大きく変化しています。

一言でいうと、相対的に取引先の地位が向上しています。

これは市場の寡占化や、需要より供給の方が多い需要過多の状況が原因です。

 

昔なら資材部員の理不尽な要求があっても、取引先の営業の方は失注を恐れて要求に従っていたケースが多かったです。

資材部員が多少理不尽なことを言っても、いう事を聞いてくれ易い環境でした。

そのため、理不尽な要求をすることで、資材部員が利益を多く得ることになりました。

 

一方、需要過多の状況だと、売り手には色々な選択肢があります。

他にも良い条件で販売することが出来るので、無理な要求を聞く必要が無くなってきます。

 

その結果、旧態依然の理不尽な要求をすることで利益を得ることが難しくなってきました。

 

職場の後輩・部下もついてこない

これはちょっと会社によって個人差があるかもしれません。

 

昔は一つの会社に勤め上げるケースが多かったので、職場の人とは長期間関係性が続きます。

そういう場合、上司・先輩の理不尽な命令でも従わなきゃ、というインセンティブが働きやすい環境でした。

でも今は、人材の流動性が上がってきています。

特に現在は人手不足なので、転職市場を見ると、資材関連の転職も沢山あります。

そんな理不尽な環境に勤め上げる必然性が無くなってきたので、性格の悪い上司についてくる人は減ってくると思います。

 

また企業のコンプライアンスも厳しくなってきたので、パワハラ系で利益の最大化を図る人の立場は昔より弱くなってきています。

 

性格悪い資材部員の末路

今後性格が悪い資材部員は次の末路を迎えることになります。

 

・取引先から回答を得られない

・納期問題発生時に融通してもらえない

・誰からも協力を得られないので、生産性が悪くなり成果が出なくなる

 

昔は取引先や後輩部下の屍の上に君臨してきた性格の悪い資材部員は今後通用しなくなります。

 

資材調達・購買部員のあるべき姿

僕は資材業務を10年間やってきました。

その経験からつくづく思うことは、取引先とは絶対に良好な関係を築くべきということです。

自分だけが得しようという考えは長期的にみて失敗に終わることが多いです。

 

でも厳しく接しないと、取引先に軽んじられるのでは?

 

もちろん取引先との関係は、なあなあの関係ではいけません。

相手に非があれば時には厳しいことを言わなければいけません。

それは、自分が偉いからでは無く、ビジネスとして必要だから言うのです。

 

取引先と良好な関係を築くためのポイントは以下の通りです。

(僕自身が今も気を付けているポイントです)

 

・取引先からのお願い・問い合わせにきちんと回答していますか?

・お願いと指示をきちんと使い分けていますか?

・取引先と無駄話していますか?

 

取引先や依頼を無視して自分の要求だけを通しているといずれ相手にされなくなります。

 

そしてお願いすべき時に指示をしてもいけません。

またきちんと指示すべき時にお願いするのも相手との関係を間違ったものにしてしまうので、やってはいけません。

 

そして取引先と良好な関係を作り上げようという意志が必要です。

忙しくても5分くらいは、相手の方と関係ない話をしましょう。

 

取引先と良好な関係を築くメリット

 

取引先と良好な関係を築ける人にはどんなメリットがあるの?

 

メリットは以下の通りです。

 

・自分の仕事の生産性が上がる(取引先が助けてくれる)

・取引先から有益な情報を入手できる

 

資材部門は自分一人では何も出来ない部署です。

特に取引先の協力が必要不可欠です。取引先との良い関係が自分の生産性も上げてくれます。

良好な関係が築けていると、有益な情報が得られたり、多少無理なお願いでも快く引き受けてくれたりします。

短期的な利益を得ようとする性格の悪い人たちは、上記の長期的なメリットを失います。

 

まとめ

資材部門の人は性格悪いの?に関するまとめです。

 

・資材部門は性格の悪い人の方が出世しやすい傾向にある

・一方で、今後はそういう性格が悪い人は淘汰されていく

・取引先と良好な関係を築ける資材部員があるべき姿

 

同じ仕事を長く続けていると自信がつくのと同時に、悪い部分・ダークサイドが現れがちです。

特に資材部門は自分は偉いと勘違いしやすい立場にいるので注意が必要です。

(僕もダークサイドに落ちないように気を付けます)

 

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。

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