こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
2030年度の経済的自由(税引き後配当150万円)を目指して、株式投資をしています。
今回は、東京エレクトロンの株価が下落している理由を分析していきます。
最近東京エレクトロンの株価が暴落しています。
ピーク時に66,000円だった株価が、4万円台にまで下落しています。
チャート的には、まだまだ下がりそうな雰囲気があり、なかなか怖くて手が出せないです。
でも、足元の東京エレクトロンの業績は絶好調です。
2022年度も過去最高の業績が予想されるなど、株価が下がる要素は見当たりません。
そこで今回は、東京エレクトロンの株価が下落している理由を詳しく分析していきます。
同社への投資を考えている方に役立つ情報をお届けします。
東京エレクトロンの株価が下落している理由を解説【暴落は続く?】
東京エレクトロンの株価が下がっている原因は、以下のとおりです。
・世界的な景気後退による「売上ダウンが予想」されているから
世界的に半導体不足が深刻ですが、実は近い将来景気後退が来ることが予想されています。
その影響で、景気の波をモロに受ける東京エレクトロンの株価も下がっているのです。
詳しく解説します。
半導体は数年おきに好況・不況を繰り返す(シリコンサイクル)
そもそも半導体は、数年置きに「好況・不況」を繰り返すビジネスモデルです。
これは、半導体が設備産業であること、製造リードタイムが長い事に起因します。
好況になり半導体の需要が伸びると、半導体企業は設備投資をします。
ですが、設備投資を始めてから実際に供給量が増えるまでは、1年から2年近くかかります。
そして実際に供給量が増える頃には、潮目が変わり需要が減少している事が多いです。
そして、供給過多になった半導体企業は、慌てて投資を抑制し供給量を絞ります。
このように半導体は、好況と不況のサイクルを数年置きに繰り返します。
このようなビジネスモデルを「シリコンサイクル」と呼びます。
東京エレクトロンは、半導体設備を作る企業です。
そのため、このシリコンサイクルの影響をモロに受けます。
現在は半導体不足で絶好調ですが、シリコンサイクルに従うと、もう1年くらい経つと供給過多のフェーズに行くのではないかと予想されています。
設備産業は景気変動の波を受けやすい
東京エレクトロンは半導体設備を作るメーカーです。
そして設備を作る企業は、景気変動の波を一番受ける業態です。
世の中の景気が悪化すると、まず最初に見直されるのが「設備投資計画」です。
多くの企業が一斉に投資を止めるので、設備メーカーの売上は一気にダウンします。
逆に好況の時は、設備投資需要が一気に高まります。
このように景気変動によって、売上が大きく増減するのが設備メーカーの特徴です。
後述しますが、景気後退の足音が聞こえてきております。
もし景気が悪化すると、東京エレクトロンの売上は大きく下落することが想定されます。
世界的に景気後退の足音が聞こえている
2021年は新型コロナウイルスの経済活動制限の反動で、需要が旺盛でした。
半導体は世界的に不足し、供給が追いつかない状況となりました。
その結果、半導体メーカー各社の売上は大きく上昇。利益も大きく増えました。
しかし、2022年に入ってから景気の潮目が変わりつつあります。
大規模な金融緩和の影響で、世界的にインフレが加速しています。
アメリカの消費者物価指数は、40年振りの高値を記録しました。
急速なインフレによって、庶民の生活が苦しくなってきております。
FRB(米連邦準備理事会)は、インフレを抑制するために、急ピッチで利上げをしています。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、14・15日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、1994年11月以来約27年半ぶりとなる、0.75%の大幅な利上げ(政策金利引き上げ)を決めた。
【出典】野村総合研究所_FOMCでは0.75%の利上げ
金利の上昇は、景気を冷やす働きがあります。
この結果、現在アメリカでは景気後退が近づきつつあります。
株式市場では、2022年末頃に景気後退が来ることが予想されています。
こうした景気後退の予測によって、東京エレクトロンの株価が急落しています。
これまで説明したように東京エレクトロンは、超景気敏感銘柄です。
設備投資が活況な時は株価はうなぎ登りですが、景気が悪化すると株価は暴落する傾向があります。
現在の業績は好調でも、今後はっきりと悪化する予想であることで、株価は大きく下落しているのです。
2022年度2Q決算発表で「下方修正&減配」発表
2022年11月に2Q決算発表がありました。
結果は、売上・利益が下方修正。さらに減配も発表されました。
配当金予想:1,678円→1,482円へ減配
上記の通り、純利益が23.5%減となり、昨年度の実績を下回る見込みです。
配当金も業績に連動して、大きく減配となる見通しです。
東京エレクトロンは、コロナ以降急速に利益を拡大しておりましたが、風向きが大きく変わっております。
今後の事業環境につきましては、マクロ経済の減速懸念や地政学リスクにより、半導体メーカーの設備投資先送り・抑制の傾向がみられております。
【出典】東京エレクトロン_2022年度2Q決算短信
現在の半導体メーカー(特にPC・スマホ向け)の状況を踏まえると、半導体サイクルの下落局面にきていることは間違いありません。
半導体は数年置きに、好不況を繰り返すビジネスモデルです。
これから市況が冷え込み、さらに業績が悪化することが想定されております。
こうした見通しから、株価は大きく下がっているのです。
東京エレクトロンの株価が下落したらチャンス!暴落は買いの理由
これから業績が悪化するなら、東京エレクトロンは買わない方が良いかな?
もし東京エレクトロンの株価が下落したら、チャンスです。
僕は東京エレクトロンの株価が暴落する場合は、購入を検討したいと思います。
その理由は以下のとおりです。
・半導体の需要は長期的に伸びている
・自己資本比率70%超の財務優良企業(無借金)
・長期的な増配が期待できる(短期的には減配リスク大)
以降では、暴落=買いの理由を解説していきます。
半導体の需要は長期的に伸びている
世界半導体市場統計の調査によると、半導体の需要は「長期的に右肩上がり」となっています。
上記グラフの通り、右肩上がりの市場予測となっています。
そして東京エレクトロンの利益も、半導体市場の成長と比例しています。
長期的にも半導体市場は、以下の要因で伸びていく見通しです。
・自動車の電装化、EV化
・5Gスマホ需要の拡大
・メタバース需要
半導体は、恐らく2022年末から2023年にブレーキがかかると思われます。
しかし、長期的に半導体の需要が伸びていく事は間違いないと思われます。
そして、半導体を作るためには、東京エレクトロンの半導体設備が必要不可欠です。
もし目先の需要減で株価が下がる事があれば、それは個人的には大きな買い場だと思っています。
自己資本比率70%超の財務優良企業(無借金)
東京エレクトロンは、財務優良企業です。
自己資本比率70%超&無借金経営と、財務状況は健全です。
基本的に半導体企業は、景気敏感銘柄です。
景気が悪化すると、業績も悪化してしまいます。
通常そういう銘柄は安心して保有できませんが、東京エレクトロンの財務なら安心して保有できます。
鉄壁の財務で不況の期間を耐え、次の半導体バブルの飛躍に期待できます。
まとめ:東京エレクトロンの株価が下落している理由
本記事のまとめです。
・東京エレクトロンは景気後退による売上ダウンが想定されている
・短期的には今後も株価は下落方向に進むと思われる
・一方で長期的な成長が期待できることから、暴落時は買い場
東京エレクトロンは、直近は業績好調です。
一方で、今後の景気後退を見越し、株価は下落傾向にあります。
今後景気が悪化し、株価が暴落することがあれば、大きな買い場となりそうです。
今後も東京エレクトロンの株価は、チェックしていきたいと思います!
尚本記事は、僕の個人的意見をまとめたものです。
投資を推奨するものではありませんので、ご注意下さい。
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コメント
トライボロジー的にいうと極圧添加剤もエキソエレクトロンもCCSCモデルというお釈迦様の掌の上にあるということでしょうか。