本記事では、リクルートHDの株価の上昇理由と、今後どうなるかを解説しています。
リクルートの株価って何で上昇しているの?
こんな疑問に答えます。
最近、リクルートの株価が右肩上がりの上昇しています。
アメリカの優良企業みたいなチャートですよね。
たった4年で、株価が3倍に上昇しています。
でも何で株価がこんなに堅調なのでしょうか。
リクルートの業績がここまで良いイメージが無い人も多いと思います。
そこで本記事では、「リクルートの株価が上昇している理由」と「今後の見通し」を解説します。
リクルートへの投資を検討している方に役立つ情報をお届けします。
リクルートの株価が上昇している理由を解説|リクルート株は買いか?
リクルートの株価が上昇している理由は、以下の3つです。
・M&Aで売上が大きく伸びているから
・自社株買いなど株主還元に積極的だから
・EPS(1株利益)も順調に順調に伸びており、今後の伸びも期待される
リクルートは、売上・利益が大きく成長しています。
成長に伴って、株価も右肩上がりに上昇しています。
詳しく解説していきます。
リクルートHDの概要
リクルートは、人材系のビジネスを広く手掛ける会社です。
リクナビやタウンワークなどでお世話になった方も多いのでは無いでしょうか?
リクルートHDの20年度売上・利益は、以下のとおりです。
【売上】2兆2693億
【営業利益】1628億
2兆円規模の会社なので、かなり大きい会社であることが分かります。
M&Aで売上が大きく伸びているから
リクルートは、実は近年M&A(買収)により事業を拡大しています。
【2015年】ドイツのQuandooを271億円で買収
【2015年】英国のHotspringを約210億円で買収
【2015年】米国のAtterroを48億円で買収
【2016年】イランダのUSG People N.V.を約1885億円で買収
【2017年】ドイツのTrust Youを買収(金額非公開)
【2020年】米国のGlassdoorを約1,300億円で買収
こんな感じで、毎年のように外国企業の買収を繰り返しています。
その結果、リクルートは海外の売上比率が50%近くに達しています。
M&Aの結果、売上は大きく増えています。
短期間で売上が倍近くに跳ね上がっています。
この結果、リクルートの株価は大きく上昇しています。
自社株買いなど株主還元に積極的だから
リクルートは、株主還元にも積極的です。
近年は、自社株買いに積極的です。
2019年、2020年度は、数百億円もの自社株買いを実施しています。
自社株買いをすると、1株利益が増えます。
すると既存株主の利益が増えるので、株主からは還元される施策です。
このようにリクルートは、株主還元に積極的です。
その結果、リクルートの株価が大きく上昇しているのです。
EPSも順調に伸びており今後の伸びも期待される
M&Aによる事業拡大と自社株買いによって、リクルートの1株利益(EPS)は上昇しています。
利益が倍になれば、株価が倍になるのも納得できます。
更に、リクルートは今後の成長も期待されています。
実際リクルートは、「人材マッチング市場におけるグローバルリーダーへの挑戦」を目標を立てています。
リクルートグループグループ(以下、当社グループ)は、2019年グローバル市場規模を1,590億米ドル以上と推定する人材マッチング市場において、長期的にテクノロジーを駆使してイノベーションを促進し、革新と創造を進めながら、グローバルリーダーとなり、個人ユーザーの求職活動及び企業クライアントの求人活動を圧倒的に効率化することを目指します。
【出典】リクルートHD_中長期的な経営戦略
人材の流動化による転職市場の活性化など、リクルートのビジネスチャンスは更に増していく事が予想されます。
今後の期待も込めて、株価がどんどん上がっているのです。
リクルート株は買いか?【リクルート株価は今後はどうなる?】
株価が上がった理由は分かったけど、今後はどうなるの?
今後のリクルート株の見通しは、以下のとおりです。
・今の株価は今後の期待で買われている
・リクルートの株価はかなり割高
・人材マッチング市場におけるグローバルリーダーになれるかがポイント
現在のリクルートは、将来的な期待が強く「株価はかなり割高」です。
今以上に株価が上がるかは、市場の予想以上の伸びが必要です。
リクルートの株価はかなり割高
リクルートの株価は、かなり割高です。
このように、PERが50倍以上となっています。
日経平均のPERが20倍弱なのを考えると、かなり割高であることが分かります。
今の株価は、「今後も売上・利益が伸びることを前提にした価格」です。
売上が伸びて当然、というスタンスです。
実際、時価総額が近い企業で比較してみると分かります。
【NTT】売上:11兆9439億 営業利益:1兆6713億
【リクルート】売上:2兆2693億 営業利益:1628億
※いずれも2020年度決算
NTTのより利益が1/10なのに、時価総額はそこまで変わらないのは不思議ですよね。
投資家は、「将来的な利益増に期待!」しているのです。
そのため、市場が期待する伸びが達成できない場合、株価が下落する可能性が高いです。
人材マッチング市場におけるグローバルリーダーになれるかがポイント
リクルートは「今後も売上を伸ばせるのか?」がポイントです。
そのためには、M&Aの継続・新たなビジネスモデルの創造が必要となってきます。
今後、売上が伸ばせると考えられるなら「リクルートの株は買い」と言えそうです。
一方で、「ちょっと厳しそう・・・」と考えるなら、買うのは止めておいた方が良さそうです。
個人的には、人材系ビジネスは今後も伸びると思っています。
ですが、今の株価はさすがに割高する気がします。
期待値が高すぎるので、今の価格だと見送るつもりです。
まとめ:リクルートHDの株価が上昇している理由
リクルートの株価が上昇している理由まとめです。
・M&Aで売上が大きく伸びているから
・自社株買いなど株主還元に積極的だから
・EPS(1株利益)も順調に順調に伸びており、今後の伸びも期待される
リクルートは、M&Aと積極的な株主還元で株価が大きく上昇しています。
一方で今の株価はかなり割高なため、投資する際は慎重に検討する必要があります。
尚、この記事はリクルートの投資を推奨するものでは無いので、ご注意下さい!
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