花王の株価が下落しているのはなぜ?【業績がやばい理由を解説】

花王の株価が下落しているのはなぜ?【業績がやばい理由を解説】 資産運用
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この記事では、花王の株価が下落しているのは何故かを分析しています。

     

最近、花王の株価が下落傾向にあります。

    

【出典】google 市況概説 花王
【出典】google 市況概説 花王

     

9,000円台だった株価が、5,000円台にまで下落しています。

   

なんか花王の株価がやばいね・・・

    

花王は、優良銘柄の代表でした。

でも、その花王に異変が起きています。

投資を考えている方は、なんか不安になりますよね。

   

そこで本記事では、花王の株価が下落している理由と今後の見通しを解説していきます。

    

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花王の株価が下落しているのはなぜ?【業績がやばい理由を解説】

    

花王の株価が下落している理由は、以下のとおりです。

   

・原料費の値上げ・物流費の高騰で利益が落ちているから(2021年)

・コロナ禍で、化粧品事業の利益がダウンしているから(2020年)

     

実は花王は最近、売上・利益が落ちています。

ディフェンシブ銘柄なのに、売上が落ちているのは意外ですよね。

    

以降では、花王の2021年決算資料を参考に、業績が低迷している背景を解説していきます。

     

      

花王の業績推移(売上・利益・FCF)

花王|売上・営業利益率推移

花王_売上・営業利益率推移
【グラフ】花王_売上・営業利益率推移※著者作成

    

花王は、21年度の売上が「1.4兆円」となっています。

営業利益率は、10%と高利益体質です。

   

しかし、2018年度をピークに売上が徐々に下がっています。

そして22年度も、19年度の売上には届かない見通しとなっております。

    

花王|EPS、配当、配当性向

【グラフ】花王EPS、配当、配当性向推移※著者作成
【グラフ】花王EPS、配当、配当性向推移※著者作成

     

売上ダウンに伴い、EPS(1株利益)もダウンしています。

    

また、花王は30年以上増配を続けている企業です。

2022年度も増配予定ですが、徐々に配当性向が高くなっているのが分かります。

これは、配当の伸びに利益がついていない事を表します

     

配当性向が60%台になっているから、結構きつそうだね・・・

     

何で20年度から売上が落ちているの?

2020年度に売上・利益が落ちたのは、「コロナ禍で、化粧品事業」が要因です。

    

【出典】花王21年1Q決算資料
【出典】花王21年1Q決算資料

     

コロナ禍により、在宅勤務の働き方が一般的になりました。

その影響で外出する人が減り、化粧品の需要が大きく減少しています。

   

また日本の化粧品は、海外の観光客に人気です。

ですが、インバウンド需要が消滅したこともあり、需要減となっています。

      

その結果、緊急事態宣言が出されていた2021年の1月~3月は、化粧品部門が赤字となっています。

      

花王の中で「化粧品部門」は、売上の16.9%を占める部門です。

【出典】花王HP事業分野
【出典】花王HP事業分野

     

加えて2021年度は、原材料と物流費の高騰の影響で利益がダウンしています。

     

【出典】花王2021年度決算説明資料_連結営業利益増減分析
【出典】花王2021年度決算説明資料_連結営業利益増減分析

       

2021年は原料の値上げが続きました。

その影響で、花王も調達価格の値上がりし、利益が目減りしていたのです。

   

2022年もその傾向は続きそうなので、花王の株価は下落し続けているのです。

     

株価が下落している花王はオワコン?今後の見通しを詳しく解説!

未来

   

やっぱり売上ダウンしているし、花王はダメかな?

   

売上がダウンしている花王に対する僕個人の意見は、以下の通りです。

    

・短期(1年)目線の人は、株価の上昇は見込めないのでおすすめしない

・しかし、5年スパンで考えれば、花王の業績は復活する可能性が高い

     

元々、花王は投資家の人気が高く、割高な銘柄でした。

ですが、最近は売上ダウンを反映して、比較的適正な値段になりつつあります

    

コロナ禍が続く限り花王の売上は厳しい

2019年度の成績に戻すためには、化粧品事業の復活は必要不可欠です。

そして、コロナ禍である限り、化粧品の伸びは期待できません。

   

新型コロナとの戦いは、まだまだ続きます。

世界中にワクチンが普及するまで、まだ時間がかかります。

    

冬場には、再び世界各地でロックダウンなど、厳しい移動制限が課せられる可能性は多いにあります。

短期目線の投資家は、まだ花王には手を出さない方が無難です。

    

5年スパンなら売上は戻る可能性が高い

コロナ禍で生活様式は大きく変わりました。

でも、ずっと家に居続ける事はできません。

マスクを外して、素顔を晒す日が必ずやってきます。

   

お出かけして、旅行する文化も必ず復活します。

その時に、必ず化粧品が必要になります。

   

また、花王は原材料費の高騰対策として、売価の値上げに言及しています。

      

【出典】花王2021年度決算説明資料_2022年度の経営方針
【出典】花王2021年度決算説明資料_2022年度の経営方針

       

戦略的値上げにより、売上・利益を拡大できれば、利益が戻る可能性が高いです。

     

このように短期目線では厳しいですが、再び利益が戻ると考えられるなら、花王に長期目線で投資することも選択肢になると思います。

      

2025年に向けた花王の戦略

また花王は、日本だけでなく「海外」でも売上を伸ばしています。

2020年度では、海外の売上が「38.2%」にも伸びています。

   

更に花王は2030年度の目標として「売上2.5兆円、営業利益4,000億円」を目指しています。

(今が1.4兆円くらいなので、1兆円の売上拡大が目標)

   

そのために、M&Aの投資をしていく方針を立てています。

      

花王の今後の成長戦略を信じられるなら、長期目線の投資家は買い場かもしれません。

   

僕自身は、今後再び復活する可能性が高いと判断しています。

なので、買い場がくれば積極的に投資していきたいなと思っています。

   

あくまで投資は自己責任でね♫

        

まとめ:花王の株価が下落しているのはなぜ?

花王の株価が下落している理由をもう一度まとめます。

    

・原料費の値上げ・物流費の高騰で利益が落ちているから(2021年)

・コロナ禍で、化粧品事業の利益がダウンしているから(2020年)

     

ディフェンシブ銘柄の王者と呼ばれた花王ですが、コロナ禍で苦戦しています。

短期的には、まだまだ厳しい状況が続くと思われます。

  

ですが、長期的にはきっと花王はやってくれる気がしています!

    

最後まで読んでくれてありがとうございました!

このブログでは、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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