こんにちは、コロスケです。
今日は「高配当株の罠」について解説していきます。
配当ほしい!高配当株最高!
というインカム目的の投資家向けの記事です。
配当目当てで、株式投資している人は多いと思います。
でも配当目的の投資家は絶対に知っておくべき「高配当株の罠」が存在します。
僕は、何となく投資を始めたときに高配当株の罠に引っかかりました。
投資を何となく始めた頃に買った「NTN」は今回無配へ転落😭
— コロスケ@現役資材部員 (@Corosukeblog) June 27, 2020
含み損にもなっており、個別株の難しさを教えてくれた銘柄です。
NTNの失敗以降、個別株を買うときは決算をきちんと読んで納得できる銘柄に投資することにしています。
失敗から学ばないと、いつまでも養分😫
今回は、実際に罠に引っかかった著者が「高配当の罠とは何か?」「罠に引っかからない方法」」について詳しく解説していきます。
高配当株の罠とは何?【ワナ銘柄に引っかからない方法を解説】
高配当株の罠とは何なのでしょうか?
高配当株のワナとは、一見高配当株に見えるが実は減配・株価下落のリスクが高い銘柄のこと
証券会社で「配当率○○%」と書いてあっても、実際の配当は異なることがあります。
高配当の罠が生まれる理屈を知らないと、いつまで同じ罠に引っかかってしまいます。
詳細を解説します。
なぜ罠銘柄は高配当なのか?高配当罠の原理を解説
なんで罠銘柄は高配当になっているの?
「なぜ罠銘柄が生まれるのか?」
原理を詳しく説明します。
来期の業績予想(売上・利益・配当)
企業は、決算を発表するときに、来期の予想を発表します。
ふむふむ、来期の配当は15円か
証券会社で「予想配当」と書かれているのは、この来期の業績予想のことを指します。
業績が悪化
企業活動を行っている中で、当初の見込みとは異なる事態が起きる事があります。
例えば、19年度末にはコロナショックで経済活動が停滞しました。
多くの企業が当初の予定より業績が悪化することになりました。
株価が下落
業績の悪化を受け、株価は当然下落していきます。
しかし予想配当はそのまま
企業の業績は悪化しますが、業績の見直しはタイムリーに行われません。
通常、年4回の決算のタイミングで業績は見直されます。
また企業によっては、タイムリーに業績を見直さず、最後まで通期予想を変えない会社もあります。
業績が悪化しても、すぐには業績予想に反映されないんだね・・・
罠銘柄が高配当化
・業績悪化を受け、株価が下落
・配当予想は、高いまま(後日見直される)
このため、株価が下落しているにも関わらず、配当が高い状態が生まれます。
【罠】株価200円、配当予想15円→配当率7.5%!!!
何も知らずに配当予想を見ると、ものすごい高配当銘柄に見えます。
「株価はタイムリーに下落するけど、予想配当はそのままの状態」
この差から生まれる、見かけ上の高配当が「高配当の罠」と呼ばれます。
何も知らないとお宝銘柄に見えちゃうよね・・・
後に減配発表、株価が更に下落
最終的な決算発表でようやく、最新の業績に合わせて配当金も見直しされます。
一時的に高配当に見えた銘柄も、正しい水準に戻ります。
【罠】株価200円、配当予想15円→配当率7.5%!!!
【実態】株価200円、配当実績5円→配当率2.5%(泣)
高配当銘柄の罠が怖いのは、配当が下がるだけでなく、株価も下落することです。
配当だけなら我慢していれば良いですが、株価が大きく下落すると、キャピタルも毀損します。
高配当の罠に引っかかると、「二度と投資なんかしない」という程のダメージを受ける可能性があります。
高配当株の罠銘柄を見分ける方法
罠銘柄に引っかからない方法が知りたいな
罠銘柄に引っかからない唯一の方法は「決算資料をきちんと読む」ことだけです。
それも単年ではなく、できれば5年以上の決算資料を読む必要があります。
5年以上の決算を読むことで、会社の状況を正確に把握することができます。
抑えるべき、決算資料のポイントをここで紹介します。
営業利益、純利益が毎年プラスか?
まずは営業利益、純利益が毎年プラスかどうかを必ずチェックしましょう。
そして大切なのは、純利益をみることです。
僕が引っかかったNTNの場合、営業利益はプラスでしたが減損を繰り返していたので、頻繁に純利益がマイナスになっていました。
売上は安定or伸びているか
売上も業績を図る重要な指標です。
NTNの場合、売上が上がったり下がったりしています。
売上が安定しないと、配当も安定しません。
自己資本比率は高いか?(利益剰余金、有利子負債)
自己資本比率は会社の経営状態を把握する重要な指標です。
NTNの場合、自己資本比率が20%台と極めて低いです。
自己資本比率が低いということは、借金が多く経営が安定的では無いということです。
もちろん、借金にはレバレッジをきかせる効果があります。
ソフトバンクなどは、借金をして事業を大きく拡大させていますよね。
しかし、NTNの場合は利益が出せず借金が増えていっています。
こういう企業はジリ貧になりやすいので、注意が必要です。
フリーキャッシュフローはプラスか?
営業利益が赤字でも倒産することはありませんが、キャッシュフローがマイナスだと倒産する可能性があります。
製造業は、大きな投資をした年以外は、基本的にはキャッシュフローがプラスで有ることが望ましいです。
直近2年間のキャッシュフローがマイナスなのは、心配です。
配当は安定的か?
配当目的で投資している場合は、配当が安定的に出るかは非常に重要です。
配当性向が極端に高い、赤字を出している企業は、安定的な配当は期待できません。
NTNは利益が出ていないので、配当性向が100%を超えたり、マイナス(赤字で配当を出す)になっています。
NTNはコロナの影響もあり、2019年度の期末配当はゼロになってしまいました。
まとめ:安易に高配当銘柄を買ってはダメ!
本記事のまとめです。
・高配当株のワナとは、一見高配当株に見えるが実は減配、株価下落
のリスクが高い銘柄
・安易に高配当株を選ぶと減配、株価下落のダブルパンチを食らう
・企業の長期業績を調べて罠銘柄を回避しよう
高配当株の罠を避けるためには決算報告書を読む必要があります。
決算書を読むのは面倒かもしれませんが、自分の大切なお金を投じる上で、時間をかける価値はあると思います。
何も知らないで投資をすると、市場の養分になるだけです。
きちんと高配当の罠を避けて、良質な銘柄に良いタイミングで投資しましょう!
このブログでは、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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