こんにちは、コロスケです。
今日は、株式市場における暴落待ちの人について解説していきます。
2019年12月の日本の株式相場は、年初来最高値を更新しております。
アメリカも、史上最高値を連日更新するなど、株高の状況が続いております。
しかし、その裏では米中貿易戦争が続き、製造業を中心に決算の下方修正が続いております。
企業の業績はいまいちの中での株高です。
そうなると心配なのが株価の暴落です。
近い内に株価の暴落がくると言われているので、暴落してから購入しようと思っている方も多いと思います。
僕も今の株価は買うにはあまりにも高いので、早く買いやすい価格に戻ってほしいと思っています。
でもそんな暴落待ちの人は実は損をしているって知っていましたか?
今回は「暴落待ちの人は株式市場で損をしている」ことを解説していきます。
・株が暴落してから、投資をしようと思っている
・株の暴落はいつくるの?
これら疑問をお持ちの方に有益な情報を提供致します。
暴落待ちの人が損をする?【株式市場の暴落を待つことのデメリット】
本記事の結論です。
・暴落はいつ来るかは誰にも分からない。
・長期間投資から遠ざかることが機会損失につながる可能性がある。
・じゃあ一般の投資家は結局どうすれば良いのか詳しく解説
これは定説となっていますが、株価の暴落を予測することは誰にも出来ません。
株を底値で拾おうとする人は、暴落するまでの長い期間、市場の成長の恩恵を受けられないことになります。
暴落が近いと思われる局面でどのように対処すれば良いのか、具体的に解説していきます。
暴落を待つ人の心理とは?
2019年後半の市場は、企業の業績は今一つにも関わらず株価が上昇しております。
特に株価は、米中貿易戦争の交渉の進展を織り込んで、上昇の一途を辿っています。
市場が過熱して、企業業績と株価の乖離が大きくなったときに暴落は起きやすいです。
市場がどのくらい過熱しているかを知る一つの指標として「バフェット指数」というものがあります。
バフェット指数とは、有名な投資家ウォーレン・バフェット氏が株価の割安・割高を判断するときに使っているといわれる指標で「株式市場の時価総額÷その国のGDP×100」で表せます。
https://nikkeiyosoku.com/buffett_us/
では、2019年12月時点でのバフェット指数はどうなっているのでしょうか。
一般的に100を超えると割高と言われております。
ITバブル、リーマンショックいずれも100を超えた段階で発生しています。
直近は150近い数値になっており、過去の実績から見てもかなり割高な水準にあることが分かります。
上記グラフは日本のバフェット指数です。
日本もアメリカ同様、2017年以降、指数が100を超える高い水準で推移しています。
実際に配当利回りもだいぶ下がってきており、配当のうまみが少なくなっております。
こういう状況をみると、「暴落が近いから、株を買うのを控えよう」と思うのは、投資家心理として当然だと思います。
暴落待ちのデメリット
上記高値の状況にも関わらず、どうして暴落待ちにはデメリットがあるのでしょうか?
その答えは以下の通りです。
・暴落の時期は誰にも読めない
結局暴落が起きそうでも、暴落するタイミングは誰にも読むことは出来ません。
株価の動きは誰にも読めないことを、「株価のランダムウォーク」と呼んでおります。
暴落しそうと思って、買い控えしていても暴落するタイミングは先になることが多いです。
実際に、2016年頃からアメリカでは株価の暴落があるのでは?と言われておりました。
しかし、2019年12月現在、調整を挟みながらも株価は右肩上がりとなっています。
上図はアメリカの株式市場です。
短期的には上げ下げを繰り返していますが、暴落する可能性があると言われた2016年以降も右肩上がりとなっています。
このように暴落しそうと言われながら、右肩上がりになることは良くあります。
2016年頃から投資を控えていた場合、3年以上投資から遠ざかることになります。
投資で大事なことは、株式市場に参加し、市場の成長の恩恵を享受することです。
長期間投資から遠ざかることの機会損失は大きいです。
投資を控えている中、株価がどんどん上昇していくのをみるのは、人によってはストレスに感じる場合もあります。
暴落来い!と思いながら、右肩上がりの市場を眺めているだけなのも辛いですよね。
・投資を控えることで機会損失につながることがある
・市場に参加できないことがストレスになることも
上記理由から、暴落を待つ人は損をすると言えるのです。
暴落待ちは悪手?【じゃあ僕たち一般投資家はどうすればよいのか】
暴落待ちが悪手だとするなら、僕たち一般の投資家はどうすれば良いのでしょうか。
・株価の先の動きを読むのを諦める
・アセットアロケーションの見直し
僕たちにできる暴落対策は上記2つです。
具体的に解説します。
株価の先の動きを読むのを諦める
先ほどご説明したように、株価の動きはランダムウォークなので誰にも予測できません。
なので暴落がいつ来るかを予測するのはムダなので止めましょう。
そして株価の動きに関わらず淡々と積立投資をしていくスタイルがオススメです。
インデックス投資×ドルコスト平均法の投資は市場の平均点を取れるおすすめの手法です。
平均点って聞くと、しょぼい感じもしますが、世界中のプロの機関投資家たちと戦っての平均点です。
東大生のクラスで平均点取れたらすごいですよね?
株式市場で平均点を取るのも同じことです。
インデックス投資×ドルコスト平均法のすごさを知りたい方は以下の本に詳しいことが書かれています。
インデックス投資がいかに優れた投資手法であるかを知るために必須の本です。
読んだことが無い人は一度是非読んでみて下さい。
アセットアロケーションの見直し
株価が高い時にすべき対策は、アセットアロケーションの見直しです。
アセットアロケーションとは、運用する資金を国内外の株や債券などにどのような割合で投資するのかを決めることをいいます。アセットとは「資産」、アロケーションとは「配分」という意味を持っています。
資産は、大きく分けて「現預金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産」「商品・金」など、同じような特性を持つ商品のグループを指します。アセットアロケーションは、その人の資産状況やリスク許容度、運用目的などによって人それぞれで適切な配分が異なります。
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/a/J0121.html
投資をする際は、自分のアセットアロケーションをきちんと決めることが重要です。
株価が上昇すると、株の比率が高まりアセットアロケーションが崩れてきます。
これをリバランスすることで、自分のリスク許容度に見合った投資内容にすることが出来ます。
暴落が近いのでは?と思ったらまずはリバランスをしていきましょう。
まとめ
本記事のまとめです。
・暴落はいつ来るかは誰にも分からない。
・長期間投資から遠ざかることが機会損失につながる可能性がある。
・暴落が予測されるタイミングでは、ドルコスト平均法やリバランスが必要
暴落は怖いですが、暴落を恐れるあまり、市場から長期間離れることも機会損失につながります。
暴落どうしよう・・・と思ったら、機械的に積み立てる方法やリバランスを検討してみましょう。
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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