個別株を底値で拾うのは不可能だし、そんな必要が無い理由を解説

株底値 投資の勉強
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この記事は以下の方向けに書いています。

株価が下落している!よし底値で拾って一儲けしよう!と考えている方

 

こんにちは、コロスケです。

今日は株を底値で拾う(買う)ことについて解説していきます。

 

この記事を書いている2019年8月時点で、アメリカダウで今年一番の株価の下落が起きていますね。

 

Yahoo!ニュース
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株価の暴落局面では、「よしっ、今こそ株を底値で拾う時だ!」と思っている方が多いと思います。

確かに株は安い時に買った方がお得です。

しかし歴史を振り返ってみて、リーマンショックの時も、ITバブルの時も株を底値で拾って大儲けした人は少数です。

どうして投資家は株を底値で拾うことが出来ないのでしょうか。

 

今日は暴落局面で株を底値で拾う考えについて、ウォール街のランダム・ウォーカー という本の理論に基づいて解説していきます。

 

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個別株を底値で拾うのは不可能だし、そもそもそんな必要が無い理由

 

結論です。

・狙って株を底値で拾うことは不可能

・そして底値で拾う必要は無い

 

出来る限り株を安く買いたいのは皆同じです。

しかし、狙って底値で拾うのは不可能です。これが出来る方式があれば、みんな億万長者になっています。

そして底値を拾う夢を見ている人が、変な投資に騙されてしまうのです。

まずは自分は頑張れば底値を拾える!という誤った考えを捨てた方が良いと思います。

 

底値を拾えないと損した気分だよね・・・

 

株を底値で拾うのは不可能な理由

底値を拾うことが出来ない理由は以下の通りです。

 

・株価はランダムに動くもので予測は出来ない

 

株は景気、天候、様々な要因で変動します。

そして株価の変動をランダムにしている一番の要因が「人の欲望」です。

 

2019年7月末にアメリカは利下げに踏み切りました。

利下げは景気を良くする働きがあるので、基本は株価には良い影響を与えます。

しかし、利下げに踏み切った翌日の株式市場は下落に転じました。

実はこれは、そろそろ利下げが行われる!という観測から株が利下げを織り込んで既に値上がりしていて、思った程利下げされなかったことから失望売りになりました。

このように株価は人の心理・欲望によって大きく動くものなので、予測することが出来ないのです。

 

リーマンショックの時も、同じです。

当時はどこまで価格が下落するか全く分からず、心理的な不安が増大しました。

暴落しているタイミングで「今が底だ!」と思っても実は、まだ下がって含み損を抱えてしまうことは良くあることです。

落ちてくるナイフはつかむなと言われる所以ですね。

 

落ちてくるナイフはつかむな

急落時の投資は落ちてくるナイフをつかむようなもので、どんなに魅力的な銘柄でもナイフが床に落ちてから、つまり底を打ったのを確認してから投資すべきという相場格言。

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/o/A01952.html

 

そもそも底値を拾う必要が無い理由

僕は長期スパンでインカムゲインを得ることを目的にしている投資家です。

インカムゲインの視点になりますが、そもそも底値を拾う必要はありません。

その理由は以下の通りです。

 

・目的の配当率で株を買えれば、目的は達成できているので満足できる

 

僕のように配当金目当ての投資であれば、目的の配当率で株を買えれば大満足です。

むしろ気にすべきポイントは減配のリスクです。

この投資先は、長期的に稼げる力を持っているのか?という方が大事なので、今が底値かどうかはあまり気にする必要はありません。

 

自分は3%の配当が欲しい!と思えば、3%の株価の時であれば買い時なんです。

(もちろん減配や長期的な株価低迷には気を配る必要はあります)

 

自分の投資スタイルに合致すれば、あまり底値に拘る必要も無いんだね

 

底値に固執することのデメリット

 

そうは言っても、やっぱり株は安い時を狙った方が良いんじゃない?

 

確かに出来ることなら株は安い時に買うのがベストです。

しかし、底値を狙い続けることのデメリットは以下の通りです。

 

・投資しないことの機会損失の方が大きい

 

以下のチャートをご覧下さい。

 

アメリカSP500-
アメリカの株式指標(SP&500) https://www.multpl.com/s-p-500-historical-prices

 

これはアメリカのSP&500という指標です(日本のTOPIXみたいなものです)。

これを見て頂くと分かるように、アメリカの株は短期的には大きく上げ下げするのですが、長期的にみると右肩上がりです。

このように長いスパンで株式市場をみてみると、早く投資した方がメリットが大きいことが分かります。

安く買う事に固執すると、いつまでも株を買えずに投資できないといった事態になります。

 

2016年頃からアメリカの株はそろそろ調整局面に入ると言われていました。

しかし結果としては、短期間のリセッションはあったものの、右肩上がりの成長を続けました。

2016年の時点で「下がりそうだから、投資は控えよう」と判断していると2019年の今も買うことは出来ません。

2019年8月にアメリカのダウは$800くらい下げましたが、それでも2016年よりは高い株価です。

ダウ平均
【NYダウ】SBI証券  https://www.sbisec.co.jp/

 

底値で拾うより、投資できない機会損失の方が大きい可能性もあるのです。

(ただし日本の株式市場は停滞を続けているので、残念ながら右肩上がりの市場ではありません)

 

まとめ

僕は、プロの投資家ではありません。

プロの機関投資家がしのぎを削る株式市場で、底値を拾おうと思うのは無理だと諦めています。

インデックス投資は勝者のゲーム で言われているように、僕たち一般の投資家(プロの投資家でさえ!)は、市場の平均点を取るのは困難です。

なので、僕はインデックス投資を中心に市場の平均を取ることを目標に投資をしています。

平均点という目標があるので、底値を拾おうなんて大それたことは考えません。東大生ばかりがいる学校のテストで平均点を取れれば満足できるのと同じです。

 

一番大事なことは「市場から退場しないこと」です。

大損をして市場から退場してしまうことが一番ダメなことです。

僕は、平均点狙いで市場に居座り続け、世界経済の成長の恩恵を享受していきたいと思います。

僕と一緒に平均点狙いで頑張っていきましょう!!

 

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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