こんにちは、コロスケ(Twitter)です。
この記事では、NISA枠で買った銘柄をロールオーバーすべきか・しない方が良いかを解説しています。
毎年10月頃になると、証券会社から「ロールオーバーの案内」が届きます。
でもロールオーバーすべきかどうか判断に迷いませんか?
僕自身、どうすれば良いのか色々悩みました。
Googleで色々検索してみましたが、納得できるはっきりした答えが得られませんでした。
そこで本記事では、NISA枠で買った銘柄をどうすれば良いかを詳しく分析していきます。
同じ境遇の方に参考になれば、幸いです。
【一般NISA】ロールオーバーすべきか・しない方が良いかを解説
最初に結論から述べます。
一般NISAにおいて、以下の条件に当てはまる人は、ロールオーバーする価値があります。
・今後株価が上昇する事が期待でき、次のNISA期間中に売却する場合
・配当利回りが高く、今後もその銘柄の配当益を非課税にしたい場合
・来年新規に投資をする予定が無い場合
僕は色々考えた結果、ロールオーバーしない事にしました。
この結論に至った経緯を、詳しく解説していきます。
NISAとロールオーバーの特徴について
NISAとロールオーバーの特徴をまとめました。
・NISAは売却益・配当益が非課税になる
・NISAなら米国株ETFの買付手数料が無料になる(SBI証券・楽天証券)
・NISAで買った銘柄は損益通算ができない
・ロールオーバーした銘柄は、今後5年間追加でNISA扱いとなる
・ロールオーバーは、翌年のNISA投資可能枠を使用する
・ロールオーバーする金額が120万円を超えても全額ロールオーバー可能
・ロールオーバーしないと、NISA→特定口座への移管時の時価が取得単価に変わる
この条件をもとに、どういう時ならロールオーバーすべきなのか考えました。
今後株価が上昇する事が期待でき、次のNISA期間中に売却する場合
1つ目の条件は「今後の株価上昇が期待でき、次のNISA期間中に売却予定」の場合です。
NISAは「売却益が非課税になる」という特徴があります。
そのため今後の株価上昇が期待できる場合で、かつ次のNISA期間中に売却益を得たいケースでは、ロールオーバーする価値があります。
具体的事例で見ていきます。
・取得単価:1,000円
・現在の単価:1,000円
・今後の単価が2,000円になる場合
→特定口座なら「2,000円-1,000円=1,000円✕20%=200円」の税金が発生
→NISA口座なら200円分の税金がかからず1,000円の確定益となる
但し株価が上がるかどうかは、市況・業績次第となります。
配当利回りが高く、今後もその銘柄の配当益を非課税にしたい場合
2つ目の条件は「配当利回りが高く、今後もその銘柄の配当益を非課税にしたい場合」です。
NISA銘柄は、配当にかかる税金が非課税となります。
現在配当には20.315%の税金がかかるので、ロールオーバーすることで受け取れる配当が増えます。
こちらも具体的事例で見ていきます。
・年間配当金:1万円
→特定口座なら約8,000円の配当になる(約2,000円が税金で引かれる)
→NISA口座なら1万円受け取れる(2,000円お得)
配当も来年以降の企業業績次第ですが、株価よりは見通しが立てやすそうです。
来年新規に投資をする予定が無い場合
最後のケースが「来年新規投資をする予定が無い場合」です。
来年新規投資をしない場合、来年のNISA枠が使われずに余ってしまいます。
基本的には、非課税枠はフル活用した方がお得です。
もし来年のNISA枠を使わない場合は、ロールオーバーをして配当を非課税にしておくのはありだと思います。
実際に僕の事例で判断してみた
僕の場合は、配当目当てでNISA枠を活用しています。
(方針として、売る予定はありません)
そのため、NISA枠については「配当の最大化に資するか?」という観点で考えました。
マクニカ
これは「含み益・配当あり」の銘柄です。
マクニカは、昨今の半導体の好況を背景に増配となっています。
但し株価が上昇しており、ロールオーバーするためには、含み益分も含めた来年のNISA枠が必要です。
ロールオーバーした時の配当利回りは、4.2%程度です。
個人的には4.2%の利回りなら、他の銘柄を買いたいという思いがあり、ロールオーバーしないことにしました。
NTN
これは「配当無し・含み損」の銘柄です。
(正確には2022年は復配しましたが、また無配に転落するでしょう)
配当がないならNISA枠を使うのはもったいないので、ロールオーバーはしないことにしました。
(そもそもNTNは、僕の投資ミスを自戒するために継続保有しております・・・)
三菱UFJ・みずほ
これは「配当あり・含み損」です。
こちらは利回り5%くらいあります。
一瞬ロールオーバーすることも考えましたが、それなら普通に同社の株を買い増しすれば良いだけでは?と考えました。
僕は来年はNISA枠を全額消費するつもりでいるので、敢えてロールオーバーしなくても良いかなという結論でした。
あと個人的には、来年は米国高配当ETFを買いたいと思っております。
米国ETFの買付手数料を抑えるために、ロールオーバーよりも米国ETFの買付を優先することにしました。
まとめ:一般NISAでロールオーバーすべきか?
本記事のまとめとして、ロールオーバーする価値がある場合を再掲します。
・今後株価が上昇する事が期待でき、次のNISA期間中に売却する場合
・配当利回りが高く、今後もその銘柄の配当益を非課税にしたい場合
・来年新規に投資をする予定が無い場合
→僕自身は来年の購入を優先するため、ロールオーバーしない予定
色々考えましたが、資産形成期にあって株数を増やす人は、ロールオーバーしなくても良いという結論に至りました。
一方で、キャピタル狙いの方や来年は株を買わない方は、ロールオーバーしても良いかもしれません。
この記事が、あなたのロールオーバーの判断の助けになれば幸いです。
尚本記事は、著者の意見をまとめたものですので、ロールオーバーのご判断はご自身でお願い致します。
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