こんにちは、コロスケです。
今日は「価格に関する考え方」を紹介します。
資材調達・購買の仕事の一つに「価格交渉」があります。
取引先と日々価格交渉するイメージがあるので、「資材の仕事はモノを安く買うこと」なんでしょ?と思う人も多いと思います。
今回は資材歴10年の著者が「資材調達・購買部門が意識すべき価格に関する考え方」を解説します。
・価格は安ければ良いんでしょ?
こういう考えの方に有益な情報を提供します。
【資材調達】良いものを安く買うは間違い!【価格に関する考え方】
資材部門が意識すべき価格に関する考え方は以下のとおりです。
安く買うのではなく、適性な価格で買うことが重要です。
ちょっとした違いかもしれませんが、実は重要なことです。
「安く買えれば良い」と考えている資材部員はどこかで足をすくわれる可能性があるので、注意しましょう。
安く買うことの弊害【安けりゃなんでも良い】
でも資材部員はいつも安いモノを探しているよね?
どうして安く買うじゃダメなの?
確かに資材部員は常に安いモノを探しています。
原価を下げる試みは資材部門にとって最重要事項です。
しかし、考え方:マインドとしては、「安いモノ」ではいけません。
安いモノを調達しようとすると「安ければ何でも良い」という考え方につながるからです。
安ければ何でも良いというマインドは以下の弊害に繋がります。
・品質、サポート力の低下
・買い叩き(下請法違反)
価格には、品質・サポート代など、目に見えない費用が含まれています。
安ければ何でも良いという考え方は、トータルでは損をする結果になります。
(例:品質不良、下請法違反など)
適性な価格とは一体何か?
じゃあ適性な価格ってどういう意味??
適性な価格を理解するためには、以下のポイントを抑えることが大切です。
・遵法(特に下請法)
・QCDSのトータルで考える
・取引先にもメリットがあるか?
遵法(特に下請法)
下請法を理解すると、安ければ良いという考えは間違いであることに気が付きます。
価格は安ければ良い訳ではありません。
下請法を踏まえた適性な価格である必要があります。
QCDSのトータルで考える
QCDSはトータルのバランスが大切です。
価格だけ安くても納期対応が悪い、品質が安定しない場合は、採用してはいけません。
安すぎにはワナがある?
価格が安いときこそ、それ以外の要素(QCS)が問題ないかを確認しましょう。
安易に採用すると、後で色々ともめる可能性があります。
取引先にもメリットがあるか?
忘れがちですが、資材調達は取引先とのビジネスです。
取引先も利益を求めて仕事をしています。
そして長期的なビジネスには「WIN-WIN」の関係が不可欠です。
当たり前ですが、取引先が赤字で販売していたらビジネスは続かないですよね。
(生産中止、大幅な値上げ、事業撤退)
もちろん自社の利益を最大化することは大切です。
ただ「取引先にもメリットはあるのか?」を考えて仕事をすると、取引先と良好な関係を構築することが出来ます。
まとめ:資材は適性な価格でモノを調達しよう!
本記事のまとめです。
・資材部門は「適性な価格」で調達することを意識すべき!
「安く買う!」
当たり前のことですが「この価格は適正か?」ということも頭に入れて行動しましょう。
きっと資材部員としてレベルアップ出来ると思います!
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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