東レ樹脂が認証不正でUL取り消し!ユーザーが確認すべき事を解説

東レ樹脂が認証不正でUL取り消し?ユーザーが確認すべき事を解説資材業務について
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こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。

この記事では、東レ製樹脂のUL認証不正について解説していきます。

      

2022年1月31日、東レが樹脂製品で品質不適正事案があった事を発表しています。

      

     

東レの樹脂は、様々な分野への影響が懸念されております。

そこで本記事では、具体的に何が起きたのか?今後どうすれば良いのか?を解説します。

     

製造業に関わる方に役立つ情報をお届けします。

       

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東レ樹脂が認証不正でUL取り消し!ユーザーが確認すべき事を解説

     

今回の不正で、ユーザー側が対応すべき事は以下のとおりです。

       

・東レ公式HPから、各グレードの難燃性の実力を確認する

・ULが取り消された場合の影響を確認する

・間接的な影響を確認する

       

詳しく解説します。

      

ULの難燃性試験で不正があった

今回の不正の概要を説明します。

      

・ULの難燃性試験で、東レが不正を行っていた

・難燃性の実力が基準に満たない可能性がある

・ULが取り消される可能性がある

     

ULとは、Underwriters Laboratoriesの略です。

樹脂材料の「難燃性:燃えにくい・溶けにくい」の基準を作っている認証機関です。

      

樹脂材料は、UL規格に従って難燃性の実力を確認する事が一般的です。

以下の通り、カタログ上も「UL規格」が記載されます。

    

【出典】東レナイロン樹脂_CM1007カタログ
【出典】東レナイロン樹脂_CM1007カタログ

      

試験はこんな感じで、樹脂試験片に火をつけて燃えない事を確認します。

      

【出典】OKIエンジニアリング_UL94燃焼性試験
【出典】OKIエンジニアリング_UL94燃焼性試験

     

そしてUL規格を取得するためには、定期的な試験を受けなければなりません。

今回東レは定期試験において、試験を合格するために不正を働いていました。

     

そのため実際は、難燃性の実力が公称値より低い可能性があります

また不正が行われた事で、ULが「東レのUL認証を取り消す」可能性があります

      

製品の登録品種によっては難燃性能がULの安全規格要求に達しておらず、今後改めてULの適正な手続きに従った対応が必要となります

【出典】東レ_当社樹脂製品における第三者認証登録に関する不適切行為

        

難燃性の実力に問題いが無いかを確認する

まずやるべき事は、東レの樹脂の「難燃性の実力値」の確認です。

グレード毎の難燃性実力値は、公式HPで確認が可能です。

      

東レ公式HPで、メールアドレス等を入力

・メールへ送られたリンクから、各グレードの影響を調査可能

       

すると、以下の通り各グレードの難燃性の正しい実力値が確認できます。

     

【出典】東レ_不適切行為のあった品種に関する最新状況確認ページ
【出典】東レ_不適切行為のあった品種に関する最新状況確認ページ

        

まずはこのページで、自分が買っているグレードの難燃性が大丈夫か確認しましょう。

      

ULが取り消された場合の影響を確認する

今回、東レはUL検査で不正を行っていました。

その影響で、認証機関であるULが「東レのUL規格を取り消す」という判断を下す可能性があります。

    

実際、過去東洋紡が樹脂で不正をしていた時は、ULが取り消されております。

       

UL 認証登録が取り消される予定である旨 UL より通知を受領しましたので、併せてお知らせいたします。

【出典】東洋紡_当社エンジニアリングプラスチック製品についての不適切事案(追加)に関するご報告

    

ULが取り消された場合、以下の影響が想定されます。

     

・客先との仕様書で「UL」を記載している場合、修正が必要となる

・海外への輸出で、海外認証機関へ「UL」を記載している場合、修正が必要

      

ULが取り消されると、UL規格を使うことはできなくなります。

東レのUL規格を根拠に「自社製品はUL規格に合致している」と記載している場合は、修正が必要となります。

(ULでは無く、「UL相当」と記載する必要がある)

    

■2022年3月末追記

2022年3月31日付けでABS樹脂などのULが取り消されることが発表されました。

      

UL認証登録取消の対象製品

・ABS樹脂「トヨラック®」 45品種

・PLA樹脂「エコディア®」 1品種

・LCP樹脂「シベラス®」 6品種

    

間接的な影響を調査する

東レから直接樹脂を買っていない場合も、間接的に影響がでる可能性があります。

樹脂材料は、電子部品等で広く使用されております。

直接的に影響が無い部品でも、今後影響が出てくる可能性があります。

     

具体的には、コネクタは影響が出る可能性が高いと言われております。

大手コネクタメーカーであるヒロセ電機は、今後影響が出る可能性があると発表しています。

        

米国 UL 社の判断によっては、東レ株式会社製対象樹脂材の UL 認証が取り消される恐れがあります。認証が取り消された場合には弊社、UL 認証を取得しているコネクタの出荷を停止致します。

また、今後の安全性の評価によっては弊社の判断で出荷を停止することがあります。

【出典】ヒロセ電機_東レ株式会社 樹脂材料の第三者認証登録に関する不適切対応の弊社製品に対する影響について

    

コネクタは、電子部品をつなぐ重要な部品です。

様々な分野で使われており、東レのULが取り消された場合は影響が出てくる可能性があります。

      

間接購入の場合も、影響の調査は同じです。

      

・難燃性の実力は大丈夫かを調べる

・実力が満たない場合、部品の品質に影響は出るかを調べる

・ULが取り消された場合の影響を調べる

       

間接的な影響は、調査に時間がかかります。

そのため、全容が明らかになるまで相当の期間がかかると思われます。

      

まとめ:東レ樹脂が認証不正でUL取り消し!

本記事のまとめです。

      

・東レ公式HPから、各グレードの難燃性の実力を確認する

・ULが取り消された場合の影響を確認する

・間接的な影響を確認する

      

今後東レの樹脂のULが取り消されると、各方面に影響が広がる可能性があります。

前広に影響度合いを調査しておきましょう。

      

     

        

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