この記事では、三菱自動車の株価がなぜ安いのか?、暴落している原因を解説しています。
三菱自動車の株価って何でこんなに安いの?
この記事では、このような疑問に答えます。
三菱自動車は、長期間に渡って株価が低迷しています。
2018年に900円以上あった株価が、1/3にまで暴落しています。
2018年頃に投資していたら、ほんとに生きた心地しないですよね。
でも、なぜ三菱自動車の株価が低迷しているのかご存知でしょうか?
やっぱり投資をするなら、きちんと対象の会社のことを把握しておくべきです。
そこで本記事では、三菱自動車の株価が安い原因と、今後の見通しについて解説していきます。
投資を考えている方に、役立つ情報を提供します。
三菱自動車の株価はなぜ安いのか?株価が暴落している原因を解説
三菱自動車の株価が安い原因は、以下の3つです。
・コンプライアンス意識の欠如(度重なる不祥事)
・不況になると、すぐに経営が傾く
・EVへのシフトによる業界地図の変化
三菱自動車は、投資先としては微妙です。
他にもっと良い投資先(例:トヨタ自動車)があるので、まずはそっちを検討するのをおすすめします。
以降では、三菱自動車の株価が安い原因を詳しく分析していきます。
コンプライアンス意識の欠如
三菱自動車は、2000年と2004年にリコール隠しを行いました。
不具合のトラックによって死亡事故が起こるなど、社会的に大きな問題になりました。
この2回の不祥事は、三菱自動車のブランドを完全に失墜させる出来事でした。
以降、三菱自動車の売上は大きく落ちました。
そして、2016年に再び不祥事が発覚しました。
2016年は、燃費をよく見せるためにデータを不正に操作していたことが明らかになりました。
当社軽自動車の型式認証取得において、当社が国土交通省へ提出した燃費試験データについて、燃費を実際よりも良く見せるため、不正な操作が行われていたことが判明しました。
【出典】三菱自動車_2015年度決算説明資料
その結果、三菱自動車は、2015年・2016年に1,846億円もの特損を計上することになりました。
不正をすると、経営に直接的な影響が出ます。
三菱自動車は、度重なる不正により株価が低迷しているのです。
景気変動にあまりに脆弱
2020年度、三菱自動車はコロナウイルスの影響で経営が悪化しました。
自動車業界は景気敏感なので、景気の影響を受けやすい業種です。
ですが三菱自動車は、その中でも特に脆弱な経営体質です。
2020年度は、以下の通りのひどい経営成績となりました。
こんな感じで、一気に経営状況が悪化しました。
営業キャッシュもマイナスになっており、一気に経営が心配なレベルになりました。
車業界の中でも、経営体力は脆弱です。
景気変動に弱い事から、20年度以降は大きく株価が下落しています。
EVへのシフトによる業界地図の変化
現在、車業界は100年に一度の変革期と言われています。
CO2削減のために、電気自動車(EVの)への切り替えが進んでいます。
2030年には、欧米の新車の半分がEVになると言われています。
欧米自動車大手の電気自動車(EV)戦略が出そろった。2030年に独フォルクスワーゲン(VW)など10社が販売する新車の約5割がEVになる見通し。
【出典】日本経済新聞_欧米車10社、EV比率5割に 30年の世界販売
そしてEVは、今までのエンジン技術が不要になります。
既存の車メーカーの優位性が減るので、異業種からの参入が増えています。
最近では、AppleがEV事業の参入を計画するなど、競争が激化しています。
三菱自動車も従来の地位が変わる可能性があります。
このように、三菱自動車の将来が怪しいことが株価が低迷している要因になっています。
三菱自動車は今後どうなる?株価はなぜ安いままの理由を解説!
今がダメなのは分かったけど、今後三菱自動車はどうなるの?
今後の三菱自動車は、どうなるのでしょうか?
・経営の脆弱さが致命的
・今後も大きな成長は期待できなそう
・コンプライアンス意識を変えるのは難しい
今後も三菱自動車の大きな成長は、期待出来ません。
また法令違反が起きる可能性があるので、安心して投資ができません。
個人的には、リスクが高い三菱自動車よりトヨタの方が良いなと思っています。
経営の脆弱さが致命的
三菱自動車は、経営基盤が脆弱です。
景気が悪くなると、すぐに赤字に転落してしまいます。
こんな感じで数年置きに、純利益が赤字になっています。
そのたびに「減配&株価暴落」を繰り返しています。
おそらく、今後も同じように数年置きに赤字になる可能性が高いです。
景気変動に弱すぎるので、あまりオススメはできません。
今後の成長が大きく望めない
三菱自動車は、自動車販売台数が横ばいです。
21年度も100万台を割る見込みです。
トヨタと比べると、明らかに回復が遅いです。
三菱自動車は、拡販よりも「固定費の削減」による財務改善に注力しています。
「Small but Beautiful」という中期計画が、数量を追わないことを物語っています。
今後大きく売上の伸びが見込めない事から、大きな株価上昇も見込めない予想です。
コンプライアンス意識を変えるのは難しい
不祥事を起こした会社は、その後何回も不祥事を繰り返します。
実際、三菱自動車は、何回も不祥事を起こしています。
不祥事を起こしても、大半の従業員はそのままです。
そして従業員の意識は簡単には変わらないので、今後も同じような問題が起きる構造です。
会社の体質はそう簡単に変わりません。
それを三菱自動車が証明しています。
今後も同じような不祥事が起きる可能性があります。
そしてその度に、株価が下落します。
安心して投資できませんよね。
まとめ:三菱自動車の株価はなぜ安いのか?
本記事のまとめです。
・コンプラ意識の欠如&経営が脆弱のため、株価は低迷
・今後も大きな成長が見込めないので、株価の伸びも見込めない
三菱自動車は、不祥事連発により財務体制が脆弱です。
今後も100年に一度の大変革により、厳しい競争のさらされる見込みです。
大きな株価の伸びは見込めないので、三菱自動車への投資はオススメではありません、
投資をする際は、上記リスクを理解した上で行うようにしましょう!
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